ごきげんよう。
毎度おなじみ、はいふりおじさんです。(定型句)

今回紹介するのは「日本の灯台50選」に選ばれる有名な灯台です。

「いつ灯台がはいふりの聖地になったっけ?」とのご意見はごもっともです。
しかし、裏付けは複数あります。
現段階(アニメ第11話放映後時点)では考察の域を出ませんので断定はできませんが、今後もアニメ2期があったり、漫画や小説で描かれたり、スタッフが打ち明けたりと何らかの形で公開されるものと思っています。
公開されなかったら後悔します。ただし航海はしません。つまり後悔ラップです。

メインは灯台に留まらない「銚子の旅レポ」ですので、聖地巡礼を先取りできていれば儲けものくらいのスタンスでやっていきます。
見てくれてありがとう。

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まずは、今回メインに取り上げていく「銚子」の地について紹介していきましょう。

最も有名なのは「漁港」としての側面でしょう。
近年では日本一の水揚量を誇る漁港であり、漁師が日本で最も活躍している地と言えます。
となると海産物の鮮度は抜群ですので、美味しい海鮮料理を楽しめる街として観光者たちにも人気を集めています。

そして、忘れてはならないのが「醤油の一大産地」であることです。
醤油の生産量一位のメーカーは、同じ千葉県内の野田市にある「キッコーマン」ですが、銚子には生産量二位のメーカーと、キッコーマンと資本提携しているメーカーが所在しています。

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そして、沖に出ればミケちゃん(岬明乃・晴風艦長)も大好きなイルカもウォッチングできます。

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漫画版「はいふり」では、銚子から物語が始まりました。ミケちゃんも銚子でスキッパーを乗り回している描写があったので、イルカを追っていたのではないかと思われます。

そして、はいふりの主要キャラクターであるマロンちゃん(柳原麻侖・晴風機関長)とクロちゃん(黒木洋美・晴風機関助手)の幼馴染コンビの出身地でもあります。
確定はしていませんが、漫画版の描写からすると入学前の時点では杵崎姉妹(杵崎ほまれ&杵崎あかね・給養員)も銚子港に所属していたと思われます。

また、はいふり世界での銚子沖には海洋都市群の最前線基地と思しき円形の建造物が構成されています。
これは、アニメの第11話で表示された地図で確認できます。

はいふり関東地図

「犬吠埼」と記されているのが銚子です。
そう、有名な犬吠埼灯台がある犬吠埼です。

と、今回の本題に触れる前に銚子の街を探訪してみましょう。



まずは海の幸から。

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銚子は水揚量日本一を誇っているのは前述したとおりですが、特に多いのが「イワシ」と「サバ」の青魚たちです。
イワシは漢字で「鰯」と書くように、とても傷みやすい(足が早い)ために生食される機会が限られます。また、冷凍にした場合はどうしても身が締まるため、揚げ物などにした場合でもホクホクとして口当たりの軽い食感を得られる機会は少なくなるでしょう。
銚子の海鮮系食堂では(全ての店でそうなっているとは限らないでしょうが)ホクホクのいわしフライが食べられます。上の写真のマロンちゃんの視線の先にあるのがそれです。都合良く第11話のネタに使われたマヨネーズが目前にありますがそれは無視してください。
控えめに申し上げまして、大変おいしゅうございました。

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そして、焼きサバでございます。
訪れた6月は旬で無いこともあってか、期待したほど脂は乗っておらず旨味はそこそこでしたが、身のコンディションは良かったですのでこちらも食感がとても良かったです。
ちなみにワタクシは、銚子漁港と長年水揚量を競い合っている焼津漁港を有する街の出身なので、魚の鮮度にはそれなりに敏感だと自負しております。



続きましては「鉄分」を投与します。

銚子と言えば、先ほど上げていた「漁港」と「醤油生産」とは別に、近年特に注目されている名物があります。

それは「銚子電鉄」と「ぬれ煎餅」です。

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銚子電鉄はローカル線として、千葉県内では「いすみ鉄道〜小湊鉄道」のラインと並び有名な路線ですが、実は鉄道事業としてはかなりの赤字路線とのことです。
その赤字を主に「ぬれ煎餅」をはじめとする飲食部門で補填しており、実質「ぬれ煎餅の製造販売会社」となっているようです。
ぬれ煎餅の販売により経営を存続するエピソードはローカル線ファンたちの語り草のひとつとなっていますので、興味のある方は他のサイト等をご覧になってください。

