「ペンタックスのミラーレス一眼カメラを買うことを……強いられているんだッ!」
そんな既に使い古され忘れ去られた一年近く前のネタを臆面もなく使ってみせる程にマイペースであるはずのワタクシとしては、新しいモノにホイホイと飛び付き人柱役を買って出る事を良しとせず、評価が出揃ってから更に脳内議会を開いて議論を重ねた末に、自分にとって本当に価値のあるベストバイだけを手にする方針なのですが、最近は事情が異なっています。
K-01に続き、Q10も発売日直後に購入し、いずれも一週間も経たぬうちにこうしてレビューを書いているのです。
どうしてでしょう。なぜこうも人は変わってしまうのでしょうか。ペンタックスのミラーレス一眼カメラのどこに、そこまで衝き動かす魅力があるのでしょうか。
今日はそれを語ってみようと思うのです。
みたいな事を書いてるとステマステマ言われるのでもう謝っておきます。
8割方が衝動買いによって構成されています。歴とした新しいモノにホイホイ飛びつくノープラン人間です。
じゃなきゃフィギュア新作レビューブログとかやってませんて。(←過去に類を見ない信憑性に溢れた発言)
んでんでんで。
購入した理由といたしましては、Q10というカメラに惹かれたと云うよりは、QマウントからKマウントへの純正変換アダプターが同時発売されたから、それを使用するために同時発売したQ10を買った、という普通とは逆の序列になってます。Qはまだ持ってなかったので。
2011年7月に開催された、発売前のQを体験するイベントに参加し、レポートを書いたぐらいには注目していた機種ですが、コンパクトデジカメに準ずるコンパクトサイズでレンズが交換できて機能も上位機種の一眼レフカメラと遜色ないほどの豪華さで購入を検討する価値は充分にあったのですが、逆を言えばコンパクトデジカメ相当のサイズのイメージセンサを搭載しているのでポテンシャル(主にダイナミックレンジや階調性)は高度に期待できず、新規マウントのためレンズもラインナップが薄く、ボディはマグネシウム合金製の本格仕様ながらそれに反して見た目がおもちゃみたいでオッサンが持つには可愛らしすぎる事もあって、安くなってきたら買ってみようかなと思いつつ保留したままQ10が発売されるまでスルーし続けたのでありました。
今回、発売直後にQ10を購入した事について、上記の理由を当て嵌めてみるとクリアされている条件は少ないように思えますが、何よりも既存のKマウント資産が活かせるマウントアダプターが純正でリリースされた事が全ての懸念を一掃するほどに魅力的なのでありました。
兼ねてよりやってみたかった、とあるレンズを装着してどのように写るのかを見てみたいという興味が、いよいよ実現できるのです。
結果を早く目にしたいと、逸る気持ちを抑えきれず、発売直後に購入するに至ったのであります。
そんな既に使い古され忘れ去られた一年近く前のネタを臆面もなく使ってみせる程にマイペースであるはずのワタクシとしては、新しいモノにホイホイと飛び付き人柱役を買って出る事を良しとせず、評価が出揃ってから更に脳内議会を開いて議論を重ねた末に、自分にとって本当に価値のあるベストバイだけを手にする方針なのですが、最近は事情が異なっています。
K-01に続き、Q10も発売日直後に購入し、いずれも一週間も経たぬうちにこうしてレビューを書いているのです。
どうしてでしょう。なぜこうも人は変わってしまうのでしょうか。ペンタックスのミラーレス一眼カメラのどこに、そこまで衝き動かす魅力があるのでしょうか。
今日はそれを語ってみようと思うのです。
みたいな事を書いてるとステマステマ言われるのでもう謝っておきます。
8割方が衝動買いによって構成されています。歴とした新しいモノにホイホイ飛びつくノープラン人間です。
じゃなきゃフィギュア新作レビューブログとかやってませんて。(←過去に類を見ない信憑性に溢れた発言)
んでんでんで。
購入した理由といたしましては、Q10というカメラに惹かれたと云うよりは、QマウントからKマウントへの純正変換アダプターが同時発売されたから、それを使用するために同時発売したQ10を買った、という普通とは逆の序列になってます。Qはまだ持ってなかったので。
2011年7月に開催された、発売前のQを体験するイベントに参加し、レポートを書いたぐらいには注目していた機種ですが、コンパクトデジカメに準ずるコンパクトサイズでレンズが交換できて機能も上位機種の一眼レフカメラと遜色ないほどの豪華さで購入を検討する価値は充分にあったのですが、逆を言えばコンパクトデジカメ相当のサイズのイメージセンサを搭載しているのでポテンシャル(主にダイナミックレンジや階調性)は高度に期待できず、新規マウントのためレンズもラインナップが薄く、ボディはマグネシウム合金製の本格仕様ながらそれに反して見た目がおもちゃみたいでオッサンが持つには可愛らしすぎる事もあって、安くなってきたら買ってみようかなと思いつつ保留したままQ10が発売されるまでスルーし続けたのでありました。
今回、発売直後にQ10を購入した事について、上記の理由を当て嵌めてみるとクリアされている条件は少ないように思えますが、何よりも既存のKマウント資産が活かせるマウントアダプターが純正でリリースされた事が全ての懸念を一掃するほどに魅力的なのでありました。
兼ねてよりやってみたかった、とあるレンズを装着してどのように写るのかを見てみたいという興味が、いよいよ実現できるのです。
結果を早く目にしたいと、逸る気持ちを抑えきれず、発売直後に購入するに至ったのであります。
ねんどろいどはサイズ比較のために置いてあるだけで、もちろん付属はしておりませんのでご理解の程を。
購入したのは、最も基本的な構成である「02 STANDARD ZOOM」レンズがキットで付属しているQ10と、Kマウントレンズ用アダプターQ。マウントアダプターは発表当初「KQマウントアダプター」とも呼ばれ、一部ファンからは同じ読みの京浜急行電鉄の愛称に掛けて「京急アダプター」と呼んで発売が待望されていた品です。
Qマウントはレンズ交換式デジタルカメラの中でも特に短いフランジバック(イメージセンサからマウント口までの距離)を用いており、イメージセンサが小さいことからレンズに求めるイメージサークルも小さいため、既存のあらゆる設計のレンズもマウント変換により流用できる可能性があり、シネカメラのCマウントを始めとする小型レンズが使えるデジタルカメラとして一部の層に注目されています。マイクロフォーサーズ機を中心としたミラーレス一眼デジカメをオールドレンズ専用機として楽しむ人たちが多くいるため当然の流れではありましたが、前述のレポートにて綴っていた期待通りの傾向にあり、確かな購買力を持つカメラファンがこのマウントを受け入れ、下支えしてくれている現状を喜ばしく感じています。新しいモノに飛び付く流動的な購入者層だけではなく、彼らのような固定ファン層に長く支持され、使い続けられるマウントとして成長を続けて欲しいものです。

