毎度おなじみ、はいふりおじさんです。
ここ半年ははいふりのことばっかり一辺倒になってるこのブログに今日も来てくれてホントにありがとね。
ダンケダンケ。

テレビアニメが終わっても、飲食店のスタンプラリーや、赤道祭(イベント)やら文化祭(期間限定物販)が開催され、さかくら総本家では引き続きコラボ商品の販売や5階特設会場の運営をしてくれていたり、OVAの制作が発表されたりと、晴風ご自慢の蒸気機関の熱は冷めていない印象があります。

そしてテレビアニメの放映開始から約半年後の10月22日に発売されたのが、放映中にコミックアライブ誌への連載が開始され、今後も連載継続が期待される漫画「ハイスクール・フリート ローレライの乙女たち」です。

ローレライの乙女たち第一巻 1

オビがドス効いてて、販売促進のプラスになっているのかマイナスになっているのか微妙な気がしますが、この漫画の中のヴィルヘルミーナ・ブラウンシュヴァイク・インゲノール・フリーデブルク略しに略してミーナは、巻末の晴風乗船中のワンシーンを除いてはずっと標準語(ドイツ語で話している翻訳ということになっている)なので、関東圏在住者にも親しみやすくなっております。
でももしかすると某達川氏のようにイントネーションが独特かもしれません。それなら急遽2時間ワンマントークショーもいけそうですね。

海軍をモチーフにした作品でローレライと言われると、10年ほど前に映画が公開された「終戦のローレライ」が連想されますが、こちらにはローレライ・システム的な「我がドイツの科学力は(略」なアプローチではなく、テレビアニメで描かれた晴風のエピソードと同様、海上で他に行き場のない閉鎖空間となる艦内を舞台とした多くの作品で描かれる「青春群像劇」ですので、人間関係の悲喜こもごもを楽しむ作風となっています。
テレビアニメでの晴風エピソードは、偶発的(ちょっと怪しい)に発生するトラブルを乗り越える展開でしたが、こちらのマンガはライバルが意図的に仕掛けてきたトラブルに立ち向かい叩き潰す構図が主となっているため、やや熱血スポ根系に近いかもしれません。ミーナの負けず嫌いで好戦的な性格を活かすならこのような構図とするのがピッタリでしょう。

ローレライの乙女たち第一巻 2

のっけから「ヴィルヘルミーナ(10)」のインパクトにノックアウト寸前となりますが。
さすがの「18インチ砲」も、10歳の頃には見る影もありませんので、新鮮な姿を見ることが出来ます。ミーナのファンは必見でしょう。そう言われなくてもミーナが主人公の作品と明言されているのですからファンなら見てるでしょうけども。

ローレライの乙女たち第一巻 3

ミーナとテア(シュペー艦長)の出会いと成長の物語。この漫画を銘打つなら、そう称して間違いないでしょう。
注目ポイントのひとつは、10歳で出逢ったばかりのミーナとテアが、おそろいのリボンを買うシーン。
5年経った今でもお互い身に付けているのですから、2人の絆がいかに強いのか窺い知れます。

晴風のエピソードでは納沙幸子(ココちゃん)が友達いないぼっちキャラとして描かれ、中盤からミーナと仲良くなって、別れを惜しみ涙するほどの友達になった様子が描かれましたが、テアも友達いない属性の娘のようですね。
ココちゃんは一人で先走り過ぎて周りが付いていけないタイプですが、テアは生まれ育った環境の影響からか孤高で融通の利かない性格になってしまっているらしく、近寄りがたい空気を纏っているために、ミーナ以外からは友達になろうと声が掛かることもなかったような印象です。
ミーナは、ぼっちキャラが気になって仕方なくなるお節介な物好きなのかもしれません。
でも、テアを初見で「かわいい」と思って興味を惹かれているので、キッカケは不純な動機と言わざるをえないのかもしれません。
でもいいんです。可愛いは正義なんですもの。

ローレライの乙女たち第一巻 4

アドミラル・シュペーのクラスメイトにも魅力的なキャラが盛りだくさん。
テレビアニメでは例のアレの影響で揃いも揃って赤目でヒャッハー状態だったので、テアを除いてはどんなタイプのキャラクターなのかさっぱりわかりませんでしたが、特にわかりやすいのがこの「リーゼロッテ」とその取り巻き一号「アウレリア」です。
典型的な勘違いお嬢様で、絵に描いたような小物の噛ませ犬役。その濃縮還元されたようなウザさが、一周半回って愛らしく感じてしまいます。

みなみさんのケツ注射

アウレリアはテレビアニメ第9話「シュペー奪還作戦」におけるかの名シーン「みなみさんのケツ注射」の尊い犠牲になった娘でもあります。そう覚えておけば忘れることはないでしょう。ぜひケツ注射の娘だと語り継いであげてください。

