結局、6月は氷菓の感想しか書いていませんが、ここはまだフィギュアレビュー系ブログを標榜するつもりらしいです。このままでは「氷菓のキャラがフィギュア化して購入するまでレビューしないんじゃ」と思われても致し方ありません。ええ、チタンダエルのフィギュアなら欲しいです。いや、気になります。
場所を取らないちっちゃいフィギュアを歓迎します。
ちっちゃいフィギュアは特徴を出せるように撮るのが難しいのでレビューはしませんけど……ダメじゃん。

さて、アニメ「氷菓」は原作第2巻「愚者のエンドロール」の内容がいよいよクライマックス。文字通りエンドロールを迎えることとなりました。
アニメ版氷菓でずっと思っている事ではありますが、摩耶花たんの仕草はいちいち可愛すぎですよね。OP前で既に摩耶花たんヒャッハーしてしまい、すっかり今回は満足した気分に陥ったのはさすがに早すぎますが、あれでえるたそばかりに人気が集中するのはちょっと信じられませんね。
――あ、いや、一番人気のヒロインって里志でしたっけ?

さて、今回は今まで「突っ込みどころ与えない結論」を導き出す立場だったホータローが、古典部の3名から突っ込みを食らって狼狽えたり、女性陣にいいように使われている事を里志に見抜かれていたことにちょっぴり傷心したりする姿が可愛いのが素敵ですが、その後の入須先輩との面談時の顔は大変怖かったですね。ええ、タロットカードでホータローが「力(STRANGTH)」だと言われ、全然当たってないと言いながらも、このシーンで見せたのは紛れもなく「内包されていた内面の強さ」が表面化し、「絆」をないがしろにする行動をしているように見受けられた入須先輩への「闘志」を漲らせていました。
ホータローがいかにも主人公らしい姿をみせるようになってきて、女性視聴者も胸キュンになった事でしょう。でもワタクシは、半纏姿で頭がボサボサのまま寝ぼけ眼で、マグカップを両手持ちしてボーっとしているホータローにまた胸キュンしたいです。

それに引き換え、入須先輩はその「女帝」ぶりが堂に入りすぎていて畏怖の対象にしかならなそうなので、メインヒロインたちに比べて彼女にしたい系の女性キャラクターとして人気を集めるのは難しいでしょうが、ワタクシは自分から動き出すのが苦手なので、彼女のような美少女にいいように使われたいので入須先輩が大好きです。上司的な意味で。
入須先輩はどうも、発生した問題に対して一個人が持つ感情に深入りしようとせずに、一歩引いた立場から最もスマートな解決方法に至るために一個人にとっては冷酷と言える判断を下せる悪く言えば「人でなし」の人物ですが、周りから嫌われたり、畏怖の対象となっても問題の解決に向けて辣腕を振るえるこのような人物が組織にいるのは重要な事です。有り体に言えば「カリスマ」のある人でしょうか。なんだかんだ言いながらも、みんなこのような人に頼ってしまうのです。加えて美女ですから、きっと神高の一部からは神格化されていると思われます。ファンクラブどころか実態のない宗教が作られているかもしれませんね。神高における入須先輩の影響力がどれほどに強いのか想像しきれません。
それ以上に、地球の反対側から状況を全てお見通しの(明言こそされていませんが疑いようもなくその人である)折木姉のポテンシャルに空恐ろしさを感じます。この作品で最もフィクション臭がするのは間違い無く彼女でしょう。異能者としか思えません。魔女の類です、きっと。

今回の見所は、最後がひたすらチャットのシーンになるので、そこをどう映像化するかでしたが、ホータローとえるたそのチャットシーンは実際に対面して会話するシーンにアレンジされていて、このアニメの演出として特徴的な陰を印象的に使った映像となっていて好印象でした。さすがにずっとチャットシーンってのはアニメのクライマックスとしては寂しいビジュアルになるからって事もあったでしょうが、やっぱりこの物語の締めにはえるたその印象的な瞳が物を言う姿が必須なようですね。

ところで、次回からエピソードが開始される原作第3巻「クドリャフカの順番」について、個人的に最も興味を持っていた「河内先輩のコスプレ」ですが、京アニのアニメ特設ページの登場人物ページを見る限りでは、どうやらVOCALOIDシリーズのキャラクターになるようですね。
今をときめく人気キャラクターであり、二次利用についてのガイドラインも明示されていて創作物へ組み込むための下地が出来ており、何より広く話題を集められるため、採用するメリットは大きかったのでしょう。アニメ版では時代設定が現代(2012年)になっていますし、文化祭の漫研部員が初音ミクたちのコスプレをするのに違和感はありません。
代わりに、2005年に発表された原作小説で河内先輩がコスプレをしていた3つの格闘ゲーム系キャラクターはおそらく採用されなかったのでしょう。時代の移り変わりによる人気キャラクターの変遷や、格闘ゲームのキャラクターがVOCALOIDキャラクターほどには一般に広く認知されていない事などもあるでしょうが、まあ、大人の事情はあるでしょう。キャラクター名は明言されていませんでしたが、文を読み解くに「キョンシー少女」は「ヴァンパイアシリーズのレイレイ」でしょうし、「男装のムエタイ使い」は「龍虎の拳シリーズのキング」でしょうし、「中国、警察、スリットの深い服、手首にトゲトゲの腕輪」とくれば疑いようもなく「ストリートファイターシリーズの春麗」です。いや、こっちのコスプレの方が見たいでしょ常考。
C社の「キョンシー少女」がダメなら、VOCALOIDシリーズと同じく今をときめく人気作品で二次創作への利用に寛容な「東方シリーズの宮古芳香」でもいいんじゃね? と思ってすぐ、そういや商業アニメへの利用は神主がNG出してましたねと思い出しました。見てみたかったんですけどね、摩耶花たんのチルノコスプレ姿。
まあその摩耶花たんはというと、同ページにアップデートされたコスプレ姿を見る限りこちらは原作通り「11人いる!」のキャラクターをやるみたいですね。どうやら作者の米澤氏は萩尾望都氏のガチなファンのようなので、監修するにあたってこちらの改変は断固阻止したのかもしれませんね。これに続く摩耶花たんのコスプレは「エスパー魔美」と「七色いんこ」と大御所の作品が続くので果たしてどうなるか。てか摩耶花たん30年以上前の漫画作品好きすぎィ!

それはともかく、クドリャフカの順番といえばキャラクターの視点が入れ替わって、古典部メンバーの思考が文として描かれる事で、ホータローの視点から見えていた表面上のキャラクター性からだけでは見えて来なかった新たな魅力が感じ取れるのが原作小説での楽しみのひとつになっていましたので、こちらをぜひアニメでも再現していって欲しいですね。何より、原作でのえるたそがこんなに可愛いんだって思ったのはえるたその思考があまりにもアレだったからです。そう、アレです。楽しみですね、アレ。
あと、折木姉こと魔女もとい供恵さんの姿が披露されるのか注目です。原作通りなら間違いなく姿を表しますが、敢えて首から上は見せない演出とかありそうでちょっと楽しみです。彼女の存在は謎が多いままの方が楽しそうですし。なんたって現実的な設定の上に成り立っているこの作品にあって唯一不可思議な特性を有する存在ですし。魔女なら仕方ありませんね。