購入したのは、最も基本的な構成である「02 STANDARD ZOOM」レンズがキットで付属しているQ10と、Kマウントレンズ用アダプターQ。マウントアダプターは発表当初「KQマウントアダプター」とも呼ばれ、一部ファンからは同じ読みの京浜急行電鉄の愛称に掛けて「京急アダプター」と呼んで発売が待望されていた品です。
Qマウントはレンズ交換式デジタルカメラの中でも特に短いフランジバック(イメージセンサからマウント口までの距離)を用いており、イメージセンサが小さいことからレンズに求めるイメージサークルも小さいため、既存のあらゆる設計のレンズもマウント変換により流用できる可能性があり、シネカメラのCマウントを始めとする小型レンズが使えるデジタルカメラとして一部の層に注目されています。マイクロフォーサーズ機を中心としたミラーレス一眼デジカメをオールドレンズ専用機として楽しむ人たちが多くいるため当然の流れではありましたが、前述のレポートにて綴っていた期待通りの傾向にあり、確かな購買力を持つカメラファンがこのマウントを受け入れ、下支えしてくれている現状を喜ばしく感じています。新しいモノに飛び付く流動的な購入者層だけではなく、彼らのような固定ファン層に長く支持され、使い続けられるマウントとして成長を続けて欲しいものです。

さて、改めて実機の写真を単独で。
Q10を購入した理由のひとつとしては、このカラーリングがラインナップされていた事も挙げておきたいと思います。標準で用意されているシルバーカラーです。いかにもなレンジファインダーカメラのカラーリングで、ワタクシ自身も写真撮影のカメラといえばこのカラーリングのレンジファインダーカメラを最初に手にした経験があるため、原体験が刺激され、感慨の沸き起こる思いです。質感も一見するとアルミのような風合いで、おもちゃっぽくてオッサンが持つにはどうも恥ずかしいと思えた前シリーズとは対照的に、いかにも前時代的なオッサンが携えるのに相応しい仕上がりとなっています。こちらでは自分のスタイルに合わない、面白くないという人には、他の基本色2色(ブラック、レッド)に加え、ペンタックスの一眼カメラが好評を博す最大要因とされている豊富なカラーラインナップを選べるオーダーカラーもあります。その数なんと100種類。
対して、Kマウントレンズ用アダプターQですが、こちらは実際にアルミ製で剛性と質感とひんやりとした手触り感が心地良く、絞りリングの形状も含めてペンタックスの一眼カメラ用レンズの代名詞となっているLimitedシリーズそのもの。云うなれば、Limitedレンズを付ける為にデザインコンセプトを統一してきたのだと思える物です。サードパーティ製のマウントアダプターとは一線を画しているのだと示しているかのようでもあります。

