前回の記事は台湾のアキバっぽい要素を拾い上げる内容でした。
今回も似たようなテーマで、アキバとは別の都市の、アキバと似た要素を見つけて比較する記事を書きます。
ただ、このブログをご覧の方にとって台湾の事情は詳しくない可能性が高いのですが、今回比較対象として取り上げるのは、秋葉原のある東京と並ぶ国内の大都市・大阪にある日本橋。正直なところ、当地に関してならワタクシよりもよっぽど詳しい方がたくさんいそうです。
東京を本拠としている人が旅行者としてふらっと立ち寄っただけではとても拾いきれないほど、オタク要素の濃度と深度を含有する街であると思いますので、 きっと読み進めるごとに「まるでわかってない」だとか「んなわけあるかいな」だとか「ワレいてまうぞ」だとか「なんでや!阪神関係ないやろ!」だとか思われてしまうかもしれませんが、ツッコミはソフトタッチなハリセン使用でお願いします。

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最初の写真は「高島屋東別館」です。この建物には一般的に連想されるオタク要素はないでしょうが、まずは東京および首都圏の人にとって想像するであろう「日本橋」との違いを埋めるのに良い素材だと思いまして取り上げることにします。
「日本橋」の「高島屋」と聞いて即座に「日本橋タカシマヤ」が浮かぶのであれば、東京および首都圏に縁が深い人だと思います。こちらは国道1号線の起点でもある東京の中心部にある日本橋のすぐ近くにあり、日本橋を挟んで対岸にある三越日本橋本店と共に日本橋地区を代表する百貨店として広く知られています。
では、高島屋の本社はどこでしょうか。東京に縁の深い人は東京にあると思っているかもしれませんが、実際は大阪の難波です。大阪タカシマヤの近くに本社があります。
そして、難波に隣接しているのが日本橋地区。「にほんばし」ではなく 「にっぽんばし」です。
先ほど掲示した写真にあるのは、百貨店としては営業していませんが、高島屋の史料館などが入っている高島屋東別館(大阪タカシマヤの東に位置)となり、住所は大阪市浪速区日本橋です。
東京と大阪、いずれも中心地にある「日本橋」地区にある高島屋という、ややこしくも面白い共通点。しかもどちらも昭和初期の建築で、モダンな様式で風情たっぷりの建物です。
さらにややこしいことに、この高島屋東別館は元々松坂屋だったのを高島屋が引き継いだ建物のようです。ちなみに松坂屋は名古屋が本社です。
結局何が言いたかったかというと、東京の「にほんばし」と大阪の「にっぽんばし」は、名前だけじゃなく共通のシンボルもあって面白いよね、ってことです。

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そしてこちらは、有名すぎる景色なので誰もが一見してそれとわかるであろう「道頓堀」の写真です。
日本橋は道頓堀のすぐ南に位置します。難波(千日前)地区と日本橋地区。さらに、すぐ南にある「新世界」地区や、対岸の北側にある「心斎橋」地区を加えて通称「ミナミ」と呼ばれる大阪を代表する繁華街を形成しています。
そんな事はここでわざわざ紹介するまでもなく、ほとんどの人が知っているでしょうから、日本橋界隈の基礎知識はこれくらいにしておきましょう。
あっ、先にこれくらい書いておかないと記事の内容が薄くなるから余談を書いたわけじゃないんですよ。「にほんばし」と「にっぽんばし」の混同を防ぐ心配りなんですからね。
ま、記事では漢字で書くだけだとどうにもならないんですけどね。



ではこれより日本橋のオタク要素を取り上げます。
まずは秋葉原で言うところの中央通りに相当する「堺筋」のお店です。こちらは「でんでんタウン」とも呼ばれていて、その名前から想像されるように電気街としての 顔を持っています。まさに昔ながらの秋葉原と重なりますね。

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このブログはフィギュア(たまにドール)関連をメインにしていますので、最も関連性が強いボークスを取り上げるべきでしょう。
ボークス大阪ショールームのビルは、でんでんタウンのちょうど中央にあります。

