今回ご紹介するのは、護國殿さんからリリースされた「霧雨魔理沙」です。
こちらは元々、ガレージキットディーラー「とれぱんぐ」のYOSHI氏が作成されたガレキ作品を、同人サークル
「護國殿」さんがPVC化するという、商業作品ではなく同人作品としてのPVC完成品となる珍しい作品でもあります。
PVC完成品は作成する工場が指定する受注ロットが大きく、金型が非常に高価なため、商業でなくてはなかなか難しかったのですが、こうして同人の枠でリリースできたことはPVC完成品の垣根が下がってきていることを示し、今後同様の動きが加速する期待が持てることを示した、意義の大きい作品になったのではと思います。
複数の要因(ロットが少ない、長期的な契約が結べないことによる単価上昇等)から商業の品に比べ価格が高くなってしまいがちではあるでしょうが、こうしてより多くの人(ガレキを作成する技術や手間が取れない人)がフィギュアを楽しめる形で、リリースの間口が幅広くなることは、作品性の多様化が望まれるこの業界にとっても活性化に直結するのではと期待しています。

――とはまあ素人考えなので、間違っていたらごめんなさい。

いずれにせよ、この魅力的な作品をワタクシのようなガレキをまともに作れないヘタレでも楽しめる事ができるこの喜びを、写真を通じてこの機会に少しでもお伝えできたらと思います。

護國殿魔理沙00

メーカー(販売元)護國殿
原型制作YOSHI (とれぱんぐ)
スケール1/8

まずはパッケージより。

護國殿魔理沙 パッケージ1

護國殿魔理沙 パッケージ2

まずこの作品は東方Project作品の同人フィギュアとしてリリースされているため、販売店がかなり限られています。
その上で、売られている状態のパッケージからは、パッと見でそれがどのような作品であるのか察することが出来ないデザインとなっているので、なかなか購入のハードルが高そうな印象を受けました。狙って購入しないとこの作品とはなかなか気付かないかなと……
でも、一度手にとって扉を開ければ、このようにブリスター越しのフィギュアが見え、さらには造形の元となったイラストが確認できます。


続いてぐるりと回転。

護國殿魔理沙 回転1

護國殿魔理沙 回転2

護國殿魔理沙 回転3

護國殿魔理沙 回転4

護國殿魔理沙 回転5

護國殿魔理沙 回転6

護國殿魔理沙 回転7

護國殿魔理沙 回転8

一見してもインパクトが大きい、非常に動きがあってボリュームも感じられる作品です。
昨年末に商業ベースでリリースされた、一迅社の魔理沙もダイナミックかつ大ボリュームの作品でしたが、こちらはさらに元気一杯な魔理沙の姿が拝めます。
奇しくも、どちらも腿を顔に寄せるように屈めているので、顔に光を当てて撮影する難易度が高いという共通点があったりしますが……
まあそれは撮影する側の都合であって、作品性を貶めるものでは当然ございません。むしろ、これだけ大胆なポージングをした魔理沙フィギュアがいくつもPVC完成品でリリースされて、ファンとしてはたまらないところです。


それではポイントごと見ていきます。

護國殿魔理沙01

視線をほぼ正面から受けるようにして全体を。
東方Projectのキャラクターでは定番の下着を着用しているせい、とも言えるでしょうが、とても乙女とは思えないような大胆ポーズです。
でもその先に見える顔は、まさに乙女の笑顔。めちゃくちゃ可愛いです。
あまりにはしゃぎすぎて帽子が落ちそうになっているのを止める左手の仕草がまた可愛くて、その動きによってふわりと浮いた髪がまた少女臭をたっぷりと漂わせていて、それを嗅いだワタクシの股間がマスタースパークすごく可愛いです。
事実、この帽子が落下しやすいです。一迅社版のようにマグネットが仕込まれている事もなく、形状も髪にきっちりと合わせられている事もないので、少しバランスを誤っただけでも落下してしまいます。ここは何か工夫して欲しかったなと思ってしまうところですが、とりあえずは飾る際に何らかの手段を講じて固定しておくのがいいでしょう。
また、股の部分はホウキのパーツを取り付けてから、そこへさらに金属柱を挿す二段階固定になります。

