今回のフィギュアレビューは番外篇です。
というのも、今回紹介するのは市販品として発売される前の作品。そのサンプル品を扱います。
なぜ今回、発売前の作品のサンプルを入手できたのか――は最後に書きます。
あくまでもこちらはサンプル品であり、製品版とは違います。造形の精度や塗装の発色、一部デザイン等も変わってきますので、予めご了承の上、参考までにご覧ください。
発売は、記事を書いている時点(2011年5月30日)では、6月の予定となっています。

グリフォン 水無月シズク23
メーカー(販売元)グリフォンエンタープライズ
原型制作森川裕光
スケールノンスケール(約18cm)


今回はサンプル品なので、パッケージはありません。
さっそく8方向の写真より。

グリフォン 水無月シズク 回転1

グリフォン 水無月シズク 回転2

グリフォン 水無月シズク 回転3

グリフォン 水無月シズク 回転4

グリフォン 水無月シズク 回転5

グリフォン 水無月シズク 回転6

グリフォン 水無月シズク 回転7

グリフォン 水無月シズク 回転8

この「水無月シズク」という名前だけ聞いて、どんなキャラクターなんだろうと思ってこの記事を見ていただいた方は、ちょっとした衝撃を受けるデザインかもしれません。
はい、国民的人気キャラクターとコラボしております。
――いや、コラボしているというのは正確ではありませんね。このキャラクターは他ならぬ、サンリオの公式キャラクターなのですから。コピーライトも全てサンリオ(さらに正確に言えば子会社のサンリオウェーブ)の、歴としたサンリオのキャラクターです。
ええ、今現在でもちょっと信じられない展開なんですが。
どう見ても“大きなお友達”と称される成人男子が層のほとんどを占める「萌え市場」を意識しているデザインのキャラクターです。そのキャラクターがこうしてキティ(ハローキティ)のデザインが施された衣装を着たり、スクーターに乗っていたりするのですからもう、元来のキティファンはこれを見たらどういった心境になるのかと思ってしまいます。

大きなお友達と称される成人男子に属しながら、サンリオショップに入ってキティグッズを見たり、ご当地キティをちょこちょこ集めるのが趣味のワタクシのような変態を除いて。


自分の趣味をカミングアウトするのはともかくとして、キャラクターデザインとしてはご覧のように萌えに特化している「POP」氏が手掛けているものであり、氏の得意とするロリぷに系であり、更には萌エロ記号として非常に強力な「白スク水」を装着しているという挑戦的なもの。
言い換えれば、サンリオが萌え市場に対して本気を出している事の表れとも言えそうです。

という造形物としてのフィギュアのコメントとは関係の無い前置きはこのぐらいにしておきまして、7千円台で販売される予定のフィギュアとしてはちょっと豪華な仕様である本作。それほど小さくないサイズのフィギュアに、スクーターも付いています。
シズク本体にスク水の部分と、ヘッドフォンの両側。そしてスクーターには正面と両サイドにキティの顔をあしらった豪華仕様。キティのグッズと考えると、6キティでこのお値段はとっても安いでしょう、と思ってしまうのはワタクシ自身がキティラーだからでしょうかそうでしょうか。
このレビューをご覧頂いている皆様はキティには別段興味はないけれども、萌え美少女フィギュアに興味がある人が大半かと思いますので、さっさとシズクの件について触れていきましょう。
このフィギュアの造形を担当されているのは、POP氏のイラストの立体化といえばこの人であるとイコールで結び付けてしまっても決して大袈裟ではなさそうなほど、多くの作品を手掛けられている森川裕光氏。
ワタクシにとっては、その出会いによってフィギュア沼に叩き落とされたと言っても過言ではない、アルターの「ふしぎの国のアリス」(販売元はハピネット)を手掛けた事のある名タッグです。本作の販売元であるグリフォンエンタープライズからも過去に、「東方Project」の「チルノ」や、「もえたん」の「ぱすてるインク」がリリースされています。
POP氏の独特なぷにぷにっとした体型のキャラクターデザインを、ぷにぷにっとした造形として立体化するのは森川氏の十八番と言って差し支えないでしょう。今回の水無瀬シズクに於いても、見事なぷに造形に仕上げてくれています。