Q10を購入した理由のひとつとしては、このカラーリングがラインナップされていた事も挙げておきたいと思います。標準で用意されているシルバーカラーです。いかにもなレンジファインダーカメラのカラーリングで、ワタクシ自身も写真撮影のカメラといえばこのカラーリングのレンジファインダーカメラを最初に手にした経験があるため、原体験が刺激され、感慨の沸き起こる思いです。質感も一見するとアルミのような風合いで、おもちゃっぽくてオッサンが持つにはどうも恥ずかしいと思えた前シリーズとは対照的に、いかにも前時代的なオッサンが携えるのに相応しい仕上がりとなっています。こちらでは自分のスタイルに合わない、面白くないという人には、他の基本色2色(ブラック、レッド)に加え、ペンタックスの一眼カメラが好評を博す最大要因とされている豊富なカラーラインナップを選べるオーダーカラーもあります。その数なんと100種類。
対して、Kマウントレンズ用アダプターQですが、こちらは実際にアルミ製で剛性と質感とひんやりとした手触り感が心地良く、絞りリングの形状も含めてペンタックスの一眼カメラ用レンズの代名詞となっているLimitedシリーズそのもの。云うなれば、Limitedレンズを付ける為にデザインコンセプトを統一してきたのだと思える物です。サードパーティ製のマウントアダプターとは一線を画しているのだと示しているかのようでもあります。

Q10を正面から。
前シリーズの初代Qと比べると、やや丸みを帯びたボディ形状と、グリップ部分もホールド性を高めたデザインに変更されていて、より実用的なデザインへとシフトしています。
お気に入りの撮影効果を登録し、即座にダイヤルで切り替えられる「クイックダイヤル」を始めとして、見た目以外は初代Qと同様です。
初代Qと変化はありません。初代のデザインが完成されていると判断したのか、完全に一致しています。初代の所有者や利用者は違和感なく使用できます。

前シリーズの初代Qと比べると、やや丸みを帯びたボディ形状と、グリップ部分もホールド性を高めたデザインに変更されていて、より実用的なデザインへとシフトしています。
お気に入りの撮影効果を登録し、即座にダイヤルで切り替えられる「クイックダイヤル」を始めとして、見た目以外は初代Qと同様です。
初代Qと変化はありません。初代のデザインが完成されていると判断したのか、完全に一致しています。初代の所有者や利用者は違和感なく使用できます。

初代のデザインの中で目を引いていたポップアップする内蔵フラッシュの機構もそのまま継続されています。


液晶画面側もわずかなディティールの違いを除けば完全に一致。
マイナーチェンジにしても違いが少ないです。ぶっちゃけ、新機種としてリリースして良かったのかと疑問を覚えてしまうほど。初代が完成度が高かったと言われればそれまでなのですが、イメージセンサの画素数や各種機能などのスペックを見てもなかなか差は見つけられないので、買い替え需要を喚起する機種では無いと判断する他ないでしょう。
小さなイメージセンサに多量の画素を詰め込むのには否定的な立場のワタクシですが、一年の時を経てリリースされる次世代機がここまで進化の跡が見られないのは今後に不安を感じてしまいます。
設計の見直しや最適化により、ノイズリダクション性能や、消費電力の低下による動作時間の延長など、内部が洗練された恩恵として見逃せない改善点もあるようですが。

マイナーチェンジにしても違いが少ないです。ぶっちゃけ、新機種としてリリースして良かったのかと疑問を覚えてしまうほど。初代が完成度が高かったと言われればそれまでなのですが、イメージセンサの画素数や各種機能などのスペックを見てもなかなか差は見つけられないので、買い替え需要を喚起する機種では無いと判断する他ないでしょう。
小さなイメージセンサに多量の画素を詰め込むのには否定的な立場のワタクシですが、一年の時を経てリリースされる次世代機がここまで進化の跡が見られないのは今後に不安を感じてしまいます。
設計の見直しや最適化により、ノイズリダクション性能や、消費電力の低下による動作時間の延長など、内部が洗練された恩恵として見逃せない改善点もあるようですが。

底面には、ペンタックスのデジタルカメラ共通のPC/AVコネクタと、マイクロHDMI(typeD)端子が配されていて、これらと接続する場合には必然的に液晶画面を下に向けるため、汚れの付着に注意しなければならないでしょう。


レンズを外して、マウントとイメージセンサを露出させたところ。
特徴としては、シャッターは一眼レフカメラとして一般的なカメラ本体側のフォーカルプレーンシャッターではなく、レンズ側のシャッターもしくは電子シャッターを用いる方式のため、常にイメージセンサが見える状態である事。
そして、フランジバックが非常に短いことから、思わずレンズの端や指がイメージセンサに当たってしまいそうな事です。レンズの好感を焦ってイメージセンサにぶつけてしまったら一大事です。この機種は特に焦らずじっくりレンズ交換をするよう心掛けたいものです。

特徴としては、シャッターは一眼レフカメラとして一般的なカメラ本体側のフォーカルプレーンシャッターではなく、レンズ側のシャッターもしくは電子シャッターを用いる方式のため、常にイメージセンサが見える状態である事。
そして、フランジバックが非常に短いことから、思わずレンズの端や指がイメージセンサに当たってしまいそうな事です。レンズの好感を焦ってイメージセンサにぶつけてしまったら一大事です。この機種は特に焦らずじっくりレンズ交換をするよう心掛けたいものです。

