さてさて、三日連続フィギュアレビューにいってみますよ。
今回は前回と同じシリーズ。そして、三日連続してアルター×ハピネットの作品になります。もうどんだけ贔屓にしてるんだよ、って状態ですが、まとめて出し切ってしまったのでもう弾切れです。これ以上は贔屓できません。
こうして、底の浅さを知らしめると共に「ロリフィギュア限定かよ」というツッコミは甘んじて受けさせていただきます。
ええ、その通りでございますとも。
バックベアード様、ちゃんと見ていてくださいね。

今回は、前回のアリスに続く、イラストレーター・POP氏の描く童話シリーズより『赤ずきん』のスケールフィギュアです。
漲っていきましょう。
メーカー(販売元)ハピネット(制作:アルター)
原型制作 森川裕光
スケール1/8


はいそれではパッケージから。

赤ずきんパッケージ

はいすいません。敢えてこの、痛々しい値札を付けたままにしております。
もちろん5桁などではありませんよ。4桁です。
アリスはAmazonで3万超とか弾き出されていますが、片や、同じシリーズで同じメーカー、同じ原型師の手掛けた作品ながら、こんな価格で売られてしまう末路を迎えているのです。
どうしてこうなった、としか。
まあ、これがフィギュア産業の恐さ、なんでしょうね。
所詮は一部のファンにだけ訴えかけられるニッチな商売。それも、造形よりも何よりも、元となったキャラクターに人気があるかないかで大きく売り上げが上下し、出来が良いからとか前作が売れたからと多く作ってしまったりすると、こういうオチになるのです。
まったくもって恐ろしいですね。

フィギュアのレビューをするはずが、フィギュア産業の暗澹たるレビューになっているのはどういうことだろう、といったところで、普通のフィギュアレビューを始めます。

赤ずきん01

ええ、これが1980円の価値しかないフィギュアなんでしょうか。
可愛いったらないじゃないですか。
アルター作品らしく、造形も彩色も、抜かりがありません。
抜かりがあるとすれば――ワタクシのライティングです。
って、確かに2980円のスタンドライト1基だけでまかなっている貧相な光源ではありますが、これでも狙い通りだったりするんですよ。
テーマは「ほの暗い夜道を、恐怖心を抱くことすらしない純真無垢な幼女が、待っている人のためにと一心に歩を進めている」状況を再現することです。
つまりは、狼よりも先に、あぶないオッサンに襲われちゃうよ、って状況ですね。
実際、ワタクシもそこの草むらでスタンバイしそうになるシチュエーションです。
そして、そのかごの中に入った瓶で、思いっきり殴られることでしょう。
むしろ、殴られるようにし向けますが。

とまあそんな酷すぎる妄想は他でやってろと言われること請け合いなので、ここで次のカットをご覧ください。

赤ずきん02

さっそく直球勝負で。
今回は夜道モードなので、ちょっと青系統を強めに出しています。ホワイトバランスを下げて、色温度を相対的に高くしてるだけですけど。
なんか、これだけでもドキドキ感が増してきませんか?
もちろん、女の子が可愛いからってのが大きなポイントになるんですが。

赤ずきん03

そして、三枚目にしてローアングルです。
もうね、どんだけヤル気満々なんだよと。
仕方がありません。かわいいは性戯、なんですから。
それにしても、かぼちゃパンツとか心得まくりですよね。ドロワーズじゃなくて、かぼちゃパンツなんですよ。そこが、幼女のジャスティスなんですよ。ファッションなどではなく、真のロリータの証なんですよ。

と、そろそろマークがきつくなってきそうなので、性戯のヒーロートークはこのくらいにしておいて――

ひと思いにひん剥きます。

赤ずきん04

キャーカワイイー!!
このフィギュアが赤ずきんである必要がまったくない、ってか、勿体ないとしか思えません。
ドラクエ5の娘(タバサ)のフィギュアだと言われて、ホイホイ買ってしまいそうなくらいに素敵な金髪おかっぱ娘なのですよハイ。
まあ、ちょっとした加工をしておかないと、気になる点が垣間見えてしまうんですけど。そちらは後述します。
とにかくここでは、一升瓶程度のボトルを抱えているだけで、足取りがおぼつかないようなか弱さの幼女が、その可愛らしい挙動を容易に想像できそうなこの造形の妙に酔いしれましょう。
その抱えたボトルを奪い取らなくても酔えるなんてありがたいことです。

赤ずきん05

先ほどのモノからは反対側の、ほぼ真横からの一枚。
ちょっと際どい印象の顔立ちですが、やっぱり「んしょっ……んしょっ……」って声が聞こえてきそうなポーズが絶品です。幼女の可愛らしい仕草をとてもよく表現していると思います。
なんでこんなに想像力を掻き立てられるクオリティのフィギュアが1980円で売られてしまうことになったのか。なんとも恐ろしいことです。

赤ずきん06

背後から。ほぼ、大人の目線で見下ろした感じに。
もう、襲うっきゃないですよねこんな姿を見てしまったら。
男はいつだって狼になりますからねぇ。

そしてその時、スカーフが取れました。

赤ずきん07

ちょっとした妖怪に出くわしてしまった気がしました。首なが〜いっ。
これがこのフィギュアの大きな問題点と言えるでしょう。
おそらくは、ずきんを被る尺を確保するために、首を長くせざるを得なかったんでしょうね。理屈は解ります。しかし、代償はこうしてハッキリと表れることになってしまいました。
赤ずきん姿を作るためのスカーフとは別に、ずきんを下ろした布の部分まで加えたボリュームの多いスカーフが別途用意されていて、金髪おかっぱ姿にしたときにはそちらを装着したのですが、後ろがぶかぶかなので、そのままだと首の長さが見えるようになります。
なので、首の後ろの空間に少々詰め物をして、全体的に後ろへ流す形に固定することで、首の手前にある空間を閉じて首を隠し、その違和感を和らげました。これが工夫した点です。
とっても可愛らしい仕上がりになっているだけに、この問題点が目立ってしまうのはとても残念に思いました。
それが、結果としてここまで値段が叩かれてしまう直接の原因となっているのであれば、本当に残念でなりません。

最後に、アリスのパッケージと並べた写真をどうぞ。

PWL2体パッケージ

この通り、赤ずきんのほうがちょっとだけ大きいんです。
フィギュアって、難しいですね。


1/8 PVCフィギュア POP WONDERLAND 「赤ずきん」1/8 PVCフィギュア POP WONDERLAND 「赤ずきん」

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で、いつものようにAmazonですが、さすがにこちらは価格が落ち着いていて、ほぼ希望小売価格通りとなっています。取り上げた写真のような価格だったら買うのに! って人がいたなら、期待を持たせてしまってすいません。
でも、実際にアソビットでこの金額(もちろん新品)で販売されていたのは、わずか3ヶ月前です。ショップによっては、同程度の価格で手に入れられる可能性はあるでしょう。
そのクオリティは、さすがアルターの出来なので、見付けたら是非、あなたの目でじっくりと確かめていただき、その値段の価値があるのか自分自身の判断基準で結論を出してください。
値段が安いからといって、フィギュアの価値が決定づけられるのではありません。そこにあるのは、需要と供給のバランスであり、タイミングです。社会的な価値判断であり、人間的な価値判断ではないのです。
あなたの価値観だけを信じて、良い買い物をしましょうね。こういったファンアイテムなら、なおさらですよ。周りの評価を鵜呑みにしないことが吉です。

と、フィギュアレビューを行う価値を自ら否定しているようなコメントで〆とします。