四半世紀を超えて続く人気のシリーズアニメ作品「マクロス」の、ちょうど初代「超時空要塞マクロス」から四半世紀を迎えた記念作品として製作され、2008年4月より放映が開始された「マクロスF(マクロスフロンティア)」にて、メインヒロインのひとりとして登場する「ランカ・リー」の担当声優および関連楽曲の歌手として華々しくデビューした「まめぐ」こと中島愛さん。
「マクロスF」の楽曲は、絶大な人気を誇る作曲家・菅野よう子氏の力量が存分に発揮されたこともあり、当時のアニメ関連楽曲の中心となって大いに話題となり、中島愛さんは瞬く間に広く認知され、役柄のランカ・リーと同じく「シンデレラ・ガール」として一躍脚光を浴びました。

一方、ヤマハ社が開発する、肉声のサンプリングデータによって音声合成を行い、DTMの要領で譜面を入力する事で歌唱させられるバーチャル歌手を扱える技術「VOCALOID」のボーカル音源として、クリプトン・フューチャー・メディア社から2007年8月末に発売された「初音ミク」を端緒にしたボカロブームがニコニコ動画を中心として発生し、その初音ミクというキャラクターは2013年現在に至ってもまだインターネット界隈を賑わせ続ける超人気キャラクターとして脚光を浴びています。

そして2009年6月に、前述した中島愛さんの肉声をサンプリングデータとして扱える、初音ミクと同じくVOCALOID2技術を用いたボーカル音源「Megpoid」が、インターネット(※社名)から発売されました。
ランカ・リーと初音ミクに共通する「緑髪」のキャラクターとして生み出された「GUMI」は、やはり同時期にテレビアニメが放映されていた「鉄腕バーディー DECODE」の原作者である漫画家のゆうきまさみ氏によってデザインされ、これら時代をときめく要素が融合して、先行して莫大な人気を得た初音ミクをも凌駕する可能性が大いにあると注目されていました。

しかしながら、初音ミクほどには話題が盛り上がりませんでした。理由を察するに、初音ミクの後手を踏んでいる事、初音ミクとは違う会社からの発売であったため広告宣伝のルートが異なっていて大々的に初音ミクブームに絡められなかった事、その会社がキャラクタービジネスにそれほどノウハウを持っておらずキャラクターを全面に出して売り込む手法が得意ではなかった事、キャラクターデザインがボカロを好むターゲット層にウケが良い「萌え系」ではなかった事などがあるでしょう。特にこの「萌え系」の見た目では無かった点が、キャラクターの見た目で興味の取捨選択が行われてしまいがちなボカロファンの心を掴み切れずに、発売直後はそれほど注目を浴びること無く、低調なスタートであったと記憶しています。

ですが、Megpoidを生み出したインターネット社はキャラクタービジネスこそ得意としてはいなかったでしょうが、DTM関連のソフトウェア開発技術に於いては日本トップクラスの技術と歴史を持ち、ソフトウェアとしては確かな機能性と実力を有していた事が大きく後押しし、着実に利用者とファンを増やしていき、初音ミクほどではないとしても、ボカロ界における実力派として決して小さくないシェアを占め、確かな存在感を見せています。

ボカロファンは二次創作品を創り出す意欲にも旺盛なため、MegpoidのキャラクターGUMIに関しても二次創作によってデザインがカスタマイズされて、彼らに人気の「萌え系」の絵や3Dモデルも制作されていきました。
そんな3Dモデルのひとつで、GUMIを萌え系にリビルドした代表的な作品である「ままま式GUMI」を元にして、フィギュアとして改めて3Dモデリングされ創り出されたのが、今回紹介するフィギュアになります。

時代を象徴する潮流から生み出されたキャラクターを、フィギュア業界にとって大きな変化をもたらしつつある3Dモデリングによって制作された、まさに現代的なトピックが詰め込まれた作品として、興味深いステータスを持つ「 ままま式GUMI from Megpoid Native」を紹介できるのは大きな意義があると思っています。