代わりまして、Kマウントレンズ用アダプターQの紹介を。
こちらはKマウントレンズを取り付ける側です。
向かって左に突き出ているのが、レンズの取り外し用ストッパー。あとは見るからに一般的なKマウントの取り付け口です。
注目すべきは、一切の電気接点が用意されていない事。
この事はつまり、オートフォーカス(AF)や自動絞り、レンズ情報などのレンズとカメラ間の情報伝達や操作が一切行われない事を意味します。つまり、純正でありながらフルマニュアル操作を強いられるのです。
フルマニュアル操作を……強いられているんだッ!
この事実は、純正品だから期待される、サードパーティ製のアダプターでは実現が難しい電子的なやりとりが完全に行えてAFや自動絞りもきちんと連動する特別な価値が放棄されていることになります。
これは大変残念な仕様なのですが、Qの設計思想として最初からKマウントのレンズを取り付けてコントロールするための互換性を取り入れるとコンパクトで洗練された設計に冗長さを加える事となってパッケージングに支障を来たし、プラスよりもマイナス面が大きくなってしまうのかもしれません。Qマウントというコンパクトなレンズ交換式カメラを提案しているのに、互換性を維持するためにコンセプトをあやふやにして中途半端な設計に落ち着けたくはなかったのでしょう。そう思う事にします。なにせ、Kマウントを取り付けてQシリーズで使いたい人なんて、Qのユーザーのほんの一部でしょうからね。いや、案外無視できない人数はいると思いますけれども。新規ユーザー層はともかく、ワタクシみたいにペンタックスのカメラだから買ってる飼い慣らされたペンタ党も少なからずいることでしょうから。Limitedレンズ沼の住人をナメんなよと。
また、サードパーティ製のマウントアダプターとは一線を画す重要な機構として、メカニカルシャッターと絞り機構を内蔵していることが上げられます。安価な互換品ではなく、純正品を手に取る理由はここに集約されるでしょう。
カメラ側に物理的なシャッターを有していないカメラですから、メカニカルシャッターが無いマウントアダプターでは電子式のシャッター(ローリングシャッター)を用いることになりますが、動く被写体を撮影した場合にはイメージセンサの走査から出力までのプロセスが上のラインから下のラインまで到達する時間差が発生することによって像が流れて歪んでしまう現象(通称:コンニャク現象)が発生して、シャッターチャンスを逃さず収めた決定的瞬間のはずが、かなーり残念な結果として残されてしまうことになります。この方式はケータイやスマホなどのカメラで撮影する機会の増えた昨今では実体験として思い起こせる人も多いかと思います。メカニカルシャッターならばそんな失敗写真を(シャッタースピードの低下などによる被写体ブレや手ブレが無ければ)防ぐことが出来ます。ただやや残念な事に、レンズに搭載されたシャッタースピードよりも遅い1/1000秒が最大速度になるので、晴天下の光量が多い環境では絞りをしっかりと絞らなければ露出過多になってしまう事もあり、一部のレンズのように内蔵NDフィルタで減衰することも出来ないので、物理的なNDフィルタを用意するなどして対応するしかありません。
また絞り機構についてはリングの回転による手動操作のみで、絞り羽根がわずか5枚しかないのでボケのなだらかさや光点ボケの形状はあまり期待ができません。あくまで光量を抑制したり、被写界深度をコントロールするための機構と割り切り、表現の幅を広げる為の用途は二の次と割りきっておくのが良さそうです。
絞りリングの操作感は、デジタル世代の機材らしくなかなかの軽さで、女性にも重く感じさせないトルクなのですが、人によっては軽すぎて回しすぎてしまい微調整が難しいと感じるかもしれません。また、目盛りごとに引っ掛かりがあったり、ストッパーがあったりもしませんのでレンズのピントリングを操作している時に意図せずこちらのリングにも触れて、撮影時に気づかず使用したかった数値とは違う絞り値で撮影してしまう可能性があり得ます。注意して利用しましょう。
アダプター内の絞り値が検知できるようなら、液晶画面にレンズの絞り値とは別の位置にアダプターの絞り値を表示して画面から常時設定値をチェックできるようにもらいたいものですが。改良版が出るとしたら、設定値でのストッパー機構とアダプター内の絞り値表示は実装をお願いしたいですね。

