硫黄泉大好きっ子のハルカミチです。
硫化水素は適量摂取がモットーです。 ※良い子はマネしないように

さて今回紹介するのは「渋峠」です。
その名称よりもむしろ「日本国道最高地点」 で有名なスポットですね。国道292号線の、群馬県と長野県の県境付近(やや群馬寄り)にあります。渋峠ホテルが立地する場所がちょうど県境です。

記事タイトルに「聖地巡礼(仮)」と表していますが、カッコカリとしているのには理由があります。
それは……

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この記事を書いている時点で放映されているTVアニメ「ろんぐらいだぁす!」の原作漫画でこの日本国道最高地点と渋峠ホテルへ訪れているため、今後はアニメの聖地として話題になること請け合いなのですが、10月16日現在では神奈川県内(第2話で座間市、大和市〜横須賀市、三浦市、逗子市等の湘南地区を巡る)圏内に留まっており、渋峠が舞台となる第6巻の内容が今期のウチに描かれる確証はありません。OPの冒頭でそれらしき場所が描かれているし、消化ペースを考えると、今期のクライマックスとして登場することは期待はできますが。

ろんぐらいだぁす!OPの景観
↑それっぽさある場面

いかにもそれっぽい景観ではあるものの、本編で描かれるにしても12月になりそうですし、放映直後に訪れようとした聖地巡礼者は国道292号線は冬季閉鎖(→参考ページ)されてて涙目になりそうだから、なぜ秋アニメにした! と糾弾されるんじゃないかと心配でなりません。
(追記)10月29日放映の第3話で登場したからセーフでした。駆け込みで行っちゃいましょう。既にめちゃくちゃ寒いでしょうが。

なのでここでは一旦、別の理由にしてみましょう。

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そこで「はいふり」ですよ。(信者並感)
等松美海が渋峠にある野間マチコの実家を訪れて、家族に対してマッチが幼い頃の写真を言い値で買うエピソードがあるはずだと信じて疑わないワタクシはいふりおじさんの妄想を昇華するための聖地巡礼だと思えばいいのです。
はい、ハイスクール・フリートのアニメ本編並みにタイトル詐欺ですね。でも、ミケちゃんがカッコカリって言ってるならセーフです。

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残念至極ながら、はいふりにてマッチの生家エピソードが描かれる可能性は低いため、アニメでは渋峠の景色なんて出てきてません。なのでこの記事に「現地で同じアングルの写真を撮ってきたぜ!」みたいなドヤ顔コメントを記すことはかないません。ただ、少しでもその壮観極まれるパノラマビューを、超広角レンズ×PLフィルターでヒャッハーな写真を通して伝えられたらと思います。どの作品の聖地だからとかそういうの抜きにして訪れるのでも価値ありまくりな景観なものですから。

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日本国道最高地点に到達した誉れに心酔するのも良いですが、この場所は国内有数の景観を誇るため、石碑を撮るだけで満足して退散、なんてことは絶対しないようにしましょう。
ラムサール条約に登録された湿地帯「芳ヶ平」が眼下に広がっているからです。

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ごらんくださいこの北欧感!
飯能の某施設が嫉妬しそうなレベルでムーミン谷です。
高度2000m超の冷涼な高原地帯(日本でありながら亜寒帯湿潤気候に属している)で、針葉樹が多いのが実にそれっぽさを高めていますね。
訪れた日は前日まで雨が降り続いており、久々の晴れ間で雲がキレイにパージされている絶好のタイミングだったため、遠く榛名山や赤城山も見渡せる条件でした。
榛名、感激です! → 榛名に興味がある方は一年前の記事をどうぞ

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視線を少し左に逸らせると、黒々とした針葉樹の森が見えます。
黒森……ついにやってきたわに!
もちろんこの景色を見てハンバーグが食べたくなるとか、妹を溺愛したくなるとかそんな感情はこみあげてきませんが、どこかドイツのシュヴァルツヴァルトをも想起させる景観であります。
(ちなみにワタクシは、暴走するハンバーグ殿がもっと見たいですがそれ以上に、みほ×小梅のエピソードがもっと欲しいです)
一方で、自転車愛好家がクロモリと言ったらクロムモリブデン鋼製のフレームを指している場合が多いでしょう。「ガールズ&パンツァー」と「ろんぐらいだぁす!」のアニメはいずれもアクタスが制作元請している作品なので、アクタス作品ファン同士の会話がややこしくなってしまうかもしれません。
まあ、この圧倒的スケールを眼前にしながら両作品の話で盛り上がる状況は想像しにくいですが。おいしい空気を吸いつつ、空気を読んでほしいものです。