それではピックアップしていくなかで、その極上のぷに造形を確認していきましょう。

グリフォン 水無月シズク01

正面からの顔。
ちょっとアレンジが目立ちますかね。POP氏の元イラストと比べて、瞳の虹彩はかなり強く描かれていますし、口角が力強く上がり過ぎている気がしてしまいます。
好みの問題であることを前提に言いますが、POP氏の元イラストが大好きなワタクシとしては残念なアレンジです。あのふわりと柔らかい雰囲気が魅力のイラストですので、強烈な印象に向かうのはあまり好感が持てません。
再現性を求めるのは原作の存在するキャラクターグッズとしては必要命題ですが、立体化する上で難しい面があることや、造形師の作家性を表現する意図もあるでしょうから、これについては文句を言うのはお門違いなのでしょうが。
なお、改めて言いますがこれはサンプル品なので、実際に市販されるPVC製の量販品とは造形が変わってくるはずです。レジンキャストで作られたものにフィニッシャーさんが塗装を施したものですので、髪のシャープさや色の乗り方、グラデーションの掛かり方、塗装乱れ等は参考になりません。予めご承知置き下さい。
いやそれはともかく、腋いいよ腋。

グリフォン 水無月シズク02

左側面の顔。
この辺りは実に、らしい造形ですね。鼻の造形はほんのり程度(POP氏イラストは鼻が描かれていないレベル)で、輪郭も絶妙な弧を描いています。ロリぷに造形の粋です。

グリフォン 水無月シズク03

右側面から。
腋いいよ腋。
この角度から見ると手のポーズが、なんだか「ナマステ」と挨拶しそうな雰囲気ですが、設定では彼女はハワイアン(ロコガール)です。インド舞踊じゃなくてフラダンスを踊っているのでしょう。彼女と会ったら「アローハ」と挨拶すべきです。
それはともかく、胸ボリュームのささやかさがいかにもPOP氏デザインで素晴らしいですね。
個人的には、そのお腹にキティのリボンが立体として据え付けられている事がちょっとした感動です。

グリフォン 水無月シズク04

右手をアップで。
この造形です。ぷにぷにっとした輪郭が何ともお見事。実に絶妙。
その先にキティの形をしたヘッドフォンがあるのですから、もう両方大好きなワタクシとしては興奮が抑えられません。

グリフォン 水無月シズク05

頭頂部より。
ピンク色の髪に、もこっと出てきたようなツインテールが可愛らしいことこの上ございません。

グリフォン 水無月シズク06

右手を裏側から。
手のひらのぷにぷに造形も実にお見事。充分に実績のあるタッグの作品なので、期待通りになってくれたと言った方が正解ですね。二の腕にはバンドでデジタル音楽プレイヤーが取り付けられていて、そこからケーブルがヘッドフォンに向けて伸びています。

グリフォン 水無月シズク07

左手をアップで。
もう言わずもがなの造形で、触ったら本当にぷにぷにっとしそうで素敵です。

グリフォン 水無月シズク08

左側面をやや後ろから見ると、ヘッドフォンのキティが良く見えます。
ああもうこっちも可愛いったらありゃしない。萌えの記号が強く押し出されているため、本来のキティラーにはなかなか手に取りにくい製品かもしれませんが、普通にキティグッズとして見逃せない作品だと思います。
市販される量産品では、台座もキティの顔型になるらしいので、ますますキティグッズとしての価値があがるでしょう。といいますかワタクシ、この市販品よりも相対的に完成度が高いサンプル品を入手しているにも関わらず、その台座のために市販品も購入予定です。キティラーだもんね、仕方ないね。

グリフォン 水無月シズク09

そして、正面から見る白スク水ベースのキティ柄水着。
よくぞデザインしたものだと拍手を送りたい奇跡的な融合。白スク水を採用するこの上ない理由となっていて感涙。
キティは可愛いし、白スク水姿はエロいしで、もう言葉に出来ない素晴らしさでございます。
なんというか、これほどまでにキティラー兼萌え豚である自分で良かったと嬉しく思うことは他にございません。このコラボレーションが紡ぎ上げた極上のアンサンブルを目にする機会が得られたことに、至上の喜びを感じております。

