周回遅れ感がありますが「けものフレンズ」の記事をご用意しました。

けものフレンズ」は、漫画家の吉崎観音氏がコンセプトデザインを行っているIPコンテンツで、メディアミックスが行われているプロジェクトを指すようで、2017年1月から放映開始されたアニメで話題になったアニメだけでなく、先行してアプリや漫画もリリースされていました。
アプリ版はアニメが開始する1ヶ月前にサービス終了し、漫画もアニメ放映中に完結。アニメの“予想以上の”大ヒットにより、先行したコンテンツの終結が商業的な意味でも残念がられてしまう状況となっているようです。

ただ、吉崎観音氏は「けものフレンズ」をひとつの路線で留めることなく、幅広く様々なコンテンツに派生していって、ファンアートや同人誌などでアマチュア作家にも描いていってもらい、より多くの人にこのプロジェクトで楽しんでもらいたい意向があるようです。
アニメ製作委員会サイドは、それほど宣伝費の予算は掛けていないようなことをインタビューで語っていたようですし、元々は「爆発的人気を得て一気に売る」のではなく「徐々に人気を確立していって裾野が広く骨太なコンテンツに育てる」その一環であった様子もあります。
IPコンテンツのIPは「Interllectual Propery」の略であり「知的財産権」を意味しますが、知的財産権を主張する人は受け手側(視聴者・購読者)からすると強欲なイメージ(偏見)があるので、その視点でもかなり興味深いコンテンツです。