アクアマリン ままま式GUMI 00
メーカー(販売元)アクアマリン
原型制作ウミヤマヒロシknead
スケール1/8スケール
パッケージサイズ15(W) x 14(D) x 27(H) cm

とまあ冒頭から長々と大仰な前置きを書き連ねましたが、購入した理由は「エロ可愛いから」ってコトで、いわゆるひとつの予定調和てかいつも通りの意思決定なんで、個人的には時代のトピックを語れるような立場にゃ至れません。いつもながらに性的な観点でのみレビューを行っていくだけなのです。それっぽいのを期待してここまで読み進めてくれた方には早めに謝っておきます。申し訳ございません。
緑髪のキャラを愛さずにはいられないように呪術を掛けたミクダヨーさんがだいだい悪いんです。


まずはパッケージを2方向から。

アクアマリン ままま式GUMI パッケージ1

アクアマリン ままま式GUMI パッケージ2

窓は全面と背面に大きく開いています。横側には開いていません。後ろにあって横にないのはやや珍しいですね。個人的には背後が店頭でくまなくチェックできるこの仕様には大賛成です。肩甲骨と背筋と尻と膝裏の造形を購入の判断材料としたいワタクシとしては願ったり叶ったりです。
近頃では発売前に背後を含むサンプル写真がいくらでも出回りますが、やっぱりサンプル(デコマス等)と比べると量産品は量産のためにオミットされたり、材料の違いにより質感の変更を余儀なくされたり、作業者の技術とノウハウが足りずに再現性が低下したりするのが当然のように発生するので、製品としてどのようにアウトプットされたのかを実物で判断する事が重要になります。
まあ、だからこそ、発売前からメーカーやメディアが多くのサンプル写真を提供して必要充分な参考資料があるにも関わらず、購入前の参考資料として個人レビューの存在価値が今なお無くならないんですよね。当ブログでもフィギュアレビューに特化して更新を始めた頃から閲覧者数がある程度維持され続けてているのはそうした理由が大きいでしょう。自分がやりたくてやっているとは言え、多くの人に見てもらえるのは更新する意欲になりますし、ありがたい事です。
ありがとう変態紳士の同志たち。
パッケージとは関係ない流れになってしまいましたが、窓の無い両側には正面から向かって右にフィギュア正面からの写真と商品仕様や注意書き等の文面、左にはデザイン元のイラストが掲載されています。このイラストを見るとフィギュアの再現度がわかります。
原型を担当するウミヤマヒロシ氏は、気鋭の3D原型師としてワンダーショウケースに選出された経歴のある実力者。3Dモデリングと聞いてイメージするポリゴン感や機械っぽさを払拭する、肉感的で人間味のある造形に仕上げています。それは以下の写真を見てもらえれば伝わると思います。


続いて8方向からの全身確認。

アクアマリン ままま式GUMI 回転 1

アクアマリン ままま式GUMI 回転 2

アクアマリン ままま式GUMI 回転 3

アクアマリン ままま式GUMI 回転 4

アクアマリン ままま式GUMI 回転 5

アクアマリン ままま式GUMI 回転 6

アクアマリン ままま式GUMI 回転 7

アクアマリン ままま式GUMI 回転 8

腰の入り方がまるでファッションモデルのような8等身で美しさとカッコ良さを兼ね備えたスレンダーな体型を強調し、可愛さに特化したアイドルではなく抜群のプロポーションでも勝負できる、究極超人あ〜るの姿をまざまざと見せ付けてくれています。これで歌も上手いとなってはもう周りから嫉妬されまくって色々ヤバイでしょう。架空の存在で良かったです。
そんな完膚無きまでに見事な決めポーズをしてくれていますが、右手の人差指はMegpoidの製品パッケージに描かれた絵でGUMIが取っていたポーズから彼女のキャラクター性を印象付ける代表的なポーズになっているようです。その絵ではヘッドフォンを両側から人差し指で押さえているようにも見えるのですが、どこか「子供っぽい無邪気さ」だとか「アホの子」っぽさを連想するポーズにも見えるため、このモデル体型でそのポーズを見せられるとなかなかのギャップがあります。まあそこも萌え要素のひとつになるでしょうか。
スカートは凄まじく短いため、ステージの上で踊ったらもちろんのこと、少しでも観客席に近づいたら最前列の客からは特別料金をもらっても良さそうなスペシャルサービスをしてしまうんじゃないかと気になります。
見せパン? なにそれおいしいの?