こちらはKマウントレンズを取り付ける側です。
向かって左に突き出ているのが、レンズの取り外し用ストッパー。あとは見るからに一般的なKマウントの取り付け口です。
注目すべきは、一切の電気接点が用意されていない事。
この事はつまり、オートフォーカス(AF)や自動絞り、レンズ情報などのレンズとカメラ間の情報伝達や操作が一切行われない事を意味します。つまり、純正でありながらフルマニュアル操作を強いられるのです。
フルマニュアル操作を……強いられているんだッ!
この事実は、純正品だから期待される、サードパーティ製のアダプターでは実現が難しい電子的なやりとりが完全に行えてAFや自動絞りもきちんと連動する特別な価値が放棄されていることになります。
これは大変残念な仕様なのですが、Qの設計思想として最初からKマウントのレンズを取り付けてコントロールするための互換性を取り入れるとコンパクトで洗練された設計に冗長さを加える事となってパッケージングに支障を来たし、プラスよりもマイナス面が大きくなってしまうのかもしれません。Qマウントというコンパクトなレンズ交換式カメラを提案しているのに、互換性を維持するためにコンセプトをあやふやにして中途半端な設計に落ち着けたくはなかったのでしょう。そう思う事にします。なにせ、Kマウントを取り付けてQシリーズで使いたい人なんて、Qのユーザーのほんの一部でしょうからね。いや、案外無視できない人数はいると思いますけれども。新規ユーザー層はともかく、ワタクシみたいにペンタックスのカメラだから買ってる飼い慣らされたペンタ党も少なからずいることでしょうから。Limitedレンズ沼の住人をナメんなよと。
また、サードパーティ製のマウントアダプターとは一線を画す重要な機構として、メカニカルシャッターと絞り機構を内蔵していることが上げられます。安価な互換品ではなく、純正品を手に取る理由はここに集約されるでしょう。
カメラ側に物理的なシャッターを有していないカメラですから、メカニカルシャッターが無いマウントアダプターでは電子式のシャッター(ローリングシャッター)を用いることになりますが、動く被写体を撮影した場合にはイメージセンサの走査から出力までのプロセスが上のラインから下のラインまで到達する時間差が発生することによって像が流れて歪んでしまう現象(通称:コンニャク現象)が発生して、シャッターチャンスを逃さず収めた決定的瞬間のはずが、かなーり残念な結果として残されてしまうことになります。この方式はケータイやスマホなどのカメラで撮影する機会の増えた昨今では実体験として思い起こせる人も多いかと思います。メカニカルシャッターならばそんな失敗写真を(シャッタースピードの低下などによる被写体ブレや手ブレが無ければ)防ぐことが出来ます。ただやや残念な事に、レンズに搭載されたシャッタースピードよりも遅い1/1000秒が最大速度になるので、晴天下の光量が多い環境では絞りをしっかりと絞らなければ露出過多になってしまう事もあり、一部のレンズのように内蔵NDフィルタで減衰することも出来ないので、物理的なNDフィルタを用意するなどして対応するしかありません。
また絞り機構についてはリングの回転による手動操作のみで、絞り羽根がわずか5枚しかないのでボケのなだらかさや光点ボケの形状はあまり期待ができません。あくまで光量を抑制したり、被写界深度をコントロールするための機構と割り切り、表現の幅を広げる為の用途は二の次と割りきっておくのが良さそうです。
絞りリングの操作感は、デジタル世代の機材らしくなかなかの軽さで、女性にも重く感じさせないトルクなのですが、人によっては軽すぎて回しすぎてしまい微調整が難しいと感じるかもしれません。また、目盛りごとに引っ掛かりがあったり、ストッパーがあったりもしませんのでレンズのピントリングを操作している時に意図せずこちらのリングにも触れて、撮影時に気づかず使用したかった数値とは違う絞り値で撮影してしまう可能性があり得ます。注意して利用しましょう。
アダプター内の絞り値が検知できるようなら、液晶画面にレンズの絞り値とは別の位置にアダプターの絞り値を表示して画面から常時設定値をチェックできるようにもらいたいものですが。改良版が出るとしたら、設定値でのストッパー機構とアダプター内の絞り値表示は実装をお願いしたいですね。

マウントアダプターのQマウント側。
こちらは電気接点が設けられていますが、レンズとの電気接点はなく、絞りも手動オンリーですから、メカニカルシャッターの動作制御以外は意味を成しているとは思えません。さらに絞り位置が数値として反映されればより良いのですが、レンズ側の絞りがアダプターの設定よりも数値が大きい場合もあるでしょうから無理でしょう。なんとももどかしいです。

こちらは電気接点が設けられていますが、レンズとの電気接点はなく、絞りも手動オンリーですから、メカニカルシャッターの動作制御以外は意味を成しているとは思えません。さらに絞り位置が数値として反映されればより良いのですが、レンズ側の絞りがアダプターの設定よりも数値が大きい場合もあるでしょうから無理でしょう。なんとももどかしいです。

さていよいよ、最もやってみたかった構成を実現させました。これを為すために買ったのです。
「FA77mmF1.8 Limited」シルバー色とのドッキング。Limitedレンズの中でも最も多いファンを得ている(と思われる)銘玉です。
まだそれほど違和感のないカメラとレンズのバランスを保ちつつ、一般的な一眼レフカメラと比べると断然の小型化を実現しつつ、絞りリングによりマウントアダプターの絞り機構に影響されず9枚羽根の絞りをコントロールでき特有のボケ味は維持しつつ、35mmフィルム換算420mmもの望遠域を有し超望遠域とさえ言えるまでの画角に変貌し、最短撮影距離を維持することで望遠マクロ風のクローズアップ撮影も行えるレンズになります。
論より証拠ですから説明するよりも、下に掲載していく作例をご覧頂ければと思います。

「FA77mmF1.8 Limited」シルバー色とのドッキング。Limitedレンズの中でも最も多いファンを得ている(と思われる)銘玉です。
まだそれほど違和感のないカメラとレンズのバランスを保ちつつ、一般的な一眼レフカメラと比べると断然の小型化を実現しつつ、絞りリングによりマウントアダプターの絞り機構に影響されず9枚羽根の絞りをコントロールでき特有のボケ味は維持しつつ、35mmフィルム換算420mmもの望遠域を有し超望遠域とさえ言えるまでの画角に変貌し、最短撮影距離を維持することで望遠マクロ風のクローズアップ撮影も行えるレンズになります。
論より証拠ですから説明するよりも、下に掲載していく作例をご覧頂ければと思います。