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銚子電鉄の本社社屋(小屋にしか見えない)の入口には、鉄道むすめ「外川つくし」の絵が貼られています。
当初は「みぶなつき」氏が作画されてましたが、こちらの絵は「ラブライブ!」の絵師さんとしても有名な「伊能津」氏が作画されているようです。かよちん並に幸せそうな顔で食べてくれそうですね。
手に持って幸せそうに食べているのが件の「ぬれ煎餅」です。

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本社の隣に「仲ノ町駅」があります。こんな古めかしい小ぶりな建物ですが、銚子電鉄のメインステーションです。
本社直結ですので駅員さんが常駐していて、窓口で切符を売っています。銚子電鉄の駅は無人駅が多いので、切符を入手したいのであればこの仲ノ町駅を選ぶのが最適です。

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銚子電鉄の車輌を撮影していると、その向こうに鉄道とは別の鉄分が写り込んでいるのが見て取れます。
仲ノ町駅は「鉄道萌え」だけでなく「工場萌え」も楽しめるスポットなのです。

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そうです、その工場というのが全国的に有名な醤油メーカー「ヤマサ」の工場なのです。
本社は駅から北側にありますが、駅から南側にあるこちらの第一工場では、無料(※予約必須)で工場見学が行えます。

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そして、工場見学の予約をしていなかったとしても、売店で購入できるものがあります。

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そのひとつがこの「しょうゆソフトクリーム」です。
醤油の味はそれほど強くないので、塩辛さよりはソフトクリーム本来の甘さが絶妙に融合し、みたらし団子のタレのような味わいになっています。キワモノなどではなく、ちゃんと美味しいスイーツに仕上がっているので、お立ち寄りの際にはぜひご賞味ください。

醤油メーカーはこちらの「ヤマサ」と、銚子駅を挟んで西側にある「ヒゲタ醤油」があります。ヒゲタ醤油は本社を東京都内としていますが、開発部門を含む工場は創業時より銚子に在り続けているようです。
駅前のベンチでは、この2社の広告が競い合うように並んで置かれていました。料理店にも両社の醤油が並んで置いてあったりします。どちらか一方の関係者や贔屓にしている人が来店した際に、ライバル会社の醤油だけが置いてあってトラブルが発生してはいけませんからね。必要な配慮かと思います。

ちなみに、銚子電鉄が製造販売している「ぬれ煎餅」は、ヤマサがぬれ煎餅を作るためだけに配合した特製の醤油ダレが使われているようです。仲ノ町駅に隣接しているメーカーがヒゲタだったならヒゲタ製になっていたかもしれません。面白い縁ですね。

マロン&しょうゆ

アニメの第11話では「鰹の刺身とマヨネーズが合う」と熱く語っていた、機関長の柳原麻侖でい! ことマロンちゃんですが、生粋の江戸っ子気取りかつ生粋の銚子っ子なのですから、銚子の主要生産品である醤油をアピールしないのは何か裏の事情があるような気がしてなりません。
そもそも、刺身が嫌いと書かれているじゃないですかマロンちゃん。
実は、出されたら意地でも食べない、絶対に許せない組み合わせだったりするのかもしれません。
でもそれなら、クロちゃんがツッコミを入れそうなものですが。あのクロちゃんが空気を読むなんて思えないし。(偏見)



続いては、銚子電鉄の副業(実質)である電車に乗って先に進みます。
そのノスタルジックな景観から、撮り鉄の皆さんが沿線に多数見受けられましたが、今やスマホに付いているカメラで誰もが思い立ったらすぐに手軽に写真が撮れる時代。
駅のホームで電車の到着を待っているおばさまも、ついホームの端に立って撮影しちゃったりもします。
危ないよー。

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(※35mm換算450mmの超望遠域で撮って圧縮効果抜群なので、見た目ほどは近くないです)

銚子電鉄の短い編成の電車に揺られること20分弱で、下り側の終点駅「外川」に到着します。

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この外川駅を始め、ネーミングライツにより「愛称」が付けられているのも銚子電鉄の特徴です。
期間契約のため、愛称は期間限定となる見込みですが、2016年6月時点では外川駅の愛称が「ありがとう」になっていました。記事の一番最初に掲載していた駅名表示板がそれです。
ちなみに「笠上黒生」駅は、愛称が「髪毛黒生」となっていて話題です。 また髪の話してる・・・