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すぐ近くにあるタイトーステーションと比べても、さらに大きい看板のボークス大阪ショールーム。かなりの規模があるのだと外見からもわかります。
最近では秋葉原のボークスも、ラジ館とは別にビル丸々の店舗をオープンさせましたが、先に規模が大きくなったのは大阪ショールームの方ではないでしょうか。 ボークスの本社は京都ですので、ほど近い大阪の店舗が大きな規模を持つのは自然な成り行きに思えます。他のフィギュア系メーカーはこのボークスと、大阪に本社がある海洋堂を除けば主要メーカーのほとんどが首都圏にありますからね。海洋堂が大阪の直営店を畳んでしまった今となっては、関西地区のホビー関連ショップはボークスが牽引してほしいものです。

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余談ですが、ボークス大阪ショールームのオリジナルキャラっぽいこの絵の娘が気になりました。他のショールームにはショップのマスコットキャラなんて描かれていないように思うのですが。
にゃんぱすー」とか言いそうな見た目してますよね。

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その近くに所在するホビーショップ「ジャングル」も、現在は秋葉原に2店舗ありますが、本店はこちらの大阪日本橋にあります。
同じようにホビーの買い取りと中古販売をメインとするショップで大阪日本橋が本店なのは「スーポジ(スーパーポジション)」などもありますね。

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ボークス大阪ショールームの道向かいにあるこちらは「エーツー(A-Too)」というお店。こちらも買い取り・中古販売をメインとしています。
エーツーは大阪でも東京でもなく、静岡のお店です。静岡で生まれ育ったワタクシとしては昔馴染みのお店です。元はゲームショップで、ホビーというよりはゲームがメインなのですが、最近ではホビーの比率が増えているようですね。ネットショップの「駿河屋」も運営はエーツーですので、そちらも含めればホビー好きにとっての認知度は全国的に高そうです。
エーツーは東京都内にもお店がわずかながらありますが、アキバには進出していません。既存の競合店舗が強力ですし、ゲームショップは利益を出すのが厳しい時代ですから、進出を判断も致し方ないでしょうか。
ちなみに、静岡のお店ということもあってワタクシ旧来の知人が本社に勤めていたりもするため、コメントがしづらくもあります。

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こちらはボークス大阪ショールーム8階のイベントフロアにある窓から、オタロード方面(西向き)を眺めた景色です。
書籍とアニメ系グッズを主に取り扱う「メロンブックス」、「らしんばん」、「K-BOOKS」の看板が見えますね。この写真ではちょっと隠れていますが、アニメショップ最大手の「アニメイト」もここにあります。これらのお店もアキバを本拠としている人にもお馴染みですね。K-BOOKS以外は全国展開しているお店でもありますし。
なお、アニメイト、らしんばん、K-BOOKSはいずれも池袋が発祥です。メロンブックスは札幌です。いずれもアキバ発祥のお店じゃありません。アキバが今ほどアニメショップのある街ではなく、電気街のイメージが色濃かった頃は、アニメショップは池袋が先行していました。「ゲーマーズ」も池袋が初出店でした。
秋葉原が男性アニメオタクの聖地で、池袋は女性アニメオタクの聖地とされている昨今ですが、池袋は秋葉原に男性客を奪われて仕方なく女性に特化したような状態ですからね。
って、今回は日本橋をテーマにしているのに秋葉原と池袋の比較をしちゃいけませんね。失敬失敬。
ところで、日本橋のK-BOOKS(なんば壱号館)って、あれ本屋じゃなくてグッズショップになってません? アキバでは同人誌じゃないオタク向け書籍(漫画等)の取り扱いが豊富な本屋として重宝するお店のイメージですが、この地域ではその類のお店は需要が薄いのでしょうか?

なお、ホビーショップとしてはオタロードに「コトブキヤ」の直営店がありますが、同秋葉原店では新作のサンプル展示がとても多く、今後の購入作品を検討するのにたいへん参考になるので個人的に重宝していますが、日本橋店は店内の面積がそれほどなく、サンプル点数はとても少ないのが残念です。ボークスが大きな店舗のため、そちらに期待するのが正解でしょうか。ボークスは関西(京都)のメーカーで、コトブキヤは関東(東京・立川)のメーカーであることや、他のフィギュアメーカーも多くは関東に所在するため、サンプルの供給が偏りがちなこともあるのかもしれません。今後発売する製品のサンプルはショップが買い取るのではなくメーカーの貸し出し品なので、メーカーの営業担当が持ち込んだり設置するのが基本のため、どうしても関東が優先的になってしまうのは仕方がないところだとは思います。