他の同社製一眼カメラとホットシューが共通するクリップオンストロボもひと通り装着可能です。ガイドナンバーが大きなクリップオンストロボ(上の写真はAF540FGZ)を装着すると、ますますバランスが怪しい見た目になりますが。


さてそれではここから、サイズ比較用にフィギュアレビューブログらしくフィギュアとサイズ比較をしていきましょう。比べやすいよう統一規格であるfigmaを採用しました。


さらには、以前のレビューでマミさん専用機と題したイエローのK-01とサイズ比較。
同社製のミラーレス一眼ながら、イメージセンサのフォーマットとレンズマウントが異なるとこれだけの差が生まれます。

同社製のミラーレス一眼ながら、イメージセンサのフォーマットとレンズマウントが異なるとこれだけの差が生まれます。

前後の厚みは、そのままフランジバックの距離がモノを言います。
薄いのも魅力ですが、手にした時のボリューム感やホールド感はそれなりに大きな方が良いこともあります。
携帯性は小さい方が良いに決まっていますし、重量も軽いほうが疲れません。
最終的にはお好みでお選び下さい。
ちなみにワタクシはどちらかと言えば貧乳派です。

[K-5 + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
薄いのも魅力ですが、手にした時のボリューム感やホールド感はそれなりに大きな方が良いこともあります。
携帯性は小さい方が良いに決まっていますし、重量も軽いほうが疲れません。
最終的にはお好みでお選び下さい。
ちなみにワタクシはどちらかと言えば貧乳派です。

[K-5 + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
ここからは、K-01を含むAPS-C機と、Q10の写りの比較を、figmaメガほむ砲(AA)をモデルに行なってまいります。
レンズはいずれも「DA35mmF2.8 Macro Limited」を使用しました。
上の写真は、APS-C機のK-5にて撮影した写真です。まずはこちらを基準にして下さい。

[Q10 + K Mount Lens Adapter Q + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
レンズはいずれも「DA35mmF2.8 Macro Limited」を使用しました。
上の写真は、APS-C機のK-5にて撮影した写真です。まずはこちらを基準にして下さい。

[Q10 + K Mount Lens Adapter Q + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
続いて、K-5で撮影したのと同じ位置からQ10をマウントアダプターを介してDA35mmF2.8 Macro Limitedを装着して撮影したものです。
かなりクローズアップされました。焦点の位置がやや手前にズレているので厳密には異なりますが、APS-CとQシリーズ用イメージセンサのサイズ比分拡大されている事になります。

[K-5 + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
かなりクローズアップされました。焦点の位置がやや手前にズレているので厳密には異なりますが、APS-CとQシリーズ用イメージセンサのサイズ比分拡大されている事になります。

[K-5 + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
続いてこちらは、K-5にDA35mmF2.8 Macro Limitedを撮影して最短撮影距離まで近づけて撮影したもの。いわゆる等倍撮影です。メガほむの可愛さは反則ですね。

[Q10 + K Mount Lens Adapter Q + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]

[Q10 + K Mount Lens Adapter Q + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
そしてこちらが、Q10で最短撮影距離の撮影を行った写真です。
近いってレベルじゃねーです。可愛いってレベルじゃねーです。
今度はネタを変えて、ねんどろいどのトトリ(AA)を被写体にします。なぜトトリなのかというと、泣き顔がドツボだからです。

[K-5 + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
近いってレベルじゃねーです。可愛いってレベルじゃねーです。
今度はネタを変えて、ねんどろいどのトトリ(AA)を被写体にします。なぜトトリなのかというと、泣き顔がドツボだからです。

[K-5 + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
こちらがK-5にDA35mmF2.8 Macro Limitedの構成。絞りはF2.8開放です。
描画力だけでなく、トトリの下にあるパッケージと、背景のボケ具合も注目して下さい。

[Q10 + K Mount Lens Adapter Q + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
描画力だけでなく、トトリの下にあるパッケージと、背景のボケ具合も注目して下さい。

[Q10 + K Mount Lens Adapter Q + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
こちらがQ10にマウントアダプターを介してDA35mmF2.8 Macro Limitedを取り付け、F2.8開放で撮影したもの。画角が狭くなっているため、同じぐらいの範囲を映すために、K-5で撮影した写真からは被写体とカメラの距離が4倍ほど離れています。
画角が狭くなったことによりパースが縮み、ボケもやや減っているのが見て取れるでしょう。同じイメージセンサーで望遠レンズで写り込む範囲を合わせた場合、パースが縮んでボケは大きくなる傾向にありますが、こちらはイメージセンサが小さいことでパンフォーカスが効き、ボケは小さくなっています。ややこしいですね。
イメージセンサが小さくなると、ピントの合う幅が大きくなり、ボケの表現を用いるのは難しくなるものの全体的にピントを合わせやすい、と実感してもらえればそれで良しです。
レビュー用のフィギュア撮影には、立体である被写体の前後を含む全体にピントを合わせる事が望まれる事が多いため、一眼レフよりもむしろイメージセンサのサイズが小さなコンパクトデジカメが向いている場合もあるという理由になります。

