まずは、この「ミクモ」なる作品群のコンセプトから、知っている限りの知識で説明します。
数多の歌を、最終的にアウトプットする歌手として世に産み落としてきた電子の歌姫・初音ミク。
そのキャラクタービジュアルも大人気なため、過去にも多くのフィギュア作品がリリースされ、当ブログでもその関連作品を幾つか紹介して参りましたが、その中でも「特定の人気楽曲のビジュアルイメージ(ミクが楽曲に合わせたコスプレをしているのを想像するとだいたいあってるかも)」で造形した作品もいくつかリリースされています。初音ミクは歌としてリリースされるだけでなく、歌の主な公開場所が「ニコニコ動画」という映像が付くサービス上であったため、その楽曲イメージに沿ったビジュアルが添えられる事が多くあります。中には非常に完成度の高いビジュアルが用意され、それ自体も大きな反響と人気を博すなんて波及効果も発生するのが、初音ミクワールドをより一層楽しくしてくれていますね。
さて今回紹介する「ミクモ」のシリーズは、このような「楽曲ごとに用意されたビジュアルイメージを、机の上に並べられる程度のコンパクトさで、楽曲のイメージが掴みやすいヴィネット仕様にてラインナップするフィギュア」です。公式では「背景付きフィギュア」や「イマジネーションシーンフィギュア」などと呼称しているようですね。
過去にもグッドスマイルカンパニーから同様のコンセプトといえる「ワールドイズマイン」がリリースされましたが、あちらは机の上に並べるには大きく、壁掛け仕様となっていました。
今回紹介するミクモは、あくまでも「机の上に置いても邪魔にならないほど小型」であることが大きな特徴です。
小型になればどうしても、細かな造形が作りきれずにアバウトになって、作品の世界観が全体的にあやふやになってしまいがち。さて、こちらの作品はどうでしょうか。
公開されている情報では「原型制作:海洋堂」となっていたので、社内のお抱え原型師さんが作っていて、表に名前は出さないのかなぁ、と思っていたら、パッケージに「原型制作:戸田聡」と明記されていてちょっと驚きました。そして、サイズ感を狂わせられるほどのその精緻な作り込みぶりも納得しました。
ではパッケージから見ていきます。


数多の歌を、最終的にアウトプットする歌手として世に産み落としてきた電子の歌姫・初音ミク。
そのキャラクタービジュアルも大人気なため、過去にも多くのフィギュア作品がリリースされ、当ブログでもその関連作品を幾つか紹介して参りましたが、その中でも「特定の人気楽曲のビジュアルイメージ(ミクが楽曲に合わせたコスプレをしているのを想像するとだいたいあってるかも)」で造形した作品もいくつかリリースされています。初音ミクは歌としてリリースされるだけでなく、歌の主な公開場所が「ニコニコ動画」という映像が付くサービス上であったため、その楽曲イメージに沿ったビジュアルが添えられる事が多くあります。中には非常に完成度の高いビジュアルが用意され、それ自体も大きな反響と人気を博すなんて波及効果も発生するのが、初音ミクワールドをより一層楽しくしてくれていますね。
さて今回紹介する「ミクモ」のシリーズは、このような「楽曲ごとに用意されたビジュアルイメージを、机の上に並べられる程度のコンパクトさで、楽曲のイメージが掴みやすいヴィネット仕様にてラインナップするフィギュア」です。公式では「背景付きフィギュア」や「イマジネーションシーンフィギュア」などと呼称しているようですね。
過去にもグッドスマイルカンパニーから同様のコンセプトといえる「ワールドイズマイン」がリリースされましたが、あちらは机の上に並べるには大きく、壁掛け仕様となっていました。
今回紹介するミクモは、あくまでも「机の上に置いても邪魔にならないほど小型」であることが大きな特徴です。
小型になればどうしても、細かな造形が作りきれずにアバウトになって、作品の世界観が全体的にあやふやになってしまいがち。さて、こちらの作品はどうでしょうか。
メーカー(販売元) | HOBBY STOCK |
原型制作 | 戸田聡 (夢のカグツチノ公国) |
スケール | ノンスケール 12(W) x 8(D) x 11(H) cm |
パッケージサイズ | 18(W) x 11.5(D) x 25(H) cm |
公開されている情報では「原型制作:海洋堂」となっていたので、社内のお抱え原型師さんが作っていて、表に名前は出さないのかなぁ、と思っていたら、パッケージに「原型制作:戸田聡」と明記されていてちょっと驚きました。そして、サイズ感を狂わせられるほどのその精緻な作り込みぶりも納得しました。
ではパッケージから見ていきます。