護國殿魔理沙02

やや横顔から。
リボンで結んだ髪が左腕の手前に浮く造形が、動きを与えていて魔理沙の元気な様子を際立たせています。
アイプリントも綺麗に作られ、非常に可愛らしいですね。
髪の造形はややダルく、塗装も粗さを感じますが、同人の水準は充分に超えた高い完成度と思います。

護國殿魔理沙03

護國殿魔理沙04

とにかく見ていてコチラも元気をもらえるような、すごく気持ちのいい作品です。

護國殿魔理沙05

後ろ姿。
帽子に添えた左手も、バランスを取ろうと大きく後ろに伸ばされた右手も、一瞬の仕草を良く表されていてとてもステキです。
随所に造形の良さが光る秀作ですね。

護國殿魔理沙06

帽子を取るとこのように。
流れる髪の表現に、少しクセッ毛を思わせるカールがかっているのがアクセントになってて魅力が増していますね。

護國殿魔理沙07

反対方向より。
なかなか丁寧に作られていると思います。分割線も気になりません。

護國殿魔理沙08

エプロンドレス。フリルが丁寧に刻まれていますね。やや表面に粗さはありますが、許容範囲でしょう。
腰に結ばれたリボンよく表現されています。

護國殿魔理沙09

帽子。
丸ではなく、前後に尖った形状をしています。左手を、シワの大きい部分に添えるとある程度固定できます――と言うか、ここ以外に合わせると固定できないようでした。それでも落ちやすいですが……

ここからはフリーダムに。

護國殿魔理沙10

護國殿魔理沙11

護國殿魔理沙12

護國殿魔理沙13

ダイナミックなポージングなので、様々な角度から撮り甲斐のある面白い造形です。
そして一貫して、破綻がなく可愛らしさが爆発した造形の確かな魅力に惹かれ続けます。
個人的に注目する事の多い手の指についても、塗られてこそいませんが爪の造形があり、右手の小指がやや曲がっているところがお見事でした。

護國殿魔理沙14

護國殿魔理沙15

高く振り上げられた右足と靴。
この靴は別パーツとなっているため、取り外したり、履く角度を変えたり出来ます。でも完全に履かせることは出来ないようです。あくまで元イラスト通り「脱ぎかけ」をイメージさせるための小道具です。

護國殿魔理沙16

対して、左足の靴は取り外し不可で、最初からきちんと履いています。

護國殿魔理沙17

一部の人にとっては最も注目すべき箇所であるスカート内。
しかしながらここは東方Project作品の定番下着「ドロワーズ」が、セクシーな太腿とその先の窪みに存在するであろう“幻想郷”に到達するのを阻んでいます。
だが、それがいい。そう思えるのが良く訓練された東方Projectファンなのです。

護國殿魔理沙18

ホウキの掃く部分は、このように面白い形をしています。ここにもボリュームが感じられてコミカルさがあるので、この作品に良く合っている表現だなと思いました。

護國殿魔理沙19

台座は星型に、ゴールドのラメ入り塗装となっています。
後ろにある小さな星はホウキと一体となっており、その下に台座と固定するダボ穴が空いています。

護國殿魔理沙20

魔理沙を外した、台座とホウキはこのような形。
竹の柄の表現がほどよくリアルでいいですね。
細かいところまで見所満点です。

護國殿魔理沙21

右足に取り付ける別パーツ扱いの靴。
バンド部分もリアルに造形されています。

護國殿魔理沙22

靴が取り払われた右足。
つま先の窪みがリアルで、足裏フェチにはたまりませんね。

最後に、遊び要素入れまくりの写真をどうぞ。