アルター版メルセデス――このフィギュアを手にすることを、どれだけ心待ちにしたことか。
イベントでサンプル展示されていたその姿に積年(と言っても初見から一年以上は経っていませんが)の思いを募らせ、秋葉原に勤めるようになってからは店頭で実物を見てから買うことを基本とし、予約は行わない主義としながらもこちらは別格扱いとばかりに、予約が開始されて即座に注文を掛けました。
そして、延期に次ぐ延期となり、当初今年の1月に発売予定となっていたのが、5月となりようやくその姿を手にすることができたのです。
ここまで、手にするのを心待ちにしたフィギュアは他にありません。ですので、その想いの丈も含めての、評価の水増し必至となるレビューとなることを予めご了承ください。

いやしかしながら、まったく誇張とは言えないほどの、素晴らしい作品となっていると確信しておりますよ。大きな期待を掛けていて、その期待が叶ってくれた喜びが大きく胸に残っているこの気持を信じています。
あとは、稚拙ながら以下の写真をご覧いただき、みなさまの目でこの作品の持つ魅力の一端でも感じ取り、その真価のほどを推し量ってくださいませ。

メルセデス 08
最初の一枚は、この作品の大きな特徴である、クリアパーツを使った羽を、透過光で撮影したものです。羽に指向性の強いLED光を当てて、そこからわずかに拡散した光をレフ板で反射して全体を立ち上げています。
かなり特殊な色味になっているのはそういった状況からくるものですので、あまり参考にはならないでしょう。彩色のチェックは、以下の写真が近いはずなのでご参考に。


メーカー(販売元)アルター
原型制作 稲垣洋
スケール1/8


それではまずパッケージから。

メルセデス パッケージ1

メルセデス パッケージ2

メルセデス自身は小柄ながら、大きく広げた羽や、ジオラマ仕立ての台座によって、かなりの尺があるために、アルターらしいといえばらしい、それなりに大きなサイズのパッケージとなっています。
個人的にこれは予想通り、というか期待通りです。ふわりと舞い降りた瞬間を切り抜いたような姿なので、こうしたゆとりある空間の大きさが必要だと感じていました。
箱としてのデザインはオーソドックスですが、字体やフレームの意匠などは原作準拠で、ファンタジックかつ荘厳なイメージを引き立ててくれています。


メルセデス 周回1

メルセデス 周回2

メルセデス 周回3

メルセデス 周回4

メルセデス 周回5

メルセデス 周回6

メルセデス 周回7

四方向ならぬ七方向から。
いやぁまったく、どの方向から見ても見所満載で、長い時間堪能できる素晴らしい造形だと思います。
情報の密度がこんなにある作品はそうそうないかと。
美しい羽の仕上がりと、魅了してやまない脚線美。これらについてはとても一言二言では言い尽くせないファクターなので、以下にてじっくりと。


メルセデス 01

お顔は無表情と言っていいもの。これも、原作の雰囲気が生きています。
とはいえ、無表情とは乱暴な表現です。その大きく開かれた瞳の奥には、秘めたる強い意志が宿されています。と、確かに感じさせてくれる仕上がり。
間近で見る羽の美しさも当然ながら、頭上の花、特殊なデザインをした服、流れるお下げ髪など、ファンタジックな色合いを強く再現したハイクオリティな仕上がり。軒並みクオリティの高いアルター作品ですが、ここまでファンタジックなテイストに昇華させた作品は少ないでしょう。そして見事なまでにアウトプットされています。

メルセデス 02

身体を正面に見て。胸元に魅力がないとかそんなことどうでもいいですよねこの作品に関しては。キャラクターがそういうものだからそれでいいじゃん、で終わりです。
この、わずかに正面より左側を向けた顔が、見る方向を変える度に違った表情を見せてくれて、じっくりと楽しませてもらえる理由でしょう。実に絶妙です。
そして、この角度から見てもその太ももがなんともおいしそうで

メルセデス 03

レビューとしては今回から導入することになった、ボケが美しく出ると好評のレンズ「FA77mm F1.
8 Limited」を使用した写真を。レンズの特性を活かすため、開放近辺にしてボケを大胆に付けています。「レビュー用」の写真としては相応しくないですがどうかご了承ください。

