今回のレビューも前回のヴィータに引き続き、放映中のウィークリーアニメで登場するキャラクターのフィギュアを取り上げます。
そのアニメとは「テガミバチ」という作品。少し前に、原作の話題を書いたこともありました。その作風やキャラクター性が自分の感覚にフィットするので、なかなかのお気に入りです。
その中で、女性キャラの中心人物として描かれている「ニッチ」というキャラクターのフィギュアが、今回レビューをする作品となります。
アニメで登場するのは今週の放映分からなので、タイミングとしては先行する形になりますが、アニメからこの作品に入った人にとっては、イメージが固まる前に見てもらったほうがいいかもしれません。フィギュアというものは、どうしても元の作品との印象そのままとはなりにくいものですから。既成概念を作る前に、予備知識が無い状況で見てもらったほうが、ブレずに正しい判断をすることが出来ると思いますので。
メーカー(販売元)集英社(制作:ACG)
原型制作 初田晃一郎
スケール1/8


では、パッケージです。

ニッチ_パッケージ1

今回も敢えて値段を付けたままです。
さんざんネタにしているので、この値段ならと購入に踏み切ったのが実情。このような状況でなければ、購入基準に満たされていない感じがする作品ではあります。パッケージから覗くだけでもそんな判断になります。

ニッチ_パッケージ2

このように、けっこう奥行きがあって大きな箱ですが、周囲4面に浅田氏のカラーイラストがあしらわれているので、原作ファンとしてはパッケージにある程度の価値を見出すことが出来ました。このあたりは掲載誌の発行元である集英社が自社名義で販売しているフィギュアなだけはあります。

それではフィギュア本体を。

ニッチ01

ニッチ02

ニッチ03

ニッチ04

ワタクシにしては珍しく、きっかりと四方向を撮ってみました。
髪の表現に特徴があり、これが大きな魅力となるフィギュアなので、そのボリューム感を確認してもらうためにも四方向は必須だと感じました。

まず、目に付くのはその瞳。元の絵よりもさらに大きく、印象が違って見えます。
その独特の画風を再現するには、かなり細やかな表現をしなければならないからと、瞳の面積を大きくして描きやすくし、再現度を増やそうとしたのかもしれませんが、バランスが違ってしまうのではいただけません。
決して悪い描き込みではないし、頑張っている感じは受けるのですが、結果として「顔が違って見えるからいらない」とファンにダメ出しされてしまっては元も子もありませんので、もったいないなあと思いました。
塗りに関しても雰囲気は出ていますが、粗さも見受けられます。このあたりはさすがにトップクラスの技術力を持つメーカーと比較してしまっては分が悪いでしょうが、値段としては決して安いわけではないので、もっと洗練させて欲しいとは思います。

ニッチ05

ニッチ06

ニッチ07

髪はあちらこちらに向かって伸びているので、とても面白い造形で、ダイナミックさは大いに感じます。

ニッチ08

脚に分割線がクッキリと浮き出たまま、平滑処理が施されていないに等しい状態であることも残念な点。肌の露出が少なめなので目立ちにくいですが、こうしたところをちゃんと処理するかどうかがクオリティの底上げになってきますので、ぜひこういうところはやれるだけのことはやって欲しいです。改めて言いますが、低価格帯の作品ではないのですから。

ニッチ09

これが個人的に一番気に入った一枚。

ニッチ10

広角も一枚撮ってみました。

ニッチ11

ここまで全然触れていませんでしたが、ステーキという名の珍獣はなかなか良い再現度に思えます。片方はニッチの頭に乗せるために腹がくぼんでいて、ほう一方はくぼんでいません。載せ替えられるようには出来ていません。


総評としては、イマイチ感ばかりが先行し、もったいないなーって印象なのですが、ポーズはダイナミックで魅力的な仕上がりなので、飾って楽しむには向いていると思います。かなり場所を取るのがやや難ですが。

そして、ニッチ自身が望む「ぱんつはいてない」状態に出来ない事が個人的に挙げたい欠点。彼女は脱ぎたがっているというのに、脱がしてあげることがでないとは――無念でなりません。