それではスポットごとに見て行きましょう。

アクアマリン ままま式GUMI 01

正面からの顔。
髪が緑色なのも影響がありそうですが、蛍光灯などの弱い光源だと肌の色がやや暗く見えます。爽やかな笑顔が翳っているような気がしてしまいます。
顔のパーツはバランスよく配置され、とても可愛らしい顔に仕上がっていますが、アイプリントは上部のシャドーが少々粗いように見えます。これはドットの密度で色の濃さを調整する印刷の仕様上致し方無い事ですが、光を拡散するコーティングが乗っていたりすると印象が変わってきそうです。技術的にもコスト的にも導入にはハードルが高いのかもしれませんが。
デコマスではなだらかなグラデーションで深い緑色をしていて、そこにクリアも噴かれてツヤツヤのキラキラで惹き込まれるような綺麗な眼をしていたので、サンプルを見てこの眼に期待していた人にとっては残念な結果でしょう。工場での量産品をデコマスに近づけるのは一筋縄では行かないようです。

アクアマリン ままま式GUMI 02

左側面からの顔。
3次元データで修正がしやすいのが3Dモデリングの長所ですが、バランス良く、違和感の無い横顔に造形するにはうってつけなのでしょう。
口は少しだけ彫り込まれている程度ですが、歯との段差もわずかにあります。その歯は両端が尖ったようになっていますが、元イラストもそうなっていますので仕様通りなのでしょう。八重歯っぽいチャームポイントとして受け入れてもらえそうですね。ツンツンと跳ねるショートヘアーや、小さな瞳孔などと合わせて獣っぽいワイルドな雰囲気のあるデザインですので、牙っぽい八重歯は似合うでしょうし。
髪は先端がよれている箇所がいくつか見られますが、全体としてはバランスよく綺麗に仕上がっています。特に塗装のグラデーションとても綺麗に掛かっています。

アクアマリン ままま式GUMI 03

右側面からの顔。
こちらからも違和感のない安心のバランスです。
上半身が右に振られているので、こちらに胸が向いているのでその谷間が気になってしまうところですがそちらは後ほど。
腕にはぴったりフィットした長手袋を付けていますが、手の形状どころか、指の関節どころか、爪の形まで浮き上がってるほどにピチピチパッツンで、なんというか着エロの領域に入ってる気がします。
その指先にあるゴーグルがGUMIに欠かせないアイテムですが、このモデルでは黒ベースで丸みのある形状なんですね。こういったアイテムの造形は元より3Dモデリングの得意とするものですが、実にリアルな形に作られています。ただ、この個体は少し赤色レンズ部分の塗装が黒い枠部分に飛んでしまっていました。全体的に塗装の処理は精度が高いですが、ごく一部に塗装が飛んだ跡があったのでもったいないですね。

アクアマリン ままま式GUMI 04

頭上からのアングル。
ゴーグルのレンズ部分は赤色に塗られてはいますがクリアパーツですので、髪が透けて見えます。ただそこにあるのは分割線なのでなんだか覗いちゃいけなかった気がしてしまいます。
頭頂部はアホ毛を除いてのっぺりした形状です。

アクアマリン ままま式GUMI 05

後頭部。
ヘッドフォンのアームが跳ねる後ろ髪を抑えるように位置しているのがデザインのポイントになっているでしょう。
その後髪の毛先は、かなりの密度で作られています。ワイルドですね。

アクアマリン ままま式GUMI 06

さて、そのピチピチパッツンぶりが最もピチピチパッツンしている胸部です。
前を留めたボタンの周囲に浮き上がった皺が、その決して少なくないボリュームを強引に押し込んでいるのを示しています。
このまま激しいダンスを踊ろうものなら、途中でバチンとボタンが弾け飛んで、スペシャルサービスが全ての観客にお披露目されてしまいそうです。ますますチケット代が釣り上がりますね。