ちなみに上の写真で左隅に写っている上新電機(Joshin)の看板は、本社ビルだったりします。阪神関係あるけどここでは関係ないやろ!
大阪の日本橋は電気街=でんでんタウンって意味では象徴的な会社かと思います。でも、難波駅前にグンマーの刺客であるヤマダ電機のLABI1なんばが堂々と建っているため、ジョーシン本社の中の人は苦々しい思いでその看板を見つめていることでしょう。
それと、農業機械などで著名なクボタも写っていますが、こちらも本社です。さすが、大阪の流通の中心地だけあって大企業の本社も数々所在しているんですね。
銀色のワイヤーで象られた蜂のオブジェが目を引くビルは、不動産業の池田グループとのことです。

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大阪の日本橋商店街には、萌えマスコットキャラがいます。関西出身の人気イラストレーター「いとうのいぢ」先生の描く「音々(ねおん)ちゃん」です。地元のパソコンショップ運営会社「ユニットコム」がこのキャラの痛ノーパソを全国の「パソコン工房」で販売しているので、全国的に認知度は高いかもしれません。
それにしてもこの、裏路地の雰囲気に浮きまくってる看板のギャップがとっても萌えポイント高いと思いませんか?
ところで、現在はユニットコムのグループとなっている名古屋を本拠とするパソコンショップ「グッドウィル」の大阪日本橋店では、なぜかフィギュアの取り扱いも開始していました。しかもかなりの在庫点数がありました。ユニットコムがフィギュアの流通をやっているのは全く想像の埒外だったので、アキバのパソコンショップに縁のあるワタクシとしてはその方向転換ぶりに驚きを隠せませんでした。パソコン関連商品の売り上げが落ち込む一方の時代ですから、アキバのパソコンショップでもいずれフィギュアを扱い始めるところが出てくるかもしれませんね。アキバにもユニットコムの運営するパソコンショップはありますし。(2015年6月時点では「BUY MORE」のみになっていますが)

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今回、日本橋を訪れるのに先立ってオススメの飲食店を聞いたところ、複数人から候補に上がったのが、喫茶店のような外観と内装でありながら、ボリュームたっぷりのカツ丼が人気という「ポミエ」です。
さすがにオススメいただいただけあって、行列する人気ぶりでした。

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もちろんカツ丼を注文しました。
メニューとしては並サイズ扱いですが、ボリュームは充分すぎるほどあります。おそらく一般的なサイズのお店の大盛り以上はあるでしょう。食べるのに思った以上の時間を費やしました。煮汁は関西のイメージそのままに、しっかりした出汁の旨味がありながらもくどさはない優しい味わい。こちらに味噌汁も付くので、夕飯もいらなくなるくらいにお腹いっぱいになりました。



オタショップの比較記事としておきながら、メシテロで締めるのは反則行為だと思われてしまいそうなので、ホビーファンの期待にお応えできそうな写真を掲載していきます。
訪れた当日にちょうどボークス大阪ショールームのイベントフロアで開催されていた、リリーシアさんとノマドさん主催のthreeAオフ&カスタム会で撮らせていただいた写真です。
精巧な作りこみでスチームパンク系の雰囲気たっぷりなフィギュア作品を創造しているブランドとして知られる「threeA」は、国内では日本屈指のフィギュアメーカーである「グッドスマイルカンパニー」が代理店となっているため、フィギュアファンには良く知れたメーカーかと思います。
しかし、やや特殊かつ高価な製品群ですので美少女フィギュアなどと比べると購入者は少なく、店舗やイベントでサンプルを目にする機会もあまりないため、まとまった数を見る機会は得られないと思っていましたが、こちらのイベントではファンが持ち寄った品がイベントフロアの卓上にずらりと多数並べられる、壮観な光景を目にすることが出来ました。リアリティ溢れるウェザリングが施された作品群がずらりと並ぶと一種の世界がそこに形成されたようにも見え、感動を覚えましたね。

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最後の方はリリーシアさんがリペイントしたfigmaやねんどろいどでしたが、B★RSや艦これの深海棲艦はスチームパンクの世界になかなか馴染みますね。
でも、レ級の世界線を超えた襲撃は勘弁してください。