ここを見に来てくれているフクロウ科のフレンズならもう知っていて当然かも知れない情報の前置きはこのくらいにして、表題の通り、フレンズの特徴一覧表を掲載します。
【陳謝】 記事作成者の主観で記述していますので正確ではない場合があります。
名称 性格 特技・趣味 アニメでの描かれ方 一人称 語尾 口癖 初出 アプリ版との差 註釈
かばん 実直 発明・論理思考 抜群の判断力で活路を拓く ボク - 食べないでください 1話 アニメのみ 臆病だったが徐々に生きる強さを身に着け勇敢に成長。
サーバル 純粋 ジャンプ力、聴覚 かばんちゃんのためならどこへでも - すごーい、うみゃ 1話 相手を褒める天才。とにかく明るく元気。爪は鋭い。
サバンナシマウマ 不明 不明 後ろ姿のみ固定 - - - 1話 不明 頭部以下が草に隠れた後ろ姿がナメクジと揶揄される。
トムソンガゼル 不明 不明 後ろ姿のみ固定 - - - 1話 不明 アプリではサーバルと並び立つドジっ子だったが果たして。
カバ 社交的 パワー(大口勝負) 世話焼き・保護者・アドバイザー - (お嬢様系) - 1話 自然の掟を説きながら、仲間のピンチに馳せ参じる熱血。
アライグマ 元気 明後日の方向に全力疾走 (根拠のない)自信家・やらかす アライさん のだ おまかせなのだ 1話 最もアプリ版とアニメ版の違いが少ないフレンズかも。
フェネック 暢気 (アライさんの)観察 (アライさんと)付き合いがいい - (間延び) - 1話 アライさんとのコンビ含め、アプリ版ほぼそのまま。
オセロット 不明 樹の上で寝る 樹の上で寝ている - - - 1話 不明 サーバル登場シーンとそっくりな寝姿で登場したのみ。
マレーバク 不明 不明 ジャパリまんを口にしながら歩く - - - 2話
不明 口にくわえっぱなしで歩いている姿は天然キャラ感が強い
フォッサ 陽気 不明 尻尾が大きくて強そう - - - 2話 ちょっかい出してくるお調子者の雰囲気でアプリ版と大差
インドゾウ おっとり 踊り好き 踊っていたらぶつかってしまう - - - 2話 小〜中 歩いていたようにしか見えないのは深く考えないことに
アクシスジカ 個性的 土の塩分を舐めとる 土を舐めている・フランクな口調 - - - 2話 不明(未登場) 塩がどうの、は博士の入れ知恵なのではないか。
キングコブラ 不明 不明 姿を見せ名乗り口上するのみ - - - 2話 不明 アプリ版と同じく頼られたがりのようだ。
ミナミコアリクイ 不明 不明 姿を見せあっち行ってと言うのみ - - - 2話 不明 威嚇のポーズで追い払おうとしていた。
クジャク 不明 不明 姿を見せ名乗り口上するのみ - - - 2話 不明 お淑やかな雰囲気がある名乗り口上だった。
タスマニアデビル 不明 不明 姿を見せ名乗り口上するのみ - - - 2話 不明 威嚇のポーズのようだがノリノリな雰囲気だった。
エリマキトカゲ 不明 不明 姿を見せびっくりするのみ - - - 2話 不明 たぶんこのフレンズも威嚇したかったのではないか。
オカピ 不明 不明 姿を見せ名乗り口上するのみ - - - 2話 不明 タスマニアデビル同様だが、見返りドヤ顔の豪華版。
コツメカワウソ 元気 アスレチックで遊ぶ 姿を見せ名乗り口上するのみ (軽い) わーい、たーのしー 2話 中〜大 七色の声設定はマーゲイに譲り、無邪気に遊ぶキャラに。
ジャガー 社交的 ネコ科だが泳げる 川の渡し船役・わからんもんはわからん - - - 2話 好戦的キャラから社交的で大人しめのタイプに変異。
トキ 暢気 歌(音痴気味) ジャパリカフェの常連となった - - 3話 金朋ボイスで強烈な個性を獲得。
アルパカ・スリ おっとり ジャパリカフェマスター 体毛並にふわふわムードで訛ってる - - 北関東?訛り 3話 美容師から喫茶店マスターへ 性格も大きく変異。
ショウジョウトキ 不明 不明 トキとジャパリカフェ常連コンビ結成? - - - 3話 不明 出番は短いため不確定だがドヤ感は特に無かった。
スナネコ マイペース 熱しやすく冷めやすい 珍しい事に興味津々だがすぐ飽きる ボク - - 4話 誰もが認める可愛い容姿。サーバルを煽っていくスタイル。
ツチノコ 個性的 遺跡や歴史の研究 基本排他的だが得意分野は語っちゃう - - - 4話 パークの知識は自らの研究の成果か、博士に比類しそう。
アメリカビーバー 心配性 建築物の構造把握 思い悩んで実行に移せない優柔不断 おれっち っス - 5話 一人称・語尾とも同じだが、性格が大きく変異。
オグロプレーリードッグ 天然 穴掘り(早い) 実行力に優れる・挨拶代わりのキス 自分 であります - 5話 性格は似ているが見張りキャラから穴掘りキャラに。福田。
オーロックス 好戦的 警邏・パワー ドスの利いた声で脅してくる - - 5話 小〜中 アプリ版に比べて暗い印象を与えるキャラになっている