グリフォン 水無月シズク10

そして、左側からもほぼ平坦な胸部のラインを楽しんでから視線を下へと向けていきます。

グリフォン 水無月シズク11

頬擦りをしたい脚とはまさにこの事。
頬を押し返す弾力と温もりを存分に味わいたいですね。
ちょこりと曲げた膝の形状がこれまた絶妙。うーん、いい仕事してますねぇ。(某鑑定士風に)

グリフォン 水無月シズク12

そして裏に回ってみたら――いつもはちょっと頑張らないと見つけられないエデンが既に顕になっているじゃありませんか!
白スク水の素晴らしさがここに明確な答えを打ち出してくれていました。
尻の形がシワを伴ってハッキリと浮き出ていて、健康的なハミ肉もこんにちは。
純真で健全なるその肉体が、ワタクシの心をどんどん不純で不健全な方向へと追い遣ってくれます。

グリフォン 水無月シズク13

背後から背中と尻にかけての全体を。
このシワ表現、実にあざとい。実にお見事。実に興奮する。
その道を極めしプロの犯行です。本当にありがとうございました。

グリフォン 水無月シズク14

尻から膝裏に掛けてのアングル。
ああ、とっても美味しそうですね。くまなくぺろぺろしていきたいです。

グリフォン 水無月シズク15

膝裏。
入念にぺろぺろしていきたい。

グリフォン 水無月シズク16

再び前に回りこんで、ややローアングルに膝から上を。
絶景かな絶景かな。

グリフォン 水無月シズク17

脚には随分と大きなブーツが装着されています。
足元を大きくするのはデフォルメキャラクターさながらのデザインですね。
必然的に脚が短く見えてしまいますが、それがまたロリッとした雰囲気を高めるのでむしろプラス要因です。

グリフォン 水無月シズク18

ブーツを裏側から。
つま先立ちした小さな女の子は可愛いってのは普遍的な事実。キティと統一された赤いリボンがまた可愛い。
もうどこまでも可愛い記号でいっぱいです。キティラーとしても大満足です。

グリフォン 水無月シズク19

さて、ここからはキティラーじゃないと特に興味が湧かないかもしれないキティスクーターに触れていきます。
これ単品でキティグッズのひとつとして商品化してもいいんじゃないかって思うような完成度です。むしろこれが本当にスクーターとして販売されるとしたら、購入を考えてしまうかもしれませんワタクシ。

グリフォン 水無月シズク20

キティラーとしてはもうこのスクーターパーツにも大きな価値を見出しております。シズク本体との割合として3割ぐらいはこのスクーターに支払う価値があると考えています。

グリフォン 水無月シズク21

ああほんと、とっても素敵なものですよコレ。いつまでも飾っておきたいです。

グリフォン 水無月シズク22

最後に、トップの写真とは別に、レビューを通して利用した背景紙で同じアングルの撮影をしたものを。
トップの写真は海と空をイメージして青にしましたが、このキャラクターの雰囲気はこの温かい雰囲気の色合いが似合いますね。肌色率が高く、ピンク髪であることも理由ですが。


さてそれでは、サンプル品を入手した方法を明かしましょう。

グリフォン 水無月シズク24

はい、先日5月5日に開催された「トレジャーフェスタ in 有明5」のチャリティーオークションで出品されていた水無瀬シズクを落札していたのでした。ありがとうございました。(証明書の一部は加工してあります)
ついでに記念撮影として、愛用しているキティネットブックと、水無瀬シズクが初出した際のグッズであるクリアファイルも合わせてみました。
しかし毎度思うのですが、数は売れないだろうとも思うのですが、トレジャーフェスタのキャラクター(こちらもPOP氏デザイン)もフィギュア化してもらえませんかねグリフォンさん。もちろん造形担当は森川氏で。
――作ったとしても完成品となったら、少量生産で技術料(人件費)がガッツリ乗って、めちゃくちゃ高い品になりそうだからやっぱりそれは無しの方向で。(自分の資金力を考えて日和ました)