[K-5 + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
画角が狭くなったことによりパースが縮み、ボケもやや減っているのが見て取れるでしょう。同じイメージセンサーで望遠レンズで写り込む範囲を合わせた場合、パースが縮んでボケは大きくなる傾向にありますが、こちらはイメージセンサが小さいことでパンフォーカスが効き、ボケは小さくなっています。ややこしいですね。
イメージセンサが小さくなると、ピントの合う幅が大きくなり、ボケの表現を用いるのは難しくなるものの全体的にピントを合わせやすい、と実感してもらえればそれで良しです。
レビュー用のフィギュア撮影には、立体である被写体の前後を含む全体にピントを合わせる事が望まれる事が多いため、一眼レフよりもむしろイメージセンサのサイズが小さなコンパクトデジカメが向いている場合もあるという理由になります。

[K-5 + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
K-5で顔をアップにした写真。
F2.8ですから前後のボケが大きく出ていることがわかると思います。
それにしてもこのトトリ、可愛すぎである。

[Q10 + K Mount Lens Adapter Q + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
F2.8ですから前後のボケが大きく出ていることがわかると思います。
それにしてもこのトトリ、可愛すぎである。

[Q10 + K Mount Lens Adapter Q + DA35mmF2.8 Macro Limited (F2.8)]
こちらがQ10の写真。
やはり同じF2.8でもボケが小さくなっているのがわかるでしょう。
また、色のノリもかなり違っているように見えます。
実は、figmaほむほむの時はライティングを強めに当てていますが、ねんどろいどトトリは天井の蛍光灯のみで撮影しているため、やや暗い条件で長時間露光をしています。
小さなイメージセンサは集光能力が低いので、被写体の照度が低くなると充分な電荷が蓄えられず、ダイナミックレンジが狭くなってしまうので色飛びや飽和が起こりやすくなってきます。これが小さなイメージセンサに多くの画素を詰め込む弊害です。まあこればかりはコンパクト化とのトレードオフですから割り切る他ありません。
続きまして、ISO感度ごとのノイズ耐性評価。
フルサイズ機やAPS-C機、さらにはミラーレス一眼カメラで最も普及しているマイクロフォーサーズ機よりもずっと小さなイメージセンサの本機種は、必然的にノイズ耐性が劣ります。
最近はイメージセンサの対ノイズ性能の向上は勿論、ノイズリダクションの性能が日進月歩で向上しているため、かなり自然な仕上がりで低ノイズ画像を再構築できるようになってきてはいますが、さすがに限界値は早く訪れてしまいます。
縮小画像で評価はしづらいかもしれませんが、以下にISO感度が低いところから高いところへと、同一の夜景を撮影した写真を並べて掲載していきますので、ぜひご自身の目で評価してみてください。
使用しているレンズはキットの02 STANDARD ZOOM。ほぼワイド端の画角にて撮影しています。ISO感度の数値は写真の下に記載します。なお、出来るだけ正当な評価素材になるよう、カメラの処理能力を測るため外部ソフトなどでレタッチしていないJPEG撮って出し画像を掲載します。
最近のペンタックスのノイズリダクション性能は眼を見張るものがあり、ピクセル等倍ではなく4分の1近く縮小した画像である事を差し引いても、コンパクトデジカメ並のイメージセンサでもここまで自然な仕上がりのノイズリダクションをしてくるのか、と感心しきりです。何と言っても、特に目立つ「カラーノイズ」がまるっきり見当たらないのが優れています。ISO3200に達してもディティールが充分残っていますし、いかにも「ノイズリダクションしてノイズ消したら代償に油絵のっぺり画像にしちゃいましたよでも仕方ないよねそれがノイズリダクションなんだからテヘッ☆」などと胸を張ってのトレードオフ宣言をしたりせず、革新的な技法を体得した画家が決して大仰ではない軽妙な語り口でササッと素早く補修した挙句に「ねっ、簡単でしょう?」と極めゼリフをさらりと言い放つような境地に至っています。
コンデジ手持ちでで夜景撮るとか、背面液晶で見て満足しても、後からPCで見たら悲惨な現実が待ってるんだからやめとけよ、とドヤ顔で諭す識者気取りをしていたらカウンターパンチを食らう時代がやってきているのかもしれません。
恐れ入りました。
続きましては、適当にアキバの街をスナップしたり、特定の条件にて撮影した作例です。撮影条件ごとの描写をご確認ください。
使用しているレンズはまちまちですから、それぞれの写真の下にレンズ名も記載します。