アラビアオリックス 真面目 警邏・立ち回り オーロックスと共にライオン陣営の尖兵 - - - 5話 中〜大 アプリ版ではトムソンガゼルの姉役で砂漠にいた。
ライオン 陽気 寝転ぶ・爪研ぎ オンオフの態度が急変・親分の性質 - - 6話 オン(大将モード)の時はドスが効き、オフの時は軽い声
ヘラジカ 体育会系 力任せの突進 体と共に態度もデカイ・戦うのが大好き - - 6話 のんびりキャラから血の気の多いキャラに変異。
オオアルマジロ 真面目 防御力が高い シロサイと共に防御に徹した - - 6話 中〜大 アプリ版はノリの良いキャラだったがアニメは違う印象。
シロサイ 強気 突進・騎士道精神 姫騎士キャラ・持久力不足だが鎧が固い わたくし (お嬢様系) - 6話 姫騎士キャラはそのまま。鎧=皮膚の固さが活かされる。
アフリカタテガミヤマアラシ 天然 不明 不思議ちゃん系 - ですぅ - 6話 小〜中 口調は似ているが会話シーンが少ないため比較困難。
パンサーカメレオン 弱気 景色と同化して姿を消す 忍者スタイルで撒菱を使う 拙者 ござる - 6話 小〜中 忍者をイメージした姿でもあり、特性は一致している。
ハシビロコウ 人見知り 観察 凝視はコミュニケーションが苦手なため - - 6話 アプリ版はゴルゴっぽいタイプ。アニメは乙女系に大変身。
ニホンツキノワグマ 真面目 見張り ライオン陣営の城の門番役 - - - 6話 不明 パンサーカメレオンの技を素直に「すごーい」と褒める性格。
アフリカオオコノハズク 飄々 知識に自信 知識を力としてフレンズを上手く使う 我々 なのです 我々はかしこいので 7話 小〜中 フレンズに知識を与えて尊敬を得ている。料理に執着気味。
ワシミミズク 飄々 博士と同調 他者を馬鹿にしたような言い回しをする 我々 なのです 我々はかしこいので 7話 小〜中 博士と比べると感情の乏しい抑揚の無い喋り方である。
マーゲイ 個性的 声真似・木登り アイドルおよび可愛い子が大好き - - 7話 小〜中 アイドルオタクとして磨きが掛かった。声真似はアニメのみ。
コウテイペンギン 真面目 長距離移動も厭わない リーダーが務まるか不安・白目を剥く - - 8話 中〜大 アプリ版は自らリーダーシップを発揮する(先代?)
ジェンツーペンギン 真面目 正統派アイドルの性質 頑張り屋だが練習中に転倒してしまう - - - 8話 アプリ版はロイヤルペンギンに似ている様子(先代?)
イワトビペンギン 元気 勢い任せでロック 直情型でぶっきらぼうな物言いをする - だぜ - 8話 アプリ版(先代?)とあまり変わらない。(マーゲイ談)
フンボルトペンギン 天然 個性的で掴みどころがない 空気を読まない発言で他者を惑わせる - - - 8話 アプリ版(先代?)とあまり変わらない。
ロイヤルペンギン 真面目 プロ意識が強く練習熱心 PPPの実質リーダー・歌もダンスも上手い - - - 8話
小〜中 先代を理想として追うあまり周りを振り回して空回り気味。
キタキツネ 個性的 ゲーム好き・磁場を感じる ダラダラしたい・意味深発言 ボク - - 9話 物静かなキャラからグダグダキャラに変異。ボクっ子は不変。
ギンギツネ 真面目 温泉の管理 キタキツネの保護者的役回り - - 9話 中〜大 アプリ版は聡明な神使役。アニメではその様子は無い。
カピバラ おっとり 温泉に浸かる 温泉に浸かっていて顔のみ登場 - (3回復唱) - 9話 不明 温泉キャラは共通。動いている姿が見たかった。
タイリクオオカミ 社交的 漫画を描く 会話で驚かせて良い表情をもらう - - 10話 漫画家設定はアニメオリジナル。今後の関わりにも期待。
アミメキリン 天然 推理(当てずっぽう) 漫画の探偵に感化され真似している - - 10話 中〜大 キリンもサバンナが縄張りのはずなのにサーバルは無知。
アリツカゲラ 個性的 住居のコンシュルジュ ロッジ経営・部屋ごとの魅力を熱く語る - - - 10話 小〜中 客の特性に合わせた部屋を提案する不動産屋系で共通。
キンシコウ 社交的 武術を得意とする 生真面目で誠実・他者を守る仕事に誇り - - 11話 小〜中 コウテイペンギンと並ぶハイレグキャラとして一部で人気に。
ヒグマ 好戦的 優秀なセルリアンハンター 仲間思いだがツンデレ傾向・火を恐れない - - 11話 中〜大 アニメ版では思慮深い性格でハンターのリーダー格に適任。
リカオン 社交的 オーダーを遂行する 先行しての武力偵察が得意そうである - - - 11話 小〜中 ハンターのバイト戦士または後輩ポジションに収まっている。
アードウルフ 弱気 人見知り 第一話でセルリアンに食われて動物回帰 - - - 12話 不明(動物化) 1話の叫び声と12話の喘ぎ声で上級ケモナーは大歓喜。
マイルカ 不明 不明 ゴコクチホーに向かう海で遭遇 - - - 12話 不明(一言) 最終話ED後のチョイ役で姿無く「どこいくのー?」のみ