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外川駅には、終点の車止めがある先に引退したデハ801が静態展示で残されており、現在は車内が「銚電 昭和ノスタルジー館」としてミュージアムになっているようです。

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駅の外には、外川駅を始めとする銚子の街が舞台となったNHK連続テレビ小説「澪つくし」の案内板が掲げられています。
鉄道むすめの「外川つくし」が、駅名とこの「澪つくし」から名付けられていることがわかりますね。
「澪つくし」では、醤油屋と漁師は相容れぬ険悪な間柄であるとされていますが、現在ではどうなのでしょうかね。
魚料理と醤油は抜群の相性で、相乗効果を生み出せる関係のため、忌みあっている場合ではないと思うのですが。
もしも、漁師の娘であることが確定しているマロンちゃんの幼馴染であるクロちゃんが醤油屋の娘だったら面白いのですが。となるとますます、マロンちゃんが互いの関係を刺身とマヨネーズに例えたのが意味深になってきます。

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外川駅付近にある「犬吠埼観光ホテル」で、海を臨む露天風呂を堪能してから、犬吠埼に向かって歩いて行きました。単に犬吠埼に行くなら、外川駅よりもひとつ前の犬吠駅で降りる方が近いです。

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そして到着しました犬吠埼灯台。
いよいよ今回の記事の主題である「灯台」です。
この犬吠埼灯台は、灯台と聞いて連想するイメージそのままの姿で、実に絵になります。
高く聳えるその容姿だけでなく、光量が大きく焦点距離が長いため、遠くまでその灯りを放つことが出来ます。
日本における灯台の父「リチャード・ヘンリー・ブラントン」氏の設計で、1874年に完成して以降、長きに渡り海の安全を守り続けています。はいふりの聖地である横須賀ではヴェルニー公園などで称えられているフランソワ・レオンス・ヴェルニー氏が特に著名ですが、同じように明治期に招かれ、日本の近代建設業に多大なる功績を遺した設計技師の代表作です。ブラントン氏は、横浜の日本大通も設計されたようですので、横浜みなとみらい地区のファンには特に認知されているかもしれません。

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灯台の敷地に入る門の表札には、旧字体の「灯台」である「燈臺」と書かれており、歴史を感じさせてくれます。
なお、訪れた時間は17時を過ぎていたため門が閉じていますが、現在でも16時までならば料金を支払うことで灯台を登ることができますので、登りたい意向のある方は16時になるまでに訪れましょう。

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灯台の敷地前には、このような案内板も掲示されています。
ここで注目したいのが、海上保安庁の名前と、マスコットキャラクター「うみまる」が描かれている点。
そう、灯台の管理と運用は海上保安庁の管轄なのです。
当然といえば当然ですが、海上保安庁は海の保安業務を行います。そして、灯台は海の標識としてそこに岬があることを示し、航路を確認するために存在します。

はいふり(ハイスクール・フリート)で描かれているのは、海の安全を守るブルーマーメイドと、その養成学校の生徒たちです。いうなれば海上保安が本筋です。
その象徴として、灯台が扱われる可能性は高いでしょう。

それを念頭に置いた状態で、改めて冒頭で掲載した日本地図を見てみましょう。

はいふり関東地図

いかにも要衝となっているような場所として、岬の名称が記されているのがわかると思います。
下に見える野島埼は千葉県南房総市にあり野島埼灯台が、上に見える塩屋埼は福島県いわき市にあり塩屋埼灯台が存在し、共に日本の灯台50選に選ばれる重要度の高い灯台です。
日本が全体的に沈下し、平野の多くが海中に没したはいふり世界では、フロートによる海上都市が発展したとの設定になっています。そのため、沿岸部では現実とは大きく異る形状の地が存在しています。
その中でも、犬吠埼はまるで円の中心に拠点でもあるかのような形のため、特に重要度が高い海上保安の最前線ではないかと推測されます。
現代では灯台の常駐職員、いわゆる「灯台守」はいないようですが、はいふり世界では現実にも増して海が重要視され、海運大国となっている設定のようなので、もしかすると灯台守が重要な役職になっているかもしれませんし、灯台がさらに近未来的なフォルムを成していたり、高度な機能を有していたりするかもしれません。航空機は開発を断念されたようですが、アスロックが運用されていたり、スマホが利用されていたりと、科学や技術のレベルが劣る世界観ではないようなので、代わりに重要度の高い海上保安に関する施設の開発と施工に多額の費用が投じられ、画期的な施設があるのかもしれません。