ブリスター仕様です。個人的には、開封する時に苦心するのでちょっと苦手です。
デザインは基本的にミクモシリーズはほぼ統一されているようですね。
箱の中に身体を折って、こじんまりと収まっているミクの姿というのもまた大変可愛らしいものですね。
8方向から。








デザインは基本的にミクモシリーズはほぼ統一されているようですね。
箱の中に身体を折って、こじんまりと収まっているミクの姿というのもまた大変可愛らしいものですね。
8方向から。








意外なほどミクの顔が拝める角度が少なかったです。特に顔の左隣にあるマカロンのお邪魔キャラぶりが異常。\マッカロ〜ン/してほしいなぁと何度思ったことか。
こうやってぐるりと見たなら、早くもスケール感を狂わせられていると思います。一般的な1/8スケール程度のフィギュアならこのぐらいの細かな作り込みも普通かもしれませんが、サイズはその1/4にも満たないほどです。
スケールフィギュアの基準で考えると、ちょっと粗い仕上がりかなと思ってしまう部分も散見されるのですが、このサイズに収まっている以上は「良くやってくれた」と賛辞を送るべきでしょう。
さすが、トレフィグで見事な実績を残している海洋堂の作品。小型であればあるほど、その技術力はハッキリと現れます。
それでは個人的に選別したポイントごと観て行きましょう。

こうやってぐるりと見たなら、早くもスケール感を狂わせられていると思います。一般的な1/8スケール程度のフィギュアならこのぐらいの細かな作り込みも普通かもしれませんが、サイズはその1/4にも満たないほどです。
スケールフィギュアの基準で考えると、ちょっと粗い仕上がりかなと思ってしまう部分も散見されるのですが、このサイズに収まっている以上は「良くやってくれた」と賛辞を送るべきでしょう。
さすが、トレフィグで見事な実績を残している海洋堂の作品。小型であればあるほど、その技術力はハッキリと現れます。
それでは個人的に選別したポイントごと観て行きましょう。

顔。
一見すると精気が抜かれたような微妙な表情にも見えてしまいますが、元絵を見る限りは、フィギュアとして無難な着地点に落とし込んだ印象です。
このサイズながら塗装乱れはなく、アイプリや眉も綺麗に描かれているので、顔としては文句の付けようがないでしょう。
髪はダルくてアバウトな造形にも見えますが、これまたこのサイズの工業製品の量産品でこれ以上高望みする方が無茶というもの。これだけ雰囲気がキッチリと再現されているなら問題有りません。

一見すると精気が抜かれたような微妙な表情にも見えてしまいますが、元絵を見る限りは、フィギュアとして無難な着地点に落とし込んだ印象です。
このサイズながら塗装乱れはなく、アイプリや眉も綺麗に描かれているので、顔としては文句の付けようがないでしょう。
髪はダルくてアバウトな造形にも見えますが、これまたこのサイズの工業製品の量産品でこれ以上高望みする方が無茶というもの。これだけ雰囲気がキッチリと再現されているなら問題有りません。