みんなちがって、みんないい。
気になるのはアプリ版、またはプロジェクト公式サイトの「けもフレ図鑑」での発言から、キャラクター性に違いが見られることです。漫画は未確認ですので比較していません。
主観ではありますが、右の欄にその印象の差を小から大で判定しました。情報が少ないのでかなり曖昧です。
一人称(自身の呼称)は会話の流れで出てこないフレンズも多かったですが、作品間での違いはなさそうです。アニメで主人公のかばんちゃんがボクっ子なのが印象的ですが、スナネコとキタキツネもボクっ子です。
他に一人称で特徴が際立っているのは、第5話「こはん」で登場したアメリカビーバーとオグロプレーリードッグのコンビ。二人とも他と同じ一人称と、特徴のある語尾を使っています。ですが、アメリカビーバーは性格が、オグロプレーリードッグは特性が異なっているようです。気になるところですね。

性格や特徴がメディア間で異なるフレンズはとても多く、特にそれを明示しているのが第8話「ぺぱぷらいぶ」で語られる、先代PPPとの比較。ここで語られるコウテイペンギン像と、けもフレ図鑑のコウテイペンギンは似ているようですが、アニメ版とは似ていません。
けもフレ図鑑は先代PPPの頃のフレンズたちを対象に紹介されているのではないでしょうか。
他のフレンズも、アプリ版から長い年月を経ることによって代替わりしている可能性は大いにあります。いくらヒト化したと言っても、寿命までヒトと同等になったとは限りませんので、短期間で代替わりしている動物のフレンズもいるかもしれません。ただそれについては疑問があり、子供形態や老人形態のフレンズがいないため、そもそもサンドスターによって細胞が変革し、一定の姿に留まり続けるようになっているのかもしれません。

もちろん実際には単純に複数の個体がいて、今までたまたま同一種類の動物のフレンズが合流していなかっただけの可能性もあるにはあります。10話でサーバルが、同じ動物で別のフレンズもいるらしいと言及していますし、9話のギンギツネ解説パートで個体ごとに性格は異なると言っていますから、個体が異なれば性格も異なると考えられます。
それでも、一人称や語尾に共通性が見られるのは、それが動物の「鳴き声」に相当するからかもしれません。性格は異なっても、動物ごとに鳴き声は一致していますからね。遺伝子に組み込まれているのでしょう。つまりオグロプレーリードッグは遺伝子レベルで日本兵……

アニメ版とアプリ版とでキャラ作りの差を見るだけで楽しいですが、ストーリーを追いながら比較していると浮かび上がってくる関連性が見えてきます。
けもフレ視聴者で流行りの考察を、ここでもいくつか提示してみます。
ネタバレ要素も含むのでご注意ください。



  • アプリ版はジャパリパーク平常運営の頃で、アニメ版は緊急事態発生後の運営放棄後である。

これはストーリー内でほぼ明示されているようなものなので考察するまでもなく確定事項のようにも思えますが、アプリ版でガイドとして活動していたミライさんは既にパークを離れていることがラッキービースト(ボス)の記録した再生映像から見て取れました。