アクアマリン ままま式GUMI 07

胸の谷間をじっくり確認したい方向けにもう一枚。
クッキリとYの形が浮き上がっているだけあって、見事なボリュームです。

アクアマリン ままま式GUMI 08

この作品の見所として公式に謳われているのが、シースルーの素材感を再現した腹部。
長手袋もそうでしたが、サンプルに比べてかなり色が濃くなっており、シースルーっぽさが低下してしまったように見えるのが残念です。もう少し肌色に近い色であったなら良かったのですが。
腰に当てられた左手は、腰に接着はされていないので浮き上がっています。このままだと違和感があるので、いっそのこと思い切って接着してしまった方がいいかもしれません。
衣装は一律してツヤツヤテカテカです。

アクアマリン ままま式GUMI 09

色こそ黄色すぎるものの、ピチピチにフィットしているので、ヘソやアバラの形状がクッキリと浮き上がっていて着エロフリークには楽しんでもらえるでしょう。
これを見ていると、ヱヴァンゲリヲン新劇場版のアスカが着ていたテストプラグスーツを思い出しますね。

アクアマリン ままま式GUMI 10

ウエストの細さは言わずもがなですが、背筋のラインも浮き出ていてキッチリとエロいです。

アクアマリン ままま式GUMI 11

そしてこの短すぎるスカート。半透明のスカートと二重になっていますが、いずれにしても簡単に見えそうな丈しかありません。セクシーさを飛び越えて、挑発的で扇情的な衣装と言わざるを得ません。
バーチャルアイドルだから問題ないですね。
ワンポイントにガーターリボンが太腿に付いていますが、これがいわゆる絶対領域を演出していてとても効果的に働いているように見えます。

アクアマリン ままま式GUMI 12

脚全体。
すらりとまっすぐに伸びる脚は、カッコイイ立ちポーズをより一層洗練させて見せる重要なパーツになっています。
膝から下はロングブーツにより隠れているので、太腿だけが見えるのですが、スカートが短いためにほとんど見えていますし、片側にだけガーターリボンが付いているのはとても目立ちます。
観客の注目を浴びるよう狙って付けているとしか思えませんし、そこから少しでも視線を上げれば絶対領域を超越した神聖領域まで視界に入ってしまいそうなので、あざといというか、淫靡というか、もう超えちゃいけないラインを超えてしまっている気がします。
でも、バーチャルアイドルだから問題ないですね。

アクアマリン ままま式GUMI 13

客席前方からステージを見上げたアングルだとこんなところでしょうか。
意外と見えませんね。すごいです。どんな技術なんでしょうコレ。
さすが、バーチャルアイドルの為せる技でしょうか。

アクアマリン ままま式GUMI 14

足下と台座。
ブーツの足首付近は皺が造り込まれていて、柔らかな素材感が表現されています。
台座は円形の透明なごくシンプルなものに、半分だけ黄色い水玉が溶けこむようなイメージの柄がプリントされています。
本体と台座の接続は、両足がつま先かかとの両側がしっかりと地に着いているため、ピッチリと固定されます。

アクアマリン ままま式GUMI 15

短いスカートを穿いているから、どうせ見せパンだろうと思ったら、どう見てもガチな下着です。本当にありがとうございました。
バーチャルアイドルだから問題ないですね。
バーチャルアイドルだから問題ないですね。大事なことなので2回。
しかもダブルリボン仕様の万乗パンツ。ど真ん中の火の玉マグヌスポップアップストレートです。

アクアマリン ままま式GUMI 16

この絶景をまじまじと目にしながら、3Dモデリングって最近だとこんなに緻密で肉感のあるパンツの皺が作れるんですねぇ、と妙に感心してしまいました。
技術の進歩を思い馳せながら、しばしガン見を続けたのは決して破廉恥行為ではございません。
なにせ、バーチャルアイドルなので問題ないのですから。

アクアマリン ままま式GUMI 17

以上、レビュアー当人に問題がありまくりである事が(既に周知の事実とはいえ)明らかになりましたレビューでした。