ホビージャパンが企画し、アルターが制作する『百花繚乱』のフィギュアシリーズ。
オリジナルタイトルなので、いわゆる“原作ファン”がいないため、それほど人気を集めることなく売れ残るんじゃないか、と思う人も多くいたようでしたが、フタを開ければ即日売り切れレベルの大人気。
オリジナルタイトルであるが故に思うがままの作品に仕上げることができるのか、妥協のない造形とキャッチーなポージング、小物までこだわり抜いたそのフィギュアの完成度に、すっかり魅了されたファンは多いようです。
最初はアルター側や販売店側も「売れ行きが低調なのは覚悟の上」だったのか、生産数が少なく即完売となっていたようですが、第三弾となる『服部半蔵』あたりから店頭在庫が見受けられる程度の流通が行われるようになったようで、今回の『千姫』も秋葉原では即日完売とまでは行かないほど適正な出荷数となってきたようです。
第一弾の『柳生十兵衛』は再販が決まっているので、同じく即日完売していた『真田幸村』も再販を期待したいところですね。

それでは、潤沢な在庫によって多くの人が手に取れる機会があることを祈りながら、千姫のレビューを行っていきます。

百花繚乱 千姫01
メーカー(販売元)アルター
原型制作 高橋剛(一期栄華一杯酒)
スケール1/8


パッケージを確認。

百花繚乱 千姫 パッケージ1

百花繚乱 千姫 パッケージ2

このシリーズはほぼ統一されたデザインのようですね。
基本的にはシンプルな立ちポーズなので、アルターにしてはそれほど大きい箱ではありません。


ぐるり8方向。

百花繚乱 千姫 回転1

百花繚乱 千姫 回転2

百花繚乱 千姫 回転3

百花繚乱 千姫 回転4

百花繚乱 千姫 回転5

百花繚乱 千姫 回転6

百花繚乱 千姫 回転7

百花繚乱 千姫 回転8

パッケージは特別大きくないですが、飾るとなると薙刀をほぼ水平に構えるため、横方向にかなり大きくなります。
薙刀に括りつけられている紐は、公式サイトにも書いてあるとおり本物の紐なのですが、扱いが雑だったこともあるのか、さっそくほつれてしまいました。飾る場合には、ほつれないよう注意しましょう。
ポーズはとても大人しいですね。それだけに、腰の角度がより悩ましげに見えます。
遠目からも、全てのパーツが高い完成度であることが見て取れます。


それではピックアップしていきます。

百花繚乱 千姫05

顔。
信頼のアルタークオリティ。アイプリント、アイライン、口元の造形など個々のパーツがどれを取っても素晴らしい。
両頬には長くクッキリとした朱色の線が引かれていますが、強く閉じられた口元と、強い意志を感じさせる瞳、きりりと上げられた眉から、可愛らしさではなく「闘いの気概が昂ぶり血気が顕となって紅潮している」と思わせる表現となっています。


百花繚乱 千姫16

横顔。
鼻の表現がそれほど強調されていないフィギュアが多い中、この作品はハッキリと高く形作られていて、口もクッキリと掘られているだけに、横顔の美しさが秀逸です。
また、肩に回された縄がやはり本物の繊維で造られていて、素材感があって良いですね。
将棋の駒【角行】を模した髪飾りも面白いですね。


百花繚乱 千姫17

目鼻立ちがこれほど素晴らしい表現のフィギュアは指折りでしょう。
正面から強い眼差しを受け止めるのも良いですが、横から凛々しいお顔を傍観するのもまた良いではないでしょうか。


百花繚乱 千姫06

こちらが大きなポイントでしょう。
ヘソが顕となった腹回りと、むっちり感のある太股。それらがクイッと右側に突き出されていて、艶めかしさを漂わせています。
極めて短い丈のスカートに分断された腹から太股にかけての豊かな肉感が、着衣エロの世界に誘います。
さらにはオーバーニーソックス装着により“絶対領域”が形成されることで、太股の視覚的インパクトが増しており、凄い引力で惹きつけられます。
絶対領域ファンには垂涎の仕様ですね。


百花繚乱 千姫07

やや内股になっている脚の形状が、凛々しさの中に女の子らしさを表現しています。
和洋折衷のデザインが特徴の同シリーズですが、この千姫に関しては、足元がブーツであることによって和風の佇まいの中に違和感を与えています。
スカートと合わせ、このようなアイテムによって「戦国時代のキャラのようでいて、実は現代っ娘なのかも」と想像させてくれますね。


百花繚乱 千姫08

結ばれた帯に浮かんだシワの表現もリアルに象れれていて上質感を抱かせてくれます。


百花繚乱 千姫09

膝あたりの位置から上を見上げると、短すぎる丈のスカートですから当然のように、デルタゾーンを覆う布が拝めます。
これから闘いに出向くのにも関わらず、見せパンではなく本気の純白おぱんちゅを穿いているとは、その白さに相応しい世間知らずの純真無垢なキャラクターなのでしょうか。
姫様ですからねぇ。


百花繚乱 千姫10

真下から尻を拝みます。
良いシワが刻まれていますね。あからさまなエロ表現は行わなくても、どこまでも丁寧に作るから結果的にエロが溢れ出てくるのはさすがのアルター作品ですね。


百花繚乱 千姫18

同シリーズの真田幸村でも刮目するほどだった、着物の文様が実に見事にプリントされています。
特に左の袖は絶妙なシワ表現も細やかに施されており、着物姿の美しさを存分に楽しめます。


百花繚乱 千姫11

指フェチにも楽しんでいただけるのがアルター作品。
今作も当然のように爪の塗装が施されていて、指の形状にも妥協が見られません。女性の美しい手 の形状が見事に再現されています。


百花繚乱 千姫12

このショットはかなりのお気に入りです。指と視線が同時に楽しめます。


百花繚乱 千姫13

薙刀。
こちらは敢えて言うこともないでしょう。


百花繚乱 千姫14

柄の意匠もお見事です。


百花繚乱 千姫15

台座は横に広い楕円形で、白一色の上に金色の文字と文様があしらわれています。


百花繚乱 千姫02

百花繚乱 千姫03

百花繚乱 千姫01

百花繚乱 千姫19

ぐるりと回して〆。


アルターの技術力とこだわりの粋を見せ付けられた、ハイクオリティ極まれるフィギュアでした。
遊び心溢れる和洋折衷のデザインを、しっかりと咀嚼してきっちりと立体化してくる、その仕事ぶりに感動を覚えました。
オリジナルタイトルで、これだけの人気があるのも大いに頷けますね。