ミライさんが過去にそこにいた、という事実から、両メディアがパラレルワールドというよりは同じ世界のお話である可能性を高めています。

さらには、ラッキービーストの再生映像に出てきた、ミライさんに同行していたサーバルの担当声優は野中藍さんであり、アプリ版と一致しています。アニメ版とは違います。

また、ラッキービーストはミライさんの居た当時はまだガイドロボットとしては動作していないこともミライさんの口から語られています。アプリ版ではマスコットキャラクターでしたが、(裏エピソードのフレンズ化したパターンを除けば)自律して動く存在ではありませんでした。

ミライさんたちヒトのガイドは他のスタッフたちとともに島外への退去命令が出され、代わりのガイドとして完成したガイドロボットのラッキービーストが投入されたのではないでしょうか。

退去命令が出され、放棄された理由は、セルリアンの活動がスタッフの身の危険を脅かす状態になっていたため、たとえ食べられたとしても死ぬわけではなく動物に戻るだけのフレンズたちを残して(生態系の保存のため他地域には連れていけない可能性が高い)、対策が確立するまでパーク外に撤退したのだと思われます。

ただ、PPPの発言からヒトがパーク外へ出ていったのはかなりの昔。動物の感覚での昔とはどのくらいの尺度なのかはわかりかねますが、少なくともツチノコがアトラクションを遺跡と呼ぶぐらいですから、一年以上は経っていると見たほうがいいでしょう。4話以降の行動手段となったジャパリバスの初登場シーンの汚れぶりや、電池の充電が尽きていた(自然放電?)のもその可能性を高めています。


  • かばんちゃんの存在

12話で「ミライさんの被っていた帽子に付着していた髪にサンドスターが当たって産まれた」のがかばんちゃんであると、アライさんの回想とツチノコのコメントでほぼ確定的に示されていますが、その在り方は12話でセルリアンに取り込まれてカラフルな球状(サンドスター色)になる前となった後で性質が変わっている可能性が高いです。

まずフレンズ間で常識のように語られているのは、フレンズはセルリアンに取り込まれた後は「動物に戻る」点。そこには「記憶の抹消」も付帯しているとされています。

そして、カラフルな球状からはサンドスターの破片のような物が飛散し、それが完全に消えてから、以前と一見すると変わらない姿に戻ったかばんちゃん。サーバルからの呼びかけで、記憶も残ったままであることが確認されました。

かばんちゃんが元々「ヒトのフレンズ」だから、元の動物であるヒトに戻っただけ。周囲に居たフレンズたちにはそう判断されているようです。

ここで少し気になるのはサンドスターの性質。動物をヒト化させるというだけでもトンデモな性質を持っていることがわかりますが、髪の毛一本からものの数分程度の時間でヒトの姿を作り上げるのは、超高速で急激なクローン生成をしているようなものです。しかし、ミライさんとは髪質がだいぶ違うようにも思えます。ですのでクローンとするには正確ではなさそうです。

あるファンは言っていました。「ミライさんのフレンズたちを救いたいと思う気持ちが髪に宿っていて、ミライさんが思い描いた理想のヒトの姿を成したのだ」と。

アプリ版を見てみると、ミライさんが憧れる存在に「カコ」さんという人物がいて、髪色や髪質(癖毛)がかばんちゃんに似ています。

サンドスターは残留思念を形にする物体。そんなだったら面白いですね。

そうだとすると、フレンズが代替わりするごとに「前回のフレンズ時に思い描いた理想の自分」に次はなっていくのだとしたらさらに面白そうです。コウテイペンギンなんかは先代のほうが理想的なイメージなので、その考察には当てはまりそうにないですが。

また、たつき監督へのインタビューで「性別は12話以降どうなったかわかりませんよ」と意味深発言があったようですが、性別はともかく、12話以降は「ヒトのフレンズ」から「正真正銘のヒト」になっているのは間違いないと思われます。となると、徐々に手袋やタイツが復活していった理由が証明できなくなりますが。


  • ジャパリバスの電池

3話でフル充電されて以降、再充電する描写が無く、水陸両用仕様に改造されゴコクチホーに向かった途中(エンディング後)で電池が切れる描写が出てきましたが、果たしてバスというそれなりに重量のある物体を長距離駆動させ続けるだけの高効率な電池だったのでしょうか?