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視線を右に向けるとそこには、プチおこ状態(噴火レベル2)の草津白根山の山容が。
常時もくもくと噴煙を上げ、火山ガスを撒き散らしているため、半径1km以内は徒歩で入れない状況です。
国道292号線を草津温泉方面から渋峠に抜けるルートもこの半径1km以内に含まれるため、通行規制の対象になっています。しかも、夜間は全ての交通手段が遮断され通行止めとなります。冬になると冬期通行止めもあります。冬期通行止めにならない万座ハイウェールートもありますが、自動車専用道路かつ有料となります。スキー客が殺到します。期せずして「私をスキーに連れてって」の聖地巡礼に様変わりすること請け合いです。
これから訪れる場合には注意しましょう。
現時点では、長野方面のルートを選ぶのがベターでしょうね。今後も状況が変わる可能性があるため、事前に通行できるルートを調べておくのを強く推奨します。

ちなみに硫黄泉大好きっ子のワタクシとしては主目的は聖地巡礼ではなく万座温泉なのでした。
その濃厚なフランちゃん臭(腐卵臭)を発する湯は、控えめに言って最高でした。
言い換えるならば、フランちゃんの口臭は最高です。 ←既に思考が幻想入りしています

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こちらが、群馬と長野の県境に立地する渋峠ホテル。アニメなどで渋峠が描かれるとしたら必ずこのホテルが描かれることでしょう。
バイカー(自動二輪)が多いですが、ロードバイク(自転車)もたくさん停まっていますね。エクストリーム峠越えする健脚な方が多くて凄いです。でも、ろんぐらいだぁす!の主人公である、へなちょこ体力の亜美ちゃんが走破できる峠なのですから、きっと見た目ほどは凄くないのでしょう。

――ぜったいマネできんからなそんなエクストリーム聖地巡礼!

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ホテル内では「日本国道最高地点到達証明書」が発行されているようです。
はいふりおじさんとしては、野間マチコ最高証明書が欲しいところでしたが。いや、それは等松美海presentsのイベントを期待する他なさそうです。

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ホテルの敷地と道を挟んで向こう側には、国道292号線の逆さおにぎりと、県境を示す標識が。
群馬の県境を撮影した写真として有名な、未舗装の道路に「この先危険につき関係者以外立入禁止」の看板が置かれている毛無峠の方と比べるとインパクトは足りませんが、こちらはとても良く整備されていて訪れやすいので助かります。

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時間と体力に余裕があるのなら、先ほど眼下に見えた美しい「芳ヶ平」へ訪れてみましょう。
渋峠から、芳ヶ平に下っていくルートが用意されています。
この写真の標識には「白根山・草津温泉街へ」と記載されていますが、

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芳ヶ平ヒュッテ(山小屋)より先は噴火レベル2による入山規制が敷かれているため入れません。
よって、どんなに余裕があっても芳ヶ平ヒュッテで引き返すことになります。

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渋峠から芳ヶ平ヒュッテまでのルートは、距離約3km、標高差約350m、往復約2時間半となります。
湿原というだけあって、ぬかるみ多発かつ岩場ゴロゴロなので、スリップ事故に注意してゆっくり確実に歩を進めるようにするべきです。時間は多めに見積もっておきましょう。

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ごらんの有様だよ。
言うなれば沢登りみたいな道のりです。
ふと、棒ノ嶺へ登った際に名栗湖ほとりの「さわらびの湯」で、ヤマノススメの限定タオルをホイホイ買った記憶が蘇りました。

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足下を注視しながら歩くこと約30分。視界が少し開けた場所に出ます。
ここは、渋峠と芳ヶ平の中間地点「ダマシ平」と呼ばれているそうです。
看板を見たらちょっと怖くなりました。
このクマザサが鬱蒼と茂る向こうにどんな魔界があるのでしょうか。
ちなみに、ここから少し歩いた所でクマザサに隠れた50cmくらいの穴に落下しました。魔界の入り口はすぐそこで唐突に開いているものです。ホント足下には要注意ですよ。

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一段飛ばしで設えられた木製の階段を下り、行程の3分の2に到達した標識が見えてきた所で、徐々に芳ヶ平の景色が見えてきます。

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澄み渡った冷水が流れる沢を越えれば、すぐそこに芳ヶ平の景色が開けます。

