そろそろ年一回すら怪しくなってきた更新頻度の当ブログですが、縁のある話題ができましたので珍しく食レポをします。

2010年代の前半に、秋葉原ゾーンの西側、昌平橋通りに面する一角に在ったラーメン店

独立系の実力派として多くの常連(固定ファン)を生み出し、名店の声も出始めていましたが、惜しまれつつ2015年に閉店となり、閉店直前には常連たちが大行列を成し話題になったのも記憶から薄れかけた約5年の時を経て、そのDNAを受け継ぐ店舗が開店したとの話が聞こえてきました。
場所は「おばあちゃんの原宿」こと巣鴨の庚申塚商店街。東京さくらトラム(都電荒川線)の庚申塚停留場からすぐのところに立地するテナント(昭和歌謡ショー跡地)に、2020年6月半ば(この記事を書いている時点では約3週間前)にオープンしたラーメン店。


こちら、上でリンクしている福の神食堂のブログの最終エントリーを書かれていた「早川さん」が独立開業されたお店なのです。

店舗としては小規模で、厨房と対面のカウンターに4席のみ。
スタッフは現状は早川さん一人で毎日営業されているようなので、作るスタッフによって味がブレるのを嫌う私のような偏屈者にはトキメキを覚える仕様です。
営業時間はTwitterアカウントを参照いただければと思いますが、福の神食堂よりは短いので訪れる際には注意してください。それでもワンオペですから大変だと思います。

ラーメンいいかお 醤油ラーメン特製
【醤油ラーメン 特製】

現状はメニューが「醤油ラーメン」と「白醤油ラーメン」の二本立てで、オーソドックスで懐かしさすら覚える王道の味。
無化調ながら、煮干しをメインにキッチリと取られた出汁で滋味深く、芯の感じられる一杯に仕上がっています。派手さはないけれど奥行きが感じられ、化調の後味が無いのでふわりと鼻を出汁の香りだけが抜けていくのはひとときの幸福を呼んでくれます。
素材の質が誤魔化せないタイプながらキッチリとまとめあげられている印象があり、実直な早川さんらしい丁寧な仕事だなあと。

福の神食堂 醤油ラーメン

そして思い出す、在りし日の福の神食堂のラーメン。
方向性はピッタリと一致しているように感じられ、まさにこのテイストが復活してきたかのようでした。

少し面白いのは、具に山菜である「ゼンマイ」が入っていること。ちょうど春を過ぎた頃だったので入れているのかと思って聞いたのですが、オールシーズン添える予定だそうです。

当面ワンオペを続けるつもりらしく、そしてコンロの数も少ないのでスープを作る寸胴も限られて味を増やすのは難しいようなので、煮干しをメインとした魚介ベース以外での常設メニューは期待薄のようですが、チャンスが有ればつけ麺や限定麺も提供していきたいとのことでしたので、無理のない程度に期待させてもらいます。

そして、店名にある「いいかお」が食べる側も提供する側も互いに自然と花開くお店として、地元に愛されるお店になっていってほしいですね。