02 STANDARD ZOOM 【曇天時のダイナミックレンジ評価】

02 STANDARD ZOOM × 『ボケコントロール』機能 【解像力と質感再現力とボケ表現加味】

FA77mm F1.8Limited

FA77mm F1.8Limited

FA77mm F1.8Limited 【半逆光】

FA77mm F1.8Limited 【晴天下の花クローズアップ】

FA77mm F1.8Limited 【日陰の花クローズアップ】

DA 55-300mmF4-5.8ED (300mm) 【35mmフィルム換算1650mmで撮影した満月 トリミング無し】

FA35mm F2.4 × カメラ内デジタルフィルター機能『トイカメラ』『シェーディング』 【ロッテ パイマミ】
やはり同じF2.8でもボケが小さくなっているのがわかるでしょう。
また、色のノリもかなり違っているように見えます。
実は、figmaほむほむの時はライティングを強めに当てていますが、ねんどろいどトトリは天井の蛍光灯のみで撮影しているため、やや暗い条件で長時間露光をしています。
小さなイメージセンサは集光能力が低いので、被写体の照度が低くなると充分な電荷が蓄えられず、ダイナミックレンジが狭くなってしまうので色飛びや飽和が起こりやすくなってきます。これが小さなイメージセンサに多くの画素を詰め込む弊害です。まあこればかりはコンパクト化とのトレードオフですから割り切る他ありません。
続きまして、ISO感度ごとのノイズ耐性評価。
フルサイズ機やAPS-C機、さらにはミラーレス一眼カメラで最も普及しているマイクロフォーサーズ機よりもずっと小さなイメージセンサの本機種は、必然的にノイズ耐性が劣ります。
最近はイメージセンサの対ノイズ性能の向上は勿論、ノイズリダクションの性能が日進月歩で向上しているため、かなり自然な仕上がりで低ノイズ画像を再構築できるようになってきてはいますが、さすがに限界値は早く訪れてしまいます。
縮小画像で評価はしづらいかもしれませんが、以下にISO感度が低いところから高いところへと、同一の夜景を撮影した写真を並べて掲載していきますので、ぜひご自身の目で評価してみてください。
使用しているレンズはキットの02 STANDARD ZOOM。ほぼワイド端の画角にて撮影しています。ISO感度の数値は写真の下に記載します。なお、出来るだけ正当な評価素材になるよう、カメラの処理能力を測るため外部ソフトなどでレタッチしていないJPEG撮って出し画像を掲載します。
最近のペンタックスのノイズリダクション性能は眼を見張るものがあり、ピクセル等倍ではなく4分の1近く縮小した画像である事を差し引いても、コンパクトデジカメ並のイメージセンサでもここまで自然な仕上がりのノイズリダクションをしてくるのか、と感心しきりです。何と言っても、特に目立つ「カラーノイズ」がまるっきり見当たらないのが優れています。ISO3200に達してもディティールが充分残っていますし、いかにも「ノイズリダクションしてノイズ消したら代償に油絵のっぺり画像にしちゃいましたよでも仕方ないよねそれがノイズリダクションなんだからテヘッ☆」などと胸を張ってのトレードオフ宣言をしたりせず、革新的な技法を体得した画家が決して大仰ではない軽妙な語り口でササッと素早く補修した挙句に「ねっ、簡単でしょう?」と極めゼリフをさらりと言い放つような境地に至っています。
コンデジ手持ちでで夜景撮るとか、背面液晶で見て満足しても、後からPCで見たら悲惨な現実が待ってるんだからやめとけよ、とドヤ顔で諭す識者気取りをしていたらカウンターパンチを食らう時代がやってきているのかもしれません。
恐れ入りました。
続きましては、適当にアキバの街をスナップしたり、特定の条件にて撮影した作例です。撮影条件ごとの描写をご確認ください。
使用しているレンズはまちまちですから、それぞれの写真の下にレンズ名も記載します。

02 STANDARD ZOOM 【曇天時のダイナミックレンジ評価】

02 STANDARD ZOOM × 『ボケコントロール』機能 【解像力と質感再現力とボケ表現加味】

FA77mm F1.8Limited

FA77mm F1.8Limited

FA77mm F1.8Limited 【半逆光】

FA77mm F1.8Limited 【晴天下の花クローズアップ】

FA77mm F1.8Limited 【日陰の花クローズアップ】

DA 55-300mmF4-5.8ED (300mm) 【35mmフィルム換算1650mmで撮影した満月 トリミング無し】

FA35mm F2.4 × カメラ内デジタルフィルター機能『トイカメラ』『シェーディング』 【ロッテ パイマミ】
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「銀蒸着のプリズムで視野率100%は基本だろJK」
などとのたまっていた銀塩MF一眼バカだったヲイラですが、ここへきて
「でも解放で背景ボカして〜みたいな撮影って、さほどやらなくね?」
「つか、フィルム高くね?」
「どうせ50mm相当の画角の単焦点しかつかわなくね?」
ということに気づいてしまい、APS-C,はたまたフォーサーズ、いやいや1/1.7でも実はいいんじゃねーかと揺らぎまくり、ビジュアルとEVFの出来の意外な良さにOM-Dあたりがちょっと気になってたりする昨今、その中でQ10もちと気になる存在でしたので、レビュー大変参考になりますた。
....まぁ、悩んだところで先立つものがないんですがね
.......orz