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芳ヶ平の遊歩道に到達しました。
ラムサール条約で保護された場所です。遊歩道として設えられた板が通された場所を外れて足を踏み入れてはいけません。特に著名な湿原である尾瀬に似ていますね。

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この心洗われるような自然のままの景色を写真に収め、それを言葉にして伝える術を持ちませんので、その一端でもここから伝わればと思います。
人工的な物音がひとつたりとも聞こえてこないのに、盛大なオーケストラ演奏が鳴り響いているかのような錯覚に陥るかのような自然の奏でる精緻な光景に圧倒されることでしょう。

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訪れたのは秋分の日の直後だったのでまだ紅葉シーズンには早かったですが、ナナカマドの葉は色づいてきていました。
10月中旬にはすっかり色づいて見頃になっているでしょう。

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芳ヶ平ヒュッテにも立ち寄りました。中には入りませんでしたが、事前情報で期待していた通りの佇まいです。
日産自動車を代表する車種「スカイライン」命名の地としても知られる場所ですね。
国道292号線を渋峠へと至る道を走っていると、その名称がじつにしっくりきます。

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これが道路沿いの景観なんですからもう文句なしにスカイラインですよ。
でもワタクシには実車を購入できる予算を捻出できそうにないので、いつか「わナンバーのスカイラインGT-R」で走れるよう願うことにします。



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美しい景色なんてまやかしだ。硫化水素でヒャッハーさせろ!
なんて危険思想な方には、国道292号線を草津温泉方面に向かい、草津白根山の麓、夜間通行止めゾーンの中にある「殺生河原」をお薦めします。いや、硫化水素ヒャッハーは断じてお薦めできませんよ。
訪れた日は霧に覆われていたので、硫化水素臭と相俟ってここは地獄か天国かなんて気分になりました。

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草津白根山方面(湯釜)には近寄れませんので、反対側にある本白根山に向かいます。
こちらへはロープウェイ&リフトがありますので、楽ちんに頂上付近まで訪れることが可能です。片道900円とちょっとお高めな料金設定なのが悩ましいですが、結構な距離がある上にこの条件下で仕方のないところでしょう。なにせ、下は硫化水素が吹き出ている場所なので、管理するだけでも命懸けになりそうですし。

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最近は特にクマ被害が増加しているようなので気をつけなければなりませんね。
出てくるのがナツだったらいいんですが。いやそれはそれで安元大事件になるおそれがありますが。

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「白根火山ロープウェイから見える山々」
霧で10m先すらろくに見えませんが?

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ロープウェイに続いて乗るリフトでもこんな視界だったので、景観を楽しむより恐怖を楽しむ割り切りが必要でした。もはや遊園地のアトラクションの類だよ。

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コマクサ群生地として、コマクサ推ししてる看板が随所に立てられていましたが、花期は過ぎているようで見掛けることは叶いませんでした。

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いちおうルート通りに歩いては見ましたが、三途の川が見えてくるんじゃないかと錯覚してしまうような景観が続くばかりなので引き返しました。
芳ヶ平を訪れたタイミングでは絶好の条件に恵まれましたが、こちらでもそうとはいかなかったようです。




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そして、この地に来たら寄らない手はありません。
草津温泉充の時間です。
主目的が万座温泉だったので、帰路で草津温泉に立ち寄る頃にはもうすっかり満足はしていたのですが、ゆもみちゃんグッズが欲しかったのです。
すぐにグッズを買おうとするちょろさがワタクシの真骨頂です。(全く褒められたものではない)

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老舗温泉旅館の一人娘こと松永理都子さんが地元に帰ってきてテンション上がってる図です。りっちゃんは現時点では吾妻郡出身としか明言されていませんが、多くの温泉地がある吾妻郡の中でも知名度が抜群で、名前の由来と考えられる中山律子氏が草津町生まれであることから、草津温泉が地元である確率が高いでしょう。
つまり、ゆもみちゃんグッズに並んで、りっちゃんグッズも置くべきだとワタクシはいふりおじさんは提言したいのです。
でも、アニメ本編ではウィルスネズミを艦内に引き込んでしまったり、機雷を発動させてしまったりとトラブルメーカー役になってしまっていたので、どこかで名誉回復エピソードを作って欲しいものです。

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エメラルドグリーンが美しい湯畑の写真をどうぞ。エメラルドは鉱物で、この湯畑や草津白根山の湯釜の緑色も鉱物の色だそうなので、面白いですよね鉱物。

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草津温泉バスターミナルでバスに乗って、この旅はおしまいです。

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ぐんまちゃんバイバイ。