また、犬吠埼のある銚子の地に関して言えば、銚子出身が明記されている柳原麻侖と黒木洋美の幼馴染コンビはもちろんとして、前日譚を描いている漫画版が銚子から始まっていることも意味があることのように思います。

岬および灯台が作品の設定において重要な役割を担っているだろうことをさらに裏付ける要素があるとしたら、この作品のメインキャラクター達である晴風の艦橋要員たちの名前です。
すべてのキャラクターは、岬および灯台名から苗字が宛てられています。
  • 岬 明乃 ・・・ そのまま岬である
  • 宗谷 ましろ ・・・ 宗谷岬および宗谷岬灯台(北海道稚内市・日本最北端)
  • 納沙 幸子 ・・・ 納沙布岬および納沙布岬灯台(北海道根室市・日本の最東端)
  • 知床 鈴 ・・・ 知床岬および知床岬灯台(北海道斜里町)
  • 立石 志摩 ・・・ 立石岬および立石岬灯台(福井県敦賀市)
  • 西崎 芽衣 ・・・ 西崎および西埼灯台(与那国島・日本最西端)
特に、西崎を「いりざき」と読ませるあたりが実にそれっぽい要素です。日本の最北端、最東端、最西端が揃っているあたりが心憎いですね。最南端となると沖ノ鳥島になるのでどうやっても岬にはなりませんが、灯台は存在するようです。あわよくば沖ノ鳥さんが晴風クラスに在籍していたかもしれませんね。
それと余談ではありますが、宗谷を本来の「そうや」ではなく「むねたに」と読ませているのは、宗谷ましろが「とことん不運」なキャラクターとして描かれているのに対し、本来の読みをする実在の艦船「宗谷」が類稀なる幸運艦である事の対比なのかもしれません。
宗谷は海上保安庁に所属し巡視船として、そして灯台補給船として活躍したとのことですので、灯台とも深い関わりを持つ船です。そして今なお現存し、お台場にある海の科学館に係留されています。宗谷さん、長きに渡り日本の海を守ってくれてありがとう。君こそが日本を代表するブルマーだ!

ちなみに、知床鈴は出身が「日御碕神社」となっていますが、島根県出雲市の日御碕に立つ日御碕灯台は日本一高い灯台とされ、日本に留まらず、世界の灯台100選にも犬吠埼灯台と共に選ばれた世界的に著名な灯台です。日本の灯台50選に選ばれている知床岬灯台から名付けられているだけでなく、世界の灯台100選にも選ばれた誉れ高き日御碕灯台にも縁があるリンちゃんは優遇されているのではないでしょうか?

また、名前は岬や灯台と無関係と思われますが、御前崎港所属の病院船出身となっている鏑木美波(注射の人)も灯台と縁がありそうです。

130102 御前崎 05

御前埼灯台も日本の灯台50選に選ばれ、犬吠埼灯台同様にブラントン氏が設計し、同じく1874年に完成した歴史ある灯台で、歴史的・文化財的価値を有すると認定を受け保全活動がなされているAランクの保存灯台です。
犬吠埼灯台と御前埼灯台は共にレンガ造りということもあって、姉妹のような存在と言えるのかもしれません。
いいですよね姉妹だったら。杵崎姉妹いいですよね。杵崎姉妹も漫画版では銚子出身っぽい描かれ方をしているため、犬吠埼と縁があるかもしれません。



アニメの11話ではもうひとつ、銚子に関するのネタが入っていたりします。

はいふりに登場するサバカレー缶

武蔵の主計科の娘が確保した食料の中で、背後に描かれているのは「サバカレー」と「イワシカレー」の缶詰です。
いずれのデザインも、実在する缶詰に似ています。いずれも信田缶詰の製品です。
サバとイワシ。いずれも銚子漁港を代表する魚です。そう、信田缶詰は銚子市の缶詰メーカーなのです。
そう言えば、ハイスクール・フリートの監督は「信田ユウ」氏でしたね。同じ信田姓ですが、この符号に運命を感じるべきでしょうか?