ジャパリカフェの屋根を覆う太陽電池パネルが生み出す電力の全てを受電して約1時間で満充電となることから、容量はかなり大きいと思われます。

ジャパリパークの電力インフラは完全ではないものの生きている様子があります。4話の遺跡内や、9話のゲーム機など、電力が必要不可欠な施設は稼働していました。つまり、電力の供給元はジャパリカフェ以外にも現存するはずです。

ラッキービーストはうっかり屋さんのようなので充電をおろそかにしていた可能性は高いですが、移動の合間に休憩を入れて充電スポットで充電していたかもしれませんし、バスには移動エネルギーから再充電する半永久機関みたいな機能があったのかもしれません。

それより、充電スポットがバスで移動する範囲外であるジャパリカフェにあるのはどんな意図なのでしょうか。せめてじゃんぐるちほーに他の充電スポットも設置しておくべきだと思います。

塩を使う電池もあるので、アクシスジカさんが舐めてた土をなんとかすればなんとかなるかもしれません。(唐突なIQ放棄)


  • アライさんとフェネックのコンビが追いついた理由

どうやらガイドブック5巻で答え合わせがあるようなので、今のうちに考察しておいたほうが面白そうです。

まず、バスは見るからに遅いです。正直、サーバルは自分の足で走った方が速いでしょう。おそらくは、運動が得意ではないかばんちゃんのために、移動手段としてバスを使うことを容認しているのだと思います。

対して、アライさんとフェネックは自らの脚で賭けています。フェネックはともかく、アライさんは明後日の方向に突っ走るのがデフォのようなので、明後日の方向がしっかりとかばんちゃん一行の方向に合致しているのであれば追いつくことはできそうです。

また、かばんちゃんは行く先々で問題を解決していきました。ちほーごとの滞在時間はそれなりに長いと思われます。対してアライさんたちは少し聞き込みをしたらすぐにまた駆け出していくので、不眠不休で駆け回っていたのかもしれません。これは(公式ではないとされているため理由としては不確実ですが)12.1話「ばすてき」でフェネックが話していた「ずっと歩いてるからサンドスターが足りない」旨の発言にもつながりそうです。

そのわりには、ジャパリカフェでのんびり紅茶を飲んでいたり、温泉に浸かっていたりもしますが。

アライさんが駆け出した直後、フェネックはゆったりと歩いているだけなのも気になります。実はフェネックのほうが脚が速いので、少しぐらいアライさんに先行されても本気を出せばすぐに追いつけるのかもしれませんが。


  • 遺跡の出口を塞いだ溶岩

通常の丸っこくてフワフワしてる青色セルリアンは石を破壊すると霧散しますが、11話から登場して倒すのに苦戦していた黒色のセルリアンは「サンドスターロウ」と呼ばれる、噴火口から噴出する黒い砂状の物体を取り込み巨大化し、海水に浸されると溶岩になる性質を持つようです。

ツチノコは既に察していたようですが、4話の遺跡の出口を塞いでいた溶岩と思われる物体は、黒色セルリアンの成れの果てだったのでしょう。溶岩化したのは海水を浴びたからと考えるのもひとつですが、何しろ砂漠のど真ん中なので海水を持ち込むのは難しそうです。順当に、石を割られた可能性が高そうです。

遺跡の内部ならサンドスターロウの供給は止まりそうですし、出口の手前にあるのは太陽光を目指して動いていたが体が大きく出口を通り抜けられないところを後ろからハンターに強襲されたのかもしれません。