邪魔カロン。
でも美味しそうだから悔しいです。

でも美味しそうだから悔しいです。

ウサギのぬいぐるみを模したパーツ。
良い顔ですね。
この顔は1cm以下なのですが、ほぼ完璧に描かれています。お見事。

良い顔ですね。
この顔は1cm以下なのですが、ほぼ完璧に描かれています。お見事。

この作品の大注目ポイント。それがこのフリル部分です。
この太モモの直径は1cm強。そのサイズでこれだけびっしりとフリル形状が覆われている驚愕の事実。
この職人芸には唖然とする他ありません。
また、膝付近にある絆創膏が実にキュート。その表情や仕草から、一見すると清純派少女で大人しそうな娘にも見えるのですが、この絆創膏と、周りのお菓子やぬいぐるみの相乗効果で、幼児性が引き出されています。
身体は少女。心は幼女。なにその天使。
でも個人的にはロリババアの方が好きなので。(※わりとどうでもいい個人情報)
ここに写っているワッフルも美味しそうな質感ですね。

この太モモの直径は1cm強。そのサイズでこれだけびっしりとフリル形状が覆われている驚愕の事実。
この職人芸には唖然とする他ありません。
また、膝付近にある絆創膏が実にキュート。その表情や仕草から、一見すると清純派少女で大人しそうな娘にも見えるのですが、この絆創膏と、周りのお菓子やぬいぐるみの相乗効果で、幼児性が引き出されています。
身体は少女。心は幼女。なにその天使。
でも個人的にはロリババアの方が好きなので。(※わりとどうでもいい個人情報)
ここに写っているワッフルも美味しそうな質感ですね。

イチゴのショートケーキ。このイチゴも直径1cm程度ですが、良く再現されていると思います。
また、この作品には台座が用意されておらず、このショートケーキや後ろに写っているゼリービーンズなどが接点として安定するように配されています。
台座を含めて世界観を創り出す要素にするアプローチではなく、台座を廃してそれだけで世界観を完結させるアプローチ。いいと思います。

また、この作品には台座が用意されておらず、このショートケーキや後ろに写っているゼリービーンズなどが接点として安定するように配されています。
台座を含めて世界観を創り出す要素にするアプローチではなく、台座を廃してそれだけで世界観を完結させるアプローチ。いいと思います。

背後。
身体を前に向けている作品なので、裏へ回り込めばこちらも簡単に見れますね。
それとしても、服やスカートの皺表現は圧巻です。
分割線の配置なども実に巧妙で、違和感の少ない位置に用意されています。熟練の技ですね。

身体を前に向けている作品なので、裏へ回り込めばこちらも簡単に見れますね。
それとしても、服やスカートの皺表現は圧巻です。
分割線の配置なども実に巧妙で、違和感の少ない位置に用意されています。熟練の技ですね。

足は、ロリータファッションとしてのルーズソックス。
下にあるイチゴのショートケーキとそっくりな色合いのため、思わず舐めたくなりますね。
いや、それよか踏んでいただきたいですが。(※趣味の差異)

下にあるイチゴのショートケーキとそっくりな色合いのため、思わず舐めたくなりますね。
いや、それよか踏んでいただきたいですが。(※趣味の差異)

下から見た場合。
ショートケーキの裏側にクレジットが入っています。

ショートケーキの裏側にクレジットが入っています。

最後に、ねんどろいどぷちのミクと並べてみました。
ねんぷちよりも小さな顔である事がポイントです。いや、よくもまあこの大きさでこれだけ豊かな表現が行われたものだと感心しきりです。
以上、「ミクモ ♯03 Original Collection LOL -lots of laugh-」のレビューでした。
おまけ。

ねんぷちよりも小さな顔である事がポイントです。いや、よくもまあこの大きさでこれだけ豊かな表現が行われたものだと感心しきりです。
以上、「ミクモ ♯03 Original Collection LOL -lots of laugh-」のレビューでした。
おまけ。

原型が戸田聡氏であることは前述しましたが、立体設計を榎木ともひで氏が担当し、この2名のコラボ作品であるなんてとても豪華ですね。もっとココをアピールしてもいいんじゃないかと思ってしまうくらいです。
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