メルセデス 04

メルセデス 05

メルセデス 06


ここからは100mmマクロで。

メルセデス 07

メルセデス 09

メルセデス 10

メルセデス 11

メルセデス 12

当然ながらこの実においしそうな美脚を激写しまくりでした。
その、舞い降りた瞬間の脚ポーズを高次元で再現しているの事をじっくりと楽しませていただいてから、太もも、ふくらはぎ、ひざ、ひざ裏、くるぶし、と随所が素晴らしい再現度で、フェティズム心をことごとく突いてきて満足に次ぐ満足。充足感に充ち溢れ、もうキャパシティオーバーのだだ漏れ状態です。
撫で回したい、舐め回したい、といった変態まっしぐらの思考が抑えようのないほどにそそられる出来。
本当に、大きな期待を投げかけていたつもりでしたが、素人の抱いたその期待を上回るほどの、まさにプロフェッショナルの仕事はここにありといった、見事な肉体表現でございました。瑞々しい女性の美しき脚のラインをここまで堪能出来るとは、もう幸福この上ない気持ちです。


メルセデス 13

メルセデス 14

メルセデス 15

メルセデス 16

ジオラマ、というかヴィネットというのが正解でしょう。この台座に凝らされた趣向がまた素晴らしい。
見やすいように、メルセデス本体は取り外して撮影しています。
どこまでも抜かりなく、精密に作られていますね。
上で取り上げた、少女の脚線美と同じくして、ヴィネット仕立ての台座が素晴らしいのは、原型師の稲垣氏が手掛けた同じアルターの作品で、ワタクシがフィギュアに魅了される切欠となった作品である「一橋ゆりえ 制服Ver.」を思い起こさせてくれます。あの作品で、台座の凝りように感動して今回のメルセデスにも大きな期待を寄せていたので、まさに念願叶ったりの気分。やはり稲垣氏の仕事は、ワタクシの中では最高の職人芸だとの認知がこれでさらに確信として深まりました。
いやぁ今回も素晴らしいものを見させていただきました。


メルセデス 17

メルセデス 18

メルセデス 19

そして、足元にはひときわ輝く赤い宝玉。
アクリル素材を使用しているようで、あまりにもつややかに透き通っているので、安っぽさも感じるところではありますが、その透明感が赤を鮮明に輝かせ、光を当てると実に綺麗。
他のクリアパーツもそうですが、光の当たり方によって様々な表情を見せてくれるため、撮影中も光の入射角を変える度に印象が変わり、それだけで楽しませてもらえました。
本当に、見所が多彩極まりなく、視点や状況を変えるごとに新しい発見をさせてくれる、凄いとしか言いようのないほどの情報量が詰まった作品です。


ここで感想をまとめますと。
まずは一番の魅力として、生足の脚線美をとことん堪能できる逸品であること。
そして、ジオラマ(ヴィネット)風の台座にも抜かりの無い丁寧な作りで、ファンタジックな空間をその場に再現するかのごとく、見事に創り上げていること。
クリアパーツの美しさも特筆すべき点であり、羽、サイファー、水辺と、それぞれが光の当たり方によって多彩な表情を見せる。環境を変えるごとに別の楽しみ方が出来る奥深い作品となっていることなど。
これらは他のスケールフィギュアから一線を画す、高いバリューを有していると感じれれました。
この小さなオブジェひとつだけでも別世界が構築された錯覚を覚えてしまうほどの存在感を得られる素晴らしい作品と思います。

自分の中では、間違いなく頂点です。
本当に、このフィギュアに出会えて、手にすることが出来たことを感謝します。

原作の知名度がそれほどではないために、出荷数は相当少なかったようで、店頭にはほとんど出回らなかったようで、予約をしておかなければ買えなかった、といった様相となっていました。
しかしながら、発売後一週間もしない間に再販が決定しました。メーカーの迅速な判断に感謝したいと思います。このフィギュアが、ひとりでも多くのファンに届けられ、手にする喜びを味わってもらいたいと心から願います。


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