久々にフィギュアもドールも出てこない風景写真の記事です。
造形物を掛け合わせようとすると、どうしてもそちらが主役となるよう構図を作るので制約がきつくなりますから、撮っていて楽しくはあるものの、現地風景の魅力を拾い切れない事も多々ありますので、今回は純粋に風景のみを撮影するスタイルです。
まあ、日和っているだけでもありますが。

ワタクシの故郷である静岡県中部地方の海岸を撮るシリーズとしては、三保の松原(静岡市清水区)静波海水浴場(牧之原市)に続いて第三弾となります。シリーズと題しましたが、一年半に一度ペースとかなりゆっくりな展開ですね。狙ってるのではなくて気まぐれなだけですけども。
御前崎は県内で有名な初日の出スポットなので元日の朝には多くの人が訪れる場所であり、朝日だけでなく夕日も海上となるので夕日を見るのにも人気が高いスポットです。
今回は人がごった返す初日の出ではなく、翌日の夕日とその前に海岸を撮影した写真の掲載になります。
寒々しい冬の海ではありますが、夕日の暖色を過剰演出していきますので、心をあたたかくしてお楽しみください。

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御前崎は他の海岸と比べても風が良く吹き抜ける土地柄のようで、中部電力の風力発電所が設けられていて、多くの風車が強い風を受けて勢い良く回っています。

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同じ御前崎市には浜岡原子力発電所も所在している事から静岡県中部から以西における電力生産の中枢となっていますが、2011年に発生した東日本大震災による福島原子力発電所の事故を受けて稼働の是非を問われ、それまで以上に近隣住民の不安が掻き立てられている状況となっています。
それも追い風となり、風力発電や太陽光発電などのクリーンエネルギーの事業は積極的に推し進められている印象があります。これらの方法は自然の生み出したパワーをそのまま活かすために発電後に廃棄する物はなく、稼働中の燃料コストも掛からないため魅力は大変大きいのですが、発電できる量に比べてはるかに大きな設置コストが掛かる事や、発電量が天候に大きく左右されて不安定な点や、設置面積当たりの発電量がとても小さくなってしまうなどのデメリットも多く、原子力発電や火力発電の補助としてしか現実的に扱えないのが現状のようです。
――それはともかくとして、風車の近くに来るとその羽根の大きさが想像以上なため、いつ落ちてくるのではと怖くて仕方なくなります。目に見える分、原子力発電よりも怖く見えてしまうというのは皮肉なものですね。

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さて御前崎の海岸ですが、岬の南側には岩礁地帯があり、砂浜よりも岩礁の方が好きなワタクシにとっては海水浴をするより岩の上を苔に足を取られて滑りそうになるのを堪えながら飛び移る遊びの方がずっと楽しいです。この景色はまさにパラダイスですね。

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幾度と無く打ち寄せられた波によって複雑な形状に削られていった岩を見ていると、古代文明に想いを馳せたくなるロマンを感じます。

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何の変哲も無い状況なのに、正義の逆光補正が入ると妙にドラマチックに見える不思議。

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御前埼灯台は海難事故を防ぐ本来の灯台としての役目だけでなく、歴史的にも価値が高い灯台として著名です。白塗りなのでイメージが湧かないのですが、レンガ造りのようです。

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海岸には流木が付きものですが、誰かが意図的にコンクリートの穴に突き入れたようで、面白い画になっていたので撮影。

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このあたりにはカモメガイが多数生息しているらしく、穴の開いた石も多数見かけます。

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貝の開けた穴が点在する白っぽい岩と、苔の付いた黒っぽい岩が揃い踏みする光景。岩礁、磯マニア歓喜の景観です。

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今となっては懐かしいスパイクタイヤが転がっていました。現在ではスタッドレスタイヤに置き換えられている上、静岡県の海岸沿いでは積雪どころか降雪すら10年に一度程度の珍現象なので縁の薄いタイヤなのですが、それが海岸に打ち捨てられている光景がシュールです。
いや面白い状況ではあるものの、捨てるのは良くないですよ。

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遠くに目を向けると、苔の生えた岩に多くの鳥が舞い降りて、くちばしを突き立てている光景が見られました。波打ち際なのに逞しいですね。

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さてそろそろ夕日の時間となってまいりました。
こちらはススキですが、御前崎の近くには須々木なる地名(旧相良町・現牧之原市)があります。
さらには旧相良町といえば、映画「ウォーターボーイズ」の舞台となった事で有名です。
そんなワケで、今回の記事のタイトルは海の水とウォーターボーイズから引用してウォーターを用いました。
では水曜とショーはというと。撮影したのが水曜日である事もありますが、この後の写真を見ていただければお察しいただけると思います。

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どうでしょう。わかりましたでしょうか。
水曜日&どうでしょう、と言っても、HTB制作の番組とは関係ありません。でも、そのタイトルの元ネタから連想してください。この黄金色の夕日と海。ええ、一定の年代より上でなければ通じないでしょうが、あの映像です。

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さて次は場所を移して、近くにある展望台に登ってみました。
展望台の名前にツッコみたくなるのを抑えて。

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裸婦とカモメが組み合わせられたデザインの石像がありますが、このポーズを見ていたらムラムラしてきました。裸婦だから? いいえ違います。

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ごらんの有様だよ。
厨二心をくすぐられた結果です。

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シルエットとしてはこちらの方が綺麗に見えると思います。くびれ最高。

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独りで訪れたワタクシにとっては胸に突き刺さるフレーズの刻まれたプレートも用意されていました。

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夕日の色に染まった海を眺める人物のシルエットの構図になると、ますます例の映像が脳裏に浮かび上がってくるようです。
BGMは「水曜日の夜」または「フライデー・ナイト・ファンタジー」でお願いします。

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そして夕日が沈んでいきました。
今日の日はさようなら。
これがダミーシステムの力です(違

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近くでは海水温度が一桁なのにも関わらず、ウインドサーフィンに興じる多くのサーファーが、強い風を帆に受けて波と戯れていました。御前崎市の南岸であるここ白羽海岸はウィンドサーフィンのメッカでもあります。かつてはワールドカップも開かれていたようですね。
御前崎に吹く強い風は風力発電にウィンドサーフィンにと、多くの人々にとって有益をもたらしているようです。

はい、撮影に2時間弱費やし、風に晒された身体はすっかり冷えてしまっていて、帰宅後すぐに風呂に入って暖を取ったのは言うまでもありません。危うく風邪を引くところでした。
冬季は風と風邪の連携攻撃に要注意ですね。