セルリアンハンターであるヒグマにキンシコウが「さばくで戦ったやつですか?パークの危機、でしたねぇ」と言っているので、倒したのは彼女たちである可能性が高そうです。

もし、遺跡内におびき寄せてサンドスターロウの供給を断つ作戦が遂行された結果だとしたら、その戦術を思いついたのがどのフレンズなのか興味深いですが。少なくとも遺跡を荒らされたくない様子のツチノコは協力していないと思われます。


  • フレンズとセルリアンとサンドスターの関係

この要素はプロジェクト全体の核心を担っていると思うので、易々と解明されそうにはありませんが、敢えてその定義を探ってみようと思います。

フレンズは「動物=有機物のヒト化」と言われていますが、セルリアンは「無機物の一つ目妖怪化」のようですね。セルリアンは少なくともヒト化してはいませんが、一つ目であること以外は多種多様な姿を成しており、自我を持った動物に類する存在になっているようです。つまり、無機物の動物化ですね。

動物がサンドスターに当たるとフレンズ=ヒト化し、無機物がサンドスターに当たるとセルリアンになるとも作中で言われています。これが正解であるならば、サンドスターを媒介として一瞬にして上位層へ進化するのだと考えられます。

ところで、アニメ版けものフレンズを作っている制作会社の名前はヤオヨロズですね。どうやら八百万の神から取られている社名のようです。

これは偶然かどうかわかりませんが、サンドスターによって生み出されるセルリアンとフレンズも八百万の神を想起させます。

付喪神というのがありまして、ちょうどそれを題材にした作品が今アニメでやっていたりもするのですが、道具(=無機物)に神が宿るという日本古来からの伝承があります。八百万の神も同様に「万物には神が宿る」思想です。それらはしばしば人の姿を模して描かれます。

この付喪神や八百万の神の思想が、日本独特の擬人化文化を生んだとも噂されます。

もしかすると、セルリアンは無機物から動物に成る過程であり、フレンズは動物が人に成る過程なのかもしれません。

先にセルリアンは一つ目妖怪と書きましたが、アプリ版にはセルリアンがサーバル(フレンズ)を擬態した「セーバル」という存在も出てきます。セルリアンでありながら言葉も話すし、フレンズは傷つけたくないと思う心を持ち、オリジナルのサーバルと同様の存在であろうとする様子を見せます。

ん、なんだかストライクウィッチーズのウィッチ型ネウロイもそんなんだったような……

いずれにせよ、セルリアンは「一つ目の妖怪」と定義するのではなく、フレンズやヒトを擬態する「無機物から動物に進化しようとする存在」と見るべきでしょう。

無機物は植物でも動物でもない、生命力を有することなく自己増殖(細胞分裂)の機能を持たない物質です。

有機物、つまり動物と植物の総じて生物と言われるものも、突き詰めれば原子という単位まで遡れるため、本質は無機物と変わらないとも言えます。

強引な理論になるかもしれませんが、無機物が有機物に進化する可能性はゼロではありません。

バクテリアから植物へ、植物から動物への進化は、生物学が論じています。つまり、無機物がバクテリアにさえなれば動物、果ては霊長類と言われる現時点の最終進化系とされるヒトまでエスカレートする可能性は否定できません。

もうひとつ触れておきたいのが「ガイア理論」です。詳しくはここで語れませんが、生物と環境が相互作用して成るべき形に進化を遂げる理論です。環境適合とも言えるかもしれません。逆にヒトが生物に合う環境に作り変えようとする理論であるテラフォーミングというのもSF畑ではあったりしますね。

さらには、12話でラッキービースト(ボス)が言っていた「生態系の維持」も関わってきます。外来種を持ち込んだのが野生化し繁殖、または在来種でも環境変化によって今まで以上に繁殖し増えすぎてしまうと、生態系が脅かされて生態系の下位にいたり縄張りが重なっている動物が絶滅の危機に瀕することが問題視されます。最近では香川県のアライさんや青森県のニホンジカで話題になっていましたね。

けものフレンズには、フレンズごとにレッドリストのカテゴリーが示されているのも特徴で、生態系の関係性まで語られてはいないものの、その種が現在「優勢」か「劣勢」かは想像が付きます。人為的な間引きがされているかどうかは不明ですが、ガイドロボットであるラッキービーストに生態系の維持を遵守する意志が組み込まれている時点で、その地域ごとにできるだけ平衡な生態系となるよう調整されていると見るべきでしょう。

パークに居たヒトたちは撤退したと思われるので、セルリアンの増殖、そして原因であるサンドスターの放出、さらにはフレンズに関しても現状で手に余る存在だと考えているのだと思われますが、これが果たして考察勢から類似性を指摘される「猿の惑星」のように、下等生物と見ていたモノたちが反逆した構図となっているのかどうかは、今後の展開を静観し見定めていく他ないでしょう。

  • サンドスターはナニモノなのか 

改めてサンドスターの事を考えると、この作品の核心に至る要素であることは間違いないため、不可侵の領域としたままにすべきかもしれませんし、動物が軒並み美少女化するとか神の所業としか思えないので踏み込むのは禁忌としておくべきなのかもしれません。
しかし、気になりますよねどうしても。
火山から噴出しているキラキラしてるのがサンドスターだというのはフレンズたちの共通知識なようなので間違いはないでしょう。
たつき監督曰くアンオフィシャルの12.1話で示された情報のため根拠と成り得ないかもしれませんが、フェネックの言葉から、サンドスターはフレンズの体内に蓄えられていて、活動しているだけで消耗されていく可能性が示されました。かばんちゃんがサンドスター色の球体から元の姿に戻った時のようにサンドスターが放出され尽くしたらフレンズから動物に戻るとしたら、フレンズ状態を維持するためには食事をして栄養補給をするのと同様にサンドスターも補給が必要と思われます。
となると例のジャパリまんには、サンドスターが含有されているのではないでしょうか。もしかするとジャパリまんの原料になっている野菜類は、サンドスターが降り注ぎやすい場所にある畑で栽培されていて、サンドスター成分を多く吸収しているのかもしれません。タンパク質や炭水化物のようにサンドスターもフレンズにとっては欠かせないエネルギー源になっているのかもしれません。

  • フレンズは動物に戻るのが怖い?

セルリアンに食べられても死ぬことはないとフレンズたちは知っています。
しかし、食べられることを恐れています。
つまり、フレンズたちは死とは異なる恐怖を抱いているのです。
フレンズは友達。そのままの訳ですので当然なのかもしれませんが、フレンズ同士が友達だと理解しているかどうかは、この世界観を決定づける意味で重要になってきます。
サーバルはかばんちゃんを食べません。それはフレンズだからです。と、当然のように理解したつもりになっていますが、動物の本能で考えれば肉食動物かつ野生のサーバルキャットが自分よりも動きが遅く獲物にしやすい存在のかばんちゃんを、まだ出会ったばかりの親しみもないはずの段階から「食べないよ:と言い切っているのは果たしてなぜでしょうか。
フレンズ化することによって、遺伝子レベルで「フレンズ同士、またはヒトを食べてはならない」とする掟が組み込まれているのかもしれません。
もしくは、動物も同種による「共食い」は基本的に行われないため、ヒト化したことにより共食いはできない思考となっているのかもしれません。
このようなヒトに近い思考を得たフレンズたちは、動物に戻ることを本能的に恐れているとも考えられます。
しかし、本能とは異なる感情もフレンズは獲得しているのではないでしょうか。
ヒト化して得られた友達を、動物に戻ることによって失うことに恐怖を感じている。それがこの作品の性質を考慮すると最も腑に落ちる考え方の気がします。

その他、気づいたところから追加していく予定です。