また、ミーナにはテアと出逢った10歳の頃よりもずっと前から友達の幼なじみ、そしてシュペーでも乗組員として連れ合ってる腐れ縁じみたキャラもいます。それがアホ毛完備の元気っ娘「レターナ」なんですが、絶対この娘は晴風の機関科メンバーとものの数分で意気投合できるだろうなってぐらい、ノリだけで生きてる感じがとても良いです。ルナちゃん(駿河留奈)と引き合わせたらどんなトラブルを引き起こすかわかったものじゃありません。
晴風乗船時にミーナが機関科メンバーと絡む機会は少なかったですが、その騒がしい姿を見てどこかレターナを思い起こしていたのかも。1クールに限らず尺があったらそういう反応も見せてほしかったですね。

他にも、10歳当時からミーナ一派に加わっている、真面目で和やかで一生懸命だけどちょっとドジな書記担当の「ローザ」や、ゆるふわであざとい「ロミー」、日本かぶれで長身の「レオナ」、給糧員でぽっちゃり体型気味の「リーデ」、クールビューティー系だけどちんまい見た目の「エリーザ」、世話を焼くのが好きそうなお姉さん(お母さん?)的な「マリーア」、ヒステリックメガネな委員長系を思わせる「サンドラ」。いずれもキャラ立ちはなかなかに見受けられます。
ぜひシュペー組の活躍を今後も末永く楽しませてもらいたいですね。

はいふりBD第5巻ボックス

はいふりBD第5巻ブックレット

そんな彼女たちについては、第9話が収録されたBlu-ray/DVD第5巻の初回特典ブックレットにプロフィールが掲載されているので、ぜひ初回版を購入して確認するようにしてくださいね。(ダイマ)
この背比べだとエリーザが一番小柄なのですが、ミーナの顎の下に頭頂すっぽりと収まるほど小さいテア艦長は確実に艦内で一番小さいと思われます。こちらにテアが描かれていないのはなぜでしょう。意図的に並べられていないのでしょうか。その真意が気になります。

晴風のキャラクターたちは原案を「あっと」氏(のんのんびよりの作者)が担当したことは広く告知されていますのでご存じの方が多いと思います。
こちらのシュペーについては、ヴィルヘルミーナだけはあっと氏のようですが、他の面々は「しのづかあつと」氏が手掛けられたようです。



しのづか先生は肌色面積が大きめの絵をお見かけする機会が多いのですが、ストライクウィッチーズのコミカライズを担当されていたりするので、スタッフと縁があるのでしょう。
個人的にはAK-GARDENのマスコットキャラクター「ガデ子」のイラストレーターさんのイメージです。

続いて、シュペー以外の登場キャラも紹介していきましょう。

ローレライの乙女たち第一巻 5

まず最も影響力が強いであろうのが、ライバルキャラとして登場するビス子ビスマルク艦長のクローナ。
ミーナよりもテアを目の敵にして一方的に敵意と対抗心を見せつけてきます。
どうやら名家出身でプライドが高く、目の上のたんこぶな立ち位置で海軍のエリートであるテアに何とかしてボロを出させようと画策してきます。ミーナ視点で読むと鬱陶しいことこの上ないのですが、わかりやすい敵キャラなので、その思惑が外れてテアが勝利すると心から「ざまーみやがれ」と思えるので、こういうキャラは必要でしょうね。
結果としてミーナの「テアを何としてでもこいつに勝たせなくては!」と情熱が迸る契機になっているようなので、ミーナとテアの絆をより強固にするのに一役買ってくれているとも言えそうです。

ローレライの乙女たち第一巻 6

そして、見るからに闇が深そうなヴィルヘルムスハーフェン海洋学校の学長(校長)を務めているロッテンベルクさん。悪役にしか見えませんが、学校を統べるに相応しいと認められた教育者ですからきっと高尚な考えをお持ちなのでしょう。ええ。
まあ、作中の発言を見る限りでは見た目通りに食えない人のようですが。

その他に見逃せないポイントをもうひとつ挙げましょう。
冒頭にはヴィルヘルミーナ(10)が見られると書きましたが、途中の回想シーンでは、

ローレライの乙女たち第一巻 7

さらに幼い頃のヴィルヘルミーナが!
ココちゃんが見たらお持ち帰り必至の可愛らしさです。
10歳以降の姿と比べると、髪がショートだったりしてかなり印象が異なっていますが、既に双丘が形成されつつあるのはさすがと言うべきでしょうか。
負けず嫌いな性格は昔からだったようです。

おわりに。
ハイスクール・フリート本編で綴られる機会が得られそうにないサイドストーリーにて、本編では単なる亡者扱いにしか描かれなかったシュペークラスの娘達がこうして魅力的なキャラとして描かれている意義は大きいと思います。あれだけだと「テア艦長かわいい」の感想しか出てきませんもんね。ミーナの脳内も「テア艦長かわいい」で占められているような気がしないでもないですが。