「おてんば」はわかるけど「恋娘」の「恋」ってのは誰に対してなのだろう。

見た目も性格も、とても色恋沙汰には縁がなさそうなガキに見えるし、さらには公式バカとされているキャラクターだから、思春期の恋愛感情すら持ち合わせていなさそうな、氷の妖精チルノたん。
段階をすっ飛ばして「あたいったら淫乱ね!」とか言い出しそうなほどにイケイケ(死語)になる可能性は秘めている積極さは有しているので将来に期待は持てますが、どうせ意味も知らずに言わされているだけで、未知の快感に一時の絶頂を迎えるものの翌日にはケロッと忘れそうな二次創作パターンになるのが目に見えているほど、恋人関係にはなりそうにないキャラクターです。変に刺激をしてしまったら、股間が氷結-273℃でバッドエンドを迎えそうですし。

そんな方面の人気ぶりはいざ知らず、その憎めないおバカキャラっぷりと、わかりやすい性格付けから使い勝手が良いせいもあってギャグ系、ネタ系の二次創作に重宝され、おいしい立場で存分に活躍する役回りが与えられる事から人気が増すばかり。二次創作により次々と輪をかけて人気を広げている東方Projectの中にあっても、二次創作のおかげで一番の成功を収めているキャラクターの気がします。
ついには同シリーズの多くのメインキャラや人気キャラをそっちのけにして、某社から6万円程度の価格にてシリーズ第四弾のドールとして発売されるなど、その躍進ぶりは純粋に同人シューティングゲームとしての東方シリーズファンからは驚きを持って受け入れられている現状でしょう。

ワタクシ個人としては大ちゃん(大妖精)の方が好きなので、もっとカップリングで盛り上がって欲しいのですが。
更に言うと、ベイスの大ちゃん(コードネーム:ピッチャーデニー)はもっと好きです。

と言うことで、二次創作の寵児として愛されっぷりが群を抜いているチルノですが、今回紹介するのは既に各所から多くの立体作品がリリースされているチルノのフィギュアの中でも、二次創作の元ネタを立体化した、実質「三次創作」と言える興味深い作品です。
東方のロリつるぺたキャラとしては橙と萃香の2名で既におなかいっぱい(お財布カラカラ)のワタクシも、ついその愛らしい姿に恋心を抱いてしまった作品。ああ、もしかすると恋娘ってのは、チルノの側ではなくて相手側の感情を表しているのかもしれませんね。

うたうチルノちゃん 14
メーカー(販売元)アクアマリン
原型制作ちくたくらびっと
スケール1/8スケール
パッケージサイズ15(W) x 11.5(D) x 21(H) cm

元は、ガレージキットディーラー「ちくたくらびっと」のガレージキットとしてリリースされた作品のPVC製市販フィギュア化となります。当ブログでも紹介した事がある「例大祭表紙絵霊夢」と同様のプロフィールですね。
ただ、今回は新しく名前を聞く「アクアマリン」というメーカーからのリリースですので、特に気になるのは製品としてのクオリティ。ちくたくらびっとさんの作品は、美しいプリント模様が特長のひとつとなっている事からも、こちらの再現度が最も気になるところです。
小ロット生産だからという事もあるのか、東方Projectのフィギュア作品に総じて言えることではありますが、サイズのわりにはやや高いと感じてしまう価格帯でもありますし、購入できる店舗も限られ、流通も少ないために、店に置いてあるのを確認してから買うパターンに比べ、予約や通販での購入する比率が高いため、購入決定後に手元に届いてから初めてチェックできたそのクオリティが低かったらショックが大きいです。
さて、そんな厳しい立場の中で、メーカーの処女作となるこの作品はどのようなクオリティで出てきたのでしょうか。


まずはパッケージから見ていきます。

うたうチルノちゃん パッケージ 1

うたうチルノちゃん パッケージ 2

先ほどは「店頭で確認する機会は少ない」といった意味合いのコメントをしましたが、もちろん機会は少ないと言っても、もちろん機会がまったく無いのではありません。当然、店頭で作品の現物を見定めて購入する人も少なからずいることでしょう。なので、パッケージから作品の良さが感じ取れるよう配慮されている事は重要です。
この作品は、側面を形成する4面のうちの3面が、大きな窓として開けられ、フィギュア本体を見ることが出来ます。つまり、店頭で出来を確認するには申し分ない状態になっています。
これは裏返せば、メーカー側もクオリティに自信があるその表れなのではないでしょうか。
詳しくは後述しますが、この作品の大きなセールスポイントは、前からだけでは全てが見えない、チルノというキャラクターを象徴する氷の羽の美しいクリアパーツにもありますので、大胆に背後を晒したこのパッケージは大きな意義があると思います。
それに何より、大胆に背後を晒す無防備な姿って、チルノにピッタリじゃないですか。EASYモードのチルノには、ぜひ密着するほどにお近づきになりたいものですね。


続いて8方向。

うたうチルノちゃん 回転 1

うたうチルノちゃん 回転 2

うたうチルノちゃん 回転 3

うたうチルノちゃん 回転 4

うたうチルノちゃん 回転 5

うたうチルノちゃん 回転 6

うたうチルノちゃん 回転 7

うたうチルノちゃん 回転 8

いかにもロリッとしてプニッとした体型と、無邪気さ広がる顔つきと、それをドヤ顔たらしめるほどに決まったポーズ。もちろんそれらも見事な出来といえるでしょう。
しかし、とにかく目を引くのはそのワンピースの服に散りばめられた氷の結晶を模したプリントの美しさと精度。そして氷の結晶は氷の羽にまでプリントされていて実にお見事。
例大祭表紙絵霊夢」に続き、その背中側の素晴らしい仕事ぶりに溜息が漏れます。ここまで魅力が詰まっているなら、パッケージで背中側が見えるようにする必要があるというものですね。
正面から見た時の、一見してとっても可愛らしいその表情と仕草でぐっと惹き付けられた後、背面を見てまた違ったアプローチから魅力を魅せつけられてすっかりフォーリンラブ。
小柄で可愛らしいパッと見の印象からは想像できないほど、実力派かつ実戦向きの作品と言えそうです。
そして既に、新興メーカーの初モノだからクオリティが心配、なんて思惑は吹き飛んでしまっていました。


確かなクオリティを裏付けるべく、クローズアップして細かくチェックして行きましょう。

うたうチルノちゃん 01

視線を拾う側からの顔。
アイプリント、髪の造形、塗装の精度など、どれも申し分ない精度と言えるでしょう。最初の作品でここまで仕上げられてきたら文句の付けようがないほどです。
ガレージキットのサンプルと見比べても一見して遜色無いと思えるほどに再現度は高いです。

うたうチルノちゃん 02

やや右側に回りこんでの顔。
ろりぷにスキーさんにはたまらないであろう、頬から顎にかけての丸っこい輪郭。突っついて感触を確かめたくなるほど魅惑的な形状です。
対して、意外なほどに鎖骨が大きく切れ込んでいて妙にセクシー。胸の谷間が無い分、鎖骨の谷間で楽しめそうです。
マイクの部分はチルノ自ら氷によって生成したってネタだと思いますが、気泡は存在しない美しいブルーのクリアパーツになっています。

うたうチルノちゃん 03

左側面からの顔。
先程の写真だと、背景色と同化していたマイクの色ですが、この角度からだとブルーの色になっているのがわかるかと思います。
どの角度から見ても、鼻の高さがほとんど見て取れないぐらいに低いのも、ロリっぽさを際立たせています。
そしてこの、右手のプニプニ感がたまりません。肘から上のこのライン、素晴らしいです。元絵以上にロリコンホイホイ仕様です。

うたうチルノちゃん 04

やや上から見下ろす角度から。
リボンが見えないと、服装からもチルノに見えなくて何だこの美少女アイドルは、って思っちゃいますが、こんな存在感満載の氷の羽が見えているのですから間違えようもないですね。

うたうチルノちゃん 05

左側面やや上から。
髪の分割から前後で、ちょっとだけ塗装の色合いが違って見えるのが気になるといえば気になるでしょうか。このあたりは、分担作業の工業製品として表面化してくる、見落としやすくて難しい問題でしょう。次回作からの改善に期待です。
しかしながら、他の部分の精度が高いので全く不満に感じません。

うたうチルノちゃん 06

上から見下ろすアングルで。
チルノの姿ををチルノたらしめる象徴的な青いリボンが、存在感たっぷりのボリュームで髪にくっついています。東方キャラといえば、ZUN帽と称されるシニヨン風の帽子を被っているか、頭の大きさをはるかにしのぐボリュームのリボンを付けているか、そのいずれかであることが多く、特にシリーズ初期に登場したキャラクターにはリボンキャラが多いように思います。
白澤モードの慧音のツノなんかにまでリボンを付けちゃう神主のリボン好きっぷりは最強ね!

うたうチルノちゃん 07

背後から、そのリボンと氷の羽を。

うたうチルノちゃん 08

ライティングを変えて、氷の羽を中心に。
透明度が高く気泡のないアクリルパーツの美しさに、プリントされた雪の結晶の細やかさに、しばらくじっくりと見入ってしまうほどの出来栄えです。

うたうチルノちゃん 09

そして視線を下ろすと、服に施された見事なプリントも楽しめます。
グラデーションの色合いといい、とっても綺麗です。
その下に覗く、丸っこいふくらはぎの可愛らしい姿と素敵なコラボレーションを成しています。

うたうチルノちゃん 10

全面から、服のプリントをさらにじっくりと見てみましょう。
うっとりする出来栄えです。これだけでひとつの作品として成り立ちそうですね。

うたうチルノちゃん 11

プリントばかりに目が行ってしまいがちですが。胸元を彩るレース調の細かな模様も見逃せません。
胸に存在感がないので見逃しやすいのがもったいない気もしますが……

うたうチルノちゃん 12

脚。ふくらはぎの輪郭。
ろりぷにっとした肉つきが見事です。

うたうチルノちゃん 13

太ももから膝、ふくらはぎへと続くこのラインの起伏に乏しいけれども確かな丸みを感じるその絶妙なろりぷに体型が見事。

うたうチルノちゃん 15

そしてこのドロワースである。
いや、ここは敢えて幼女ファッションらしく「かぼちゃパンツ」と称したい。
見せパンなんだから存分に見てしまいましょう。
心なしかその顔が「やん、エッチ!」と言っている気がします。まんざらでもない雰囲気で。
やっぱりチルノは愛すべきバカです。

うたうチルノちゃん 16

せっかくなので後ろからも見させていただきましょう。どれだけスカートに接近しても弾幕攻撃は当たらないので安心です。

うたうチルノちゃん 17

台座は無色透明の円形に、一部に雪の結晶を施したプリントがされています。
プリントの精度がここでも楽しめます。


今回は「うたうチルノちゃん」を紹介しましたが、同時発売作品として別バージョンとなる「パーフェクトさんすうチルノ」もあります。こちらは服装としては普段通りのチルノのもので、左手がマイクではなく本を携えたポーズになり、眼鏡を掛けた姿になっています。眼鏡のチルノはそれはそれで可愛らしいですから、眼鏡っ娘